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私の新卒就活記 看護師の場合

 朝井リョウ原作の就活を題材にした映画「何者」が好きです。若者たちの就職の苦悩を描いてるのですが、私は看護学生だったので映画とは全く、異なる体験をしました。もう10年ぐらい前の話しなので今は変わっているのかもしれませんが、看護師の就活事情を書きたいと思います。

  そもそも一般的な4年制大学の学生は3年生後半ぐらいから就職活動を始めて自己分析をして、10だとか、100だとか、たくさんのエントリーシートを企業に送って、その後に試験など受けて選ばれた者だけが、面接を行うような形で就活を行っていくみたいですね。応募するものも色んな業種から選ぶので受かった企業によって何の職業人になるのか違うのが、面白く不思議に思っていました。

 私のような看護学生は基本的に看護師になる(保健師になる人もいますが)なので就職先は病院が主です。初めは経験を積むために規模の大きな総合病院や大学病院を勧められます
 合同説明会が開かれて教育制度、病院の特色、給料、休日日数、勤務形態などを聞いて、どの病院を勤めるか決めるというような形で進んでいきます。
 私の学校では内定が決まった場合、断ることはいけないと言われていたので、基本的に一つの病院を受けて、もし落ちた場合、次の病院を受けるというようになっていました。
 基本的には、まず落ちることがないので2個目の面接を受けることはあまり聞かなかったですね。

 看護学生の就活は全ての実習が終わった、4年生の後半ぐらい夏ぐらいから始まります。(日程によってはそれよりも少し早く始まる人もいるんですけども。)実習は3年後期から始まり、4年の前期終わりぐらいまでです。実習先は一人一人それぞれ割り当てられた病院を回るので、同じ病院で、同じ時期に一緒にならなかった他の学生とは、学校でたまたま一緒にならなければ、会うことはほとんどなくなります。

 看護師に向けた合同就職説明会の案内が学校に来ます。実習の合間などに友達と合わせていったりしてました。大きなホテルなどの会場で、たくさんの病院が集まり、それぞれのブースで説明を受けます。その辺は一般企業に就職する人と同じかもしれません。病院の名前が入ったボールペンなどの文房具がたくさんもらえたので、とりあえずいろんな病院の説明を受けました。儲かってそうな病院はもらえるものも結構よかったです。 

 私は当時、北海道の四年制看護大学にいたのですが、就職は東京に行こうと決めていました。合同説明会では関東の病院を中心に聞くようにしていたのですが、いくつか目星をつけると病院体験というものがあって一度病院に来てもらってどんな感じか病棟を体験ができるんですけども、交通費、宿泊費など全て払ってもらって飛行機に乗って病院を見て回りました。一度目は大きなグループ病院で系列の病院をいくつか回りました。
 これだけだと病院選びに不安を感じ、看護師専門の就職斡旋業者に登録してもう一度東京に行ったんですけど、その時も交通費宿泊費全て負担してもらいました。自分がどのような病院を選ぶべきか業者に色々教えてもらいました。

 結局は業者に勧められた病院に勤めることになったんですが、面接に向かう病院に行くまで、業者の人について来てもらって面接で聞かれることだとか対策などを受けて病院を受けました。面接内容はあまりよく覚えてないですが、志望する部署などを聞かれたようなことを記憶しています 基本的に落とすための面接ではないという風に聞かされてたような気がします。
 というわけで初めて面接を受けた病院に内定が決まったのですが、2月に行われる看護師の国家試験に受からなければ、内定は取り消しになるので、内定が夏に決まってからは後はひたすら勉強してました。

 私は努力の末、無事に国家試験は受かったのですが、落ちる人もいて、落ちた人は内定取り消しだったり、病院に看護師としてではなく補助として1年勤務してまた次の年の国家試験を受けるような人もいました。

 その後、何度か転職を繰り返してるのですが、今まで就職に困ったことはないので国家試験取って良かったなと思うのと、 映画で見たり、他大学の友達から聞いた就活が、自分とはだいぶ違ったので、その苦労が羨ましかったり、大変そうだなぁと思ったり したので、今回看護学生の就活事情を書いてみました。

 看護師の国家資格を持ってると就職先は病院、老人ホーム、デイサービスなど選択肢が逆に限られてしまうので、いろんな職種を目指すことができる立場っていうのが、羨ましく思って他の職種になってみようかなと思う時もる次第です。

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