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成績(GPA)の基準と奨学金~国立台湾大学の場合

国立台湾大学GMBAのJinです。ありがたいことに今学期も給付型奨学金を頂けることになりました。受給の条件が今学期中に最低1回経験の共有をすることなのでGPAとGMBA奨学金ついて簡単に書くことにしました。
(そういう条件なくとも勝手にガンガン共有してますが)

成績(GPA)

GPは個別の成績のことで、GPAとはGrade Point Averageの略で取得した単位あたりの成績の平均のことですが、定義は学校によってまちまちらしいので国立台湾大学の場合を公開します。

A+ =4.3 : All goals achieved beyond expectation
A =4.0 : All goals achieved 
A- =3.7 : All goals achieved, but need some polish
B+ =3.3 : Some goals well achieved 
B =3.0 : Some goals adequately achieved
B- =2.7 : Some goals achieved with minor flaws
C+ =2.3 : Minimum goals achieved
C =2.0 : Minimum goals achieved with minor flaws
C- =1.7 : Minimum goals achieved with major flaws
F =0 : Minimum goals not achieved
X =0 : Not graded due to unexcused absences or other reasons 

上記は国立台湾大学の学部生・院生共通です。
ただし、学部生と院生で異なるのが、Passing grade(最低合格ライン)です。

院生はB-
学部生はC-

が最低合格ラインです。

なので問題点として、普通に考えれば、院生の方が高い成績を取らなければ簡単に落第するということになりますが、実際には真面目にやっていればほぼ大丈夫かと思います。

本当の問題点は、授業によっては院生と学部生が同じ教室で学ぶことがありますが、教授によってはどんなにテストがダメな生徒でも真面目に毎回出席しているのであれば最低合格ラインはあげるよとなりがちですが、院生のほうが点数低くてもB-、学部生のほうが点数高くてもC-という現象が起こりうるということでしょうか。

必修科目のほうが厳しく、選択科目のほうが緩い傾向を感じましたが、教授によっても基準をどこにするか個人差があるように思います。
ある教授は普通の成績ならA-を基準にするという人もいれば、また別の教授はB+を基準にするという人もいます。

個別授業の採点配分(例:テスト40%、授業中の貢献度・発言度20%、課題20%、チームプロジェクト20%)は授業が始まる前のシラバスに全て記載されています。

ちなみに本人の意志さえあればほぼ卒業は可能かと思いますが、理由は様々、今年度の1年生も既に数名ドロップアウトしています。

中国語の語学クラスも単位と成績がつく

国立台湾大学では学部生・院生に関わらず、留学生は中国語のクラスを1年間無料で受講できます。そして中国語クラスでも丁寧に単位と成績をつけてくれます。

実はぼくも中国語の授業を1学期だけとったのですが散々でした。仕事の合間をぬって課題、学校はMBAを優先しながら、週2の中国語語学クラスも容赦なく毎回テスト、毎回宿題があるので事前準備もかなり重く、それなりに時間もかけたのですが、MBAの授業より開始時間が早いので遅刻が多くなってしまったり、テストの漢字手書きが苦手(会話のほうがいくらかマシ)だったりで結果。。。課題とプレゼン頑張ったのにB-つけられて正直イラっとしました。(自業自得ですが) お陰様でもう中国語はいいやと思わせてくれました。

でも、GMBAでは中国語の授業は卒業単位にカウントされません。卒業単位にカウントされないのにGPAに悪影響となったら悔しいので、教授に単位いらんので成績取り消してくださいとお願いしましたが却下されました。(アドミンのほうにもお願いしましたが同様でした)

経験上、ビジネスも、英語も、中国語も、と優先順位が曖昧なまま同時に全力投球しようとするのは避けた方がいいです。逆に効率が落ちます。少なくともぼくのような凡人にはダメでした。あくまでも優先はビジネスを学ぶこと、英語でMBAやりながら中国語はたまに息抜き程度であればまだいいかもしれませんが。

奨学金の獲得には主にGPAが考慮される

今回は2期目のGMBA奨学金を貰えることになりましたが、前期は32名の枠があり、今期は15名でした。当奨学金の申請の際にGPAを出します。前期の申請時は「過去1年(2学期分)のGPA」、今期の申請時は「前期(1学期分)のGPA」とそれぞれ独立したGPAの提出を求められました。

担当と確認したところ語学コースは除外してGPAを計算するので気にしなくてよいとのことでした。他の学部等で語学コースも卒業単位認定することもあるようですが、GMBAで奨学金を狙うには語学コースの成績は関係ないということです。

ぼくは明らかな劣等生ですが1年目よりは2年目、2年目よりは3年目のほうがGPAは上がっていきました。特に前学期に関しては難しい科目を取り終えて比較的ラクな授業しか残っていなかったので自己ベストを達成していました(たぶんそれが最大の要因)。

今回2期目のGMBA奨学金は申請書類もとてもラクでした。職務経歴書とモチベーションレターも前回のものを簡単に手直ししただけなのでほとんど時間はかかりませんでした。一番時間をかけたのは受給確定後の「経験の共有」という条件部分です。

GPA以外の要因でいうと、スクールへの貢献度も評価されるようです。

ゆっくりするのも悪くない

もちろん早く卒業できることのメリットは大きいですが、環境が許すのであればじっくり期間をかけながら各科目をこなしていったほうが習得しやすいとも思います。特にぼくのようにマルチタスクをこなすのが苦手なタイプは期間をかければ成績も多少よくなり、結果的に奨学金も貰えやすくなると思います。

働きながら学ぶ場合はキャリアの中断がないですし、学生時代を長く楽しめるので個人的にゆっくり戦略を推しています!

ちなみに前回の奨学金についての記事です。⇩


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