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誰と戦って何に勝とうとしているのか。


そういえば、今日の朝ふと思ったことがある。

今日は大学の友達と10年ぶりに会う日だった。
その子は、土地の名前を聞くと「おぉ」と言ってしまうような素敵な場所にお住まい。
最近の情報はほぼ耳にしていなかったものの、大学の頃から容姿淡麗で、
今もキラキラしたママでいるのだろうな、と言うのは想像に難しくなく、
私も気合を入れていこうと思っていたところだった。

が。

今日着ようと思っていた洋服がない。
・・・・
そういえば、最近洗濯が追いついていない。
うちではまだ夫が一人暮らしの時に使っていた洗濯機を使っている。
夏までは、すぐ乾くので何回か回して干して、でなんとかなっていたが、
冬が近づくと大人の洋服のかさが増えるは、なかなか乾かないはで
4人家族の洗濯物を回して干すには、洗濯機も干す場所も小さすぎる、
と感じていたところだった。

加えて、昨日は私の体調が悪く、
昼間もなんとなく動けずに家事ができなかった。
夜は夜で、取り急ぎ2歳の息子が保育園に行けるだけの用意をして、
0歳の娘の寝かしつけと共に私も床についた。

失敗した。
昨日のうちに多少無理してでも洗っとくんだった。

旦那さんに、昨日の夜私が早めに寝ると伝えたら、
「なんかやっとくことある?」
って言ってもらえていたのだけど、
咄嗟に「なんもしなくていいよ〜」と答えていた。
こう言う時、基本的に何も頼めないのは
私だけなんだろうか。

旦那さんに特に遠慮があるわけではない。
頼るところは頼っているし、
私に洗濯にこだわりがあるわけでもないので、
やってほしくない、と思っているわけでもない。
(もう少し皺を丁寧に伸ばしてほしいとは思っているけど)
私の体調が悪い時は基本、何もしなくていいよ!と言ってくれる
優しい旦那さんなので、頼んだ方がめんどくさい
と思っているわけでもない。


思い返すと、何もしなくていいよ!と言ってくれる割には、
私から何か頼み事をすると
フワッと”めんどくさい”の雰囲気を感じ取ることは多々ある。
なので、何かを頼むときは必ず「ごめんね」と言っている私がいる。
そして、「ごめんね」と口では言いながら、
いや私あなたの脱ぎ捨てられたパジャマの片付けとかあなたがやるって言ってた保育園の準備とか何も言わずに毎日やってるけどね。
と心では悪態をついていることがよくある。
”ネガティブな感情”になってしまうと支配されやすく、
そうなると体力がごそっと削られてしまう私にとって
その悪態をつくくらいであれば、多少無理してでも私がやってしまった方が
楽だ、と言う経験に基づく答えを持っているようだ。


加えて、どこか、旦那さんに負けたくない、とか
上に立たれたくない、と思っている節がある。
ただでさえ、育休中の私は仕事をしておらず収入は旦那さんより低いのに
育児も家事もできなかったら負けてしまう、
立場が低くなってしまう。と思っているところが少なからずある。

そういえば昔からそうだった。
4人兄弟の二番目で、向こう6駅くらいずっと無人駅です、
みたいなど田舎で、割と優秀さんに生まれた私は、
どこか、誰にも負けたくない、と小さい頃から思っていた。

ふむ。
誰と何の戦いをしているのだろうか。
誰に勝ちたくて、勝ったら何が手に入るのだろうか。


芸人さんのラジオをよく聞いているのだけど、
いつぞやか、
M–1みたいな競争の場であっても、最近の若手は
みんなでネタを考えるのだ、とかなんとか言っていた。
もしかしたらもう、
”戦う””競争する”みたいなエネルギーはダサいのかもしれない。

なるほどね。
負けず嫌いな私を持ち続けることは、
精神衛生的にも、時代の流れ的にももう必要のないことなのかもしれない。
どちらかというと、
自分のいいところをちゃんと認めてあげることで、
旦那さんのいいところもフラットに見れるようになって、
得意で補い合う、ができたら、もっといろんなこと頼めるようになるのかな。

とはいえ。
メディアに出てくるスポーツ選手とかミュージシャンが、
私の歳よりも若いことも増えてきた。
テレビの中の人は全員私より年上だったのに・・・
いつの間にか私も歳をとったものだ。


(ネガティブ感情に埋もれてしまう話は、またどこかで。)



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