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リーダーの「自分がやる!」を手放すと、より多くの良いことが生まれたお話

プロジェクトリーダーやってます。
最近のプロジェクト運営で思うことです。

以下のようなことが、リーダーの務めだと思ってました。

- レビューなどのイベントに対して、スケジュール遅延が無いように
- 日々、メンバのやることを決めて、仕事を割り振る
- 問題が起きそうなところに、事前に手を打って、顕在化しないように
- 効率的に進められるように、経験者を中心とした適切な要員配置を決める
- 最終的な決断は自分がする

が、これをやってると、自分が疲れるのです。
決めるのも自分。予定を作るのも自分。問題に手を打つのも自分。
何か事が起きた時に、自分が動かないと何も始まらない。
また、経験者・適任者がいなければ仕事も進まない。
仕方がないので、自分が何とかする。
これだと疲れて当たり前です。


プロジェクトの局面も変わったことから、これをいい機会として、務めを定義しなおしました。


- 【変わらず】レビューなどのイベントに対して、スケジュール遅延が無いように
- メンバに仕事を割り振るのではなく、役割を決めて大きな範囲をお任せする
- 問題が起きそうだなー、と思ってても、致命的な問題とならない限りは、そのまま委ねる。事前の整地はしない。
- 効率は一旦置いておき、経験がなくても、「この人ならいけそう」の直感を信じて要員配置する。
- 【変わらず】最終的な決断は自分がする

これにより、自分は楽になれました。特に気持ちが楽になりました。
自分だけでなんとかしなきゃいけない、というプレッシャーは少なくなりました。
メンバの今の仕事ぶりと合わせて、「3か月後にはこうなっていて欲しい」を気にするようにもなりました。
これまでは、「今のこの状況をなんとか解消しないといけない」と思い、近視眼的な仕事の割り振りもしてましたし、「どこまではセーフ、どこからがアウト」の線を引かずに、とにかく問題が発生しないように先回りすることに力を注いでいましたが、まずは委ねるようにしてみました。
最初からうまくいくわけないし、うまくいくことを求めると、自分もメンバも疲れます。
やってみて、ダメならリカバリをすればよいのです。うまくいかなったら、プロセス改善のための振り返りをして改善すればよいのです。


そういえば、自分も配属後に、やったことのないことをやることに楽しさを感じていたことを思い出します。
割と無茶振りもされていたような覚えもあるのですが、「こいつならできる」と思われていたのでしょうか。。。?

また、リーダーとしての役割の中で、「手を動かさないと、知識が鈍るかなー」と思ってましたが真逆でした。
より広範囲の知識が要求されるようになりました。
決断を自分がするには、メンバにお任せしたことが問題ないかを判断する必要があります。
判断には土台となる知識が必要です。ネットワークやセキュリティ、環境構築についての知識がかなり増えました。
自分がやらないといけない!を手放すと、より多くの良いことが生まれてきたように思います。

現在、プロジェクトも中盤にさしかかるところです。
問題の起きないプロジェクトはありません。
起きたら起きたで、仕事の進み具合とメンバの成長をバランスを取りながら、着実に進めていきたいものです。

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