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【高卒社員図鑑Vol.3】強くなりたくて就職を決めた

今回は、マーケティング部で高校生へのプロモーション担当を経て、キャリアコンサルティング部で活躍する高卒2年目のメンバーをご紹介します✨
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キャリアコンサルティング部
十河寧々 さん

ー仕事内容について教えてください。
全国の高校生の就職支援を行っています。主に3つの業務があり、運営している高校生の就職支援サイト「ジョブドラフトNavi」を広める活動、高校生の合同企業説明会「ジョブドラフトFes」の運営と集客、キャリアガイダンス等の進路サポートを通して高校生の就職支援をしています。

ー就職を決めたきっかけは?
就職を決めたきっかけは「強くなりたかったから」です。
高校2年生の冬に母が倒れて、意識が戻る可能性も低く後遺症が残るかもしれないと言われました。母子家庭で、当時まだ弟が小学校低学年でした。初めて自分の無力さを感じ、今まで母に頼って生きてきたことを実感しました。同時に母の拠り所はあったのかと考え、自分が母の力になりたいと思いました。

小さいころからの夢はお医者さんになることで、いつからか看護師になることを志すようになっていました。高校1年生と2年生の夏休みは、看護系の専門学校や大学のオープンキャンパスに何度も足を運んでいました。安い学費で自分でも入学できる学校はないかと探していたところの出来事で、「大好きで大切な家族を守りたい」と就職することを心に決めました。


ージンジブとの出会いは?

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当時のジンジブのスタッフが、キャリアガイダンスをするために母校に来た時がジンジブとの初めての出会いでした。
ジンジブの求人票は学校に届いておらず、そもそも高卒の就職を支援する会社があることも知りませんでした。求人票がなかったので、先生にお願いして求人票を見せてほしいとお話をしたのですが、「君には他に行くべきところがある」と、私に推薦したい指定校求人の企業を薦められていました。
どうしてもジンジブに行きたいと希望し、金融関係とインストラクターのお仕事と全部で3社の職場見学に参加しました。その中でダントツで輝いていたジンジブの先輩方に一目惚れをして入社を決めました。

「絶対ここに行きたい」と思った決め手は、今でも鮮明に覚えています。
入口に入った瞬間、オフィスにいた社員全員が立ち上がって挨拶をしてくれたことに感動したことが本当に記憶に残っています。
他の企業に職場見学に行った際には、作業をしているところを静かに見て回るというスタンスでしたが、ジンジブでは全員が手を止めて私に意識を向けて挨拶をしてくれました。


ー入社当時はどんな気持ちでしたか?
入社当時はパソコンの電源も付け方も分からず、全社員での朝礼や会議などに参加しても言葉が難しすぎて、上司の方のお話の7割は理解が出来ず、毎日検索して調べての繰り返しでした。言葉も理解できないし、業務でも分からないことだらけだったので自分自身の未熟さを痛感していました。

入社当時は、ちょうど新型コロナウイルスの感染が広がり始めていた頃で、不安な気持ちが強かったです。在宅ワークが続き、人とコミュニケーションを取る機会がほとんどない分、携帯でSNSを見る時間が多くなり、大学に進学した周りの友達がオンライン授業でパソコンをつけて遊んでいる様子や夜通し楽しんでいる投稿を見る機会がより一層増えました。同い年なのに何で毎日仕事を頑張らないといけないのか、何でこんなに厳しい環境にいないといけないのかと感じていました。「やっても出来ない」と、半分投げやりな気持ちにもなりながら続けていました。「こんなに楽しそうに遊んでいる人を横目に頑張らないといけないんだろう」とコロナで会社が今後どうなるかなどの不安より環境への不満が多かったように感じます。

ー成長の分岐点やきっかけはありましたか?
就職してから自分が思っていた以上に社会人の大変さを痛感したことと、進学をした友達への羨ましさが募り、就職をしたことを後悔した時期がありました。「大学生は人生の夏休み」と言われるように周りの大人の方のお話を聞いても大学時代は楽しかったというお話を聞いたり、大学に進学して学生としてもっと楽しく過ごしていたら良かったなと感じていました。

そんな時に、常務の森さんに『選択した道を正解にするか不正解にするかは自分次第』という言葉を聞きました。友達は4年後には社会人になって闘う時が来るし、今自分がしているしんどい思いを4年後にするかもしれない。でも友達が社会人1年目になるまであと4年もあり、「こんなに差があるの」と感じて後悔させるための準備期間が4年もあると考えることが出来るようになりました。
どうせ進学した皆もいつかしんどい思いをするのであれば、私は今のうちから少しずつ頑張ろう、まだ自分には余裕があると思えて前向きに頑張れるようになりました。


ーどんな思いを持って働いていますか?

