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「パレスチナ人に武器を」——ネルソン・マンデラのひ孫が提案

11月15日「パレスチナ・クロニクル(ブログ・ニュース)」
翻訳・脇浜 義明

  故ネルソン・マンデラのひ孫=マイブイ・マンデラは、「南アフリカはパレスチナ人の解放のために武器援助し、パレスチナ人を武装させるべきだ」と語った。
  彼は、『ロシア・トゥデイ』のインタビューの中で、南アフリカ人がイスラエルのパレスチナ人虐殺に抗議するデモを行っているが、デモだけではだめだと批判した。「パレスチナ人が自らを解放するための資源を与えない限り、それは口先だけの支援になる。パレスチナ人に武器援助する必要がある。南アフリカはハマスに武器供与する必要がある」と言った。
  彼は、南アフリカは抑圧の何たるかを身に染みて知っている。解放闘争のときANC(アフリカ民族会議)の軍事部門ウムコント・ウェ・シズウェ(国家の槍)は、国際社会から武器援助を受け、「テロ組織」と呼ばれ、活動を禁止されたことがあった。しかし、「国家の槍」は当時の南アフリカ白人政府と闘い、自由を勝ち取った。自身の武装抵抗に加え、25カ国が通商制裁を行い、その他スポーツ行事のボイコットなどで、アパルトヘイト国・南アフリカを国際的に孤立させたのである。
  マンデラは「イスラエルに国際的制裁を加えるべき」とも語った。「南アにあるイスラエル大使館を追い出し、店舗に並んでいるイスラエル製品を除去すべきだ」。
  また、パレスチナの地を「正当な所有者であるパレスチナ人に返すべき」と言い、どんなパレスチナ国にするかは、パレスチナ人自身が決めること、と付言した。
 南アフリカ政府は自国外交官全員をテルアビブから引き揚げた。南ア国民がパレスチナ支援をしていることに対し、イスラエル大使が数々の問題発言をしたことを挙げて、イスラエル大使に政府の政策変更を通告した。
 イスラエル大使館を閉鎖するか、イスラエルとの外交関係を中断するかどうかは、11月21日に議会で議論される予定だ。なお南アは2018年以降、イスラエルに大使を派遣していない。

マイブイ・マンデラ(Mayibuye Mandela)氏

(人民新聞 2023年12月5日号掲載)

元記事:
The Palestinian People Need to Be Armed – Mandela’s Great-Grandson https://www.palestinechronicle.com/the-palestinian-people-need-to-be-armed-mandelas-great-grandson/ @PalestineChronより

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