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経営と現場を繋ぐ。高まる越境するミドルの価値。

経営企画部に異動して早くも1か月近くが過ぎました。人事にいた頃は積極採用活動中だったこともあり(いまも当社は積極採用活動中です)、求職者の方との面談面接や、何かしら社員と話をするといった「個人」と向き合う時間が週の大半を占めていました。

が、異動してからというもの、個人と向き合う時間よりも「組織」や「事業」について考える時間、考えたことをアクションに落としていく時間が圧倒的に増えました。

どちらがどうという話ではないですが、日々の仕事の中で、人事の頃は主体が相手にある状態での対話の時間が多く(相手から引き出す)、経営企画にきてからは主体が経営にあって自分の時間を経営における重要イシューに対し、どのように使うか考えるようになりました。

そんなこんな、あっという間にGW直前となり、今月のnoteは何を書こうか考えていた時に、偶然にも以下の記事が目に留まりました。なんだか、自分の中にモヤっとあったものをうまく言語化された気がしたというのもあるのですが。

記事の内容は、2020年のシーズンを最後に引退した中村憲剛さん(サッカー日本代表でも活躍したJ1の川崎フロンターレの選手)が、同じく元日本代表で海外や鹿島アントラーズでも活躍していた内田篤人さんに続いて、日本サッカー協会で2人目の「ロールモデルコーチ」に就任したというもの。

二人とも就任直前まで現役バリバリで、日本トップクラスの選手だったからこそ、これからプロとなり、より高みを目指していく子どもたちにとっては何物にも代えがたい経験になり、未来に繋がっていくことは間違いなく。

と同時に、二人にとってもこれから先、コーチや監督、トレーナーなどサッカーの世界で教える側として生きていく選択肢を得る上でも、またとない経験になるであろうことを記事では指摘しています。(以下引用)

「名選手、名監督ならずとも、名監督に近し」。そう考える私は、ロールモデルコーチから名指導者が育ち、彼らが名選手を育て、また名指導者を生む。そんな再生産を繰り返しながら日本サッカーが過去の記録を上書きしていくことを期待している。

この記事を読んだ時、自身とのレベルは天と地で違えど、現場の最前線で人事として日々様々なツールや手段を用いて活動してきた自身が、ここ2-3年ほどは徐々に自身がツールや手段に最前線で向き合うことだけでなく、

会社の向かうべき方向を経営の意図を理解しようとしながら、チームメンバー個々がツールや手段を活用することを支援し経営の意図を対話によってかみ砕いて伝えようとしてきたこと(出来ているかどうかは別にして)、結果として成果に繋げようとしてきたこと(そしてそれはこれからますます強く求められている)に通じたような気がしました。

短期的にはコロナのように変化も多いが、中長期的には人口減少や少子高齢化のように解くべき課題・方向性が見えている時世において、ミドルな世代(年齢のことではなく)は企業の経営と現場を対話によって繋ぎ、経営と共に向かうべき方向性の中で、現場の最前線にいる個人の主体を発揮してもらう支援をし、企業と個人の成長に繋げていく。

何よりどのような部門であっても、組織と組織、人と人の間を越境し、繋げることができるミドルの価値は高まっている。そんなことをこの記事を読みながら、切に感じました。

ちなみにそのようなことを考えている時に出会った「知識創造企業」。現在進行形で読み進めていますが、めちゃくちゃ自分自身の中での腹落ち感があります。この記事も読んで頂き、少しでも共感頂けた方にはお薦めかもです。

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