十河③

私自身、高校生の時にジンジブのスタッフがガイダンスをしに来てくれるまで、家庭の事情で働かなければならなくなり、高卒で働くことにすごくマイナスなイメージがありました。企業は「大卒採用ができないから仕方なく高卒も採用するか」と考えているんだろうなと思っていました。実際はそうではなく「高卒で働くってカッコいいんだよ」ということを高校生に知ってもらうきっかけをたくさんつくれたらなと想いながら働いています。


ーどんな時にやりがいや自身の成長を感じますか?
先生や高校生との関わりの中で「ありがとう」と感謝される時が1番のやりがいです。もし進学していたら、目の前にいる高校生や先生と出会うことはなくて、就職活動を通して成長していく生徒の姿を見ることもやサポートを通して感謝されるということもありませんでした。そう考えると、とても大事な進路決定という時期にサポートをしていることが本当に嬉しいです。同時に自分自身も毎日勉強をしながら進めているので自分自身の成長にも繋がっているなと感じています。

ー記憶に残っているエピソードはありますか?
私は2021年の1月にマーケティング部から現在のキャリアコンサルティング部に異動しました。その時期はほとんどの高校生の就職希望者は内定をもらっている状態で、私が初めて携わる高校生は就職活動に乗り遅れたり、自主的に就職活動が出来ない生徒のサポートが多かったです。そんな中で、ある男子生徒のサポートが1番印象に残っています。外見は背が高くとても強そうな子でしたが、ペットのウサギと遊ぶのが楽しみだというとても繊細で優しい心を持っていることに気付くことが出来ました。
彼は実際に就職先を探す際に、「これがしたい」という条件ではなく「これは嫌だ」という条件が多く、「家から自転車で通えるところ」という条件のみの希望で求人を探していました。でもそんな条件で良い求人が見つかることもなく、ある程度妥協しないといけないことになりました。一緒に電車に乗って職場見学に行くことを繰り返していると、電車に乗って1人で企業に訪問が出来るようになりました。知らない場所へ行って知らない大人と話す免疫がついたことによって、その経験自体が面接対策になり、卒業式の朝に内定が決定したと連絡をもらった時は自分のことのように嬉しかったです。
初めて私を「先生」と呼んでくれたのもその生徒でした。


ー今後の目標や夢はありますか?

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今回のインタビューで改めて考えてみたのですが、今後も高校生へのサポートを通して、高卒で働くことも、大卒や専門卒で働くことも、同じ重さの選択肢になってほしいなと感じています。どの選択肢をとっても、自分で選択した道だと思ってもらえるように高校生に関わっていきたいと思います。


ー高校生向けてメッセージ
私は世の中にどんなお仕事があってどんな業種があるのかという知識が少なく、それに加えて自分自身について知る機会も少なかったので、自分の中で大切にしている軸やこれからどういうポイントを見て就職先を選ぶのかを決めずに直感と勢いだけで就職活動をしていた経験があります。実際に高校生と関わる中でもなんとなくの就職活動をしている生徒が多いなと感じるので、自分の中で納得感のある就職活動をして欲しいと思います。ちょっとした時間で自分自身について考えてみたり、「どんな時に嬉しいのか」「嫌な気持ちになるのか」など、まずは小さなことから自分について知り、社会について学ぶ機会をたくさんつくって就職活動や進路選択をしてほしいなと思います。

ーありがとうございました。


ジンジブではまだまだたくさんの素敵なメンバーが活躍しています!
次回の更新もお楽しみにお待ちください♪


高卒で活躍する十河さんのインタビュー動画をご紹介!

▼YouTubeチャンネル「ミライのリーダーズ」でも高卒社員の活躍や成長に関してお伝えしています。


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