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ヨーロッパのジャグリングフェスティバルまとめ(ドイツ中心)

ドイツを中心にヨーロッパに長く住んでいるので様々なフェスティバルを見てきました。主にジャグリングコンベンションを中心にいろいろ紹介していきます。たくさんのイベントがあるよというのが伝わればいいなと思います。詳細は開催地や年度によって若干違ってきますが、基本的に自分が行ったときのことを書いています。

ジャグリングコンベンション(フェスティバル)

主に週末(金曜の晩から日曜の昼過ぎまで)に行われる。会場は学校の体育館やスポーツ施設が使われることが多い。体育館はたいてい夜中もずっと使える。夜は別の体育館や学校の教室などで寝袋で寝ることが可能。


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だいたいの日程
金曜:夕方4時くらいから受付開始。晩御飯が出されることもある。それ以外は特に公式なイベントはないことも多く、ただ体育館で練習したりリラックスして過ごす。夜には屋外でファイアが使える。
土曜:午前中にパンとトッピング程度の簡単な朝食が用意されることが多い。夜中まで練習している人も多いので、午前はずっと寝ている人もいる。夜は晩御飯のあと、ガラショー(ゲストステージ)またはオープンステージ(誰でも出れる)がある。深夜にはクラブのファイトナイトが行われるため、午後に予選大会がある。
日曜:土曜と同様に朝食があり、その後ジャグリングを使ったゲームが行われる。サイモンセッズやエンデュランスの他に運営側が工夫を凝らした変わったものもある。各ゲームの勝利者には賞品がもらえるかも。ゲームが終わるとみんなでトスアップして終了。時間がある人は片付けを手伝う。

ワークショップ
受付の近くに掲示板があり、ワークショップを開きたい人はそこに内容、場所、時間などを書き込むことができる。コンベンション中の空き時間は参加者各々が提供するワークショップに行くことができる。ワークショップといっても、ジャグリングだけでなく、ダンスジャムやヨガセッション、手芸講座など、本当に誰が何をやってもいい。

費用
2泊3日食事宿泊込みで30ユーロ前後と格安。事前に予約すると少し安くなることがある。

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持ち物
・ジャグリング道具
・着替え
・寝袋、ヨガマット
・食器、スプーン、フォークなど
・楽器、おもちゃなど


ドイツ

ドイツには地域のジャグリングクラブやユースサーカスなどが多く 、また公的援助も得られやすいため、近年は多くの街でコンベンションが開催されている。順序は大まかに季節順。

レーゲンスブルク(Thomas Dietz Juggling Convention)
バイエルン州レーゲンスブルクで4月頃行われる。ドイツの大ジャグラー、トーマスディーツ主催の小さなコンベンション。

アウクスブルク
4月下旬開催。オープンステージ有り。場所はスポーツ施設の体育館。

ベルリン1
おそらくドイツ最大のコンベンション。豪華なゲストによるガラショーがある。ベルリン市内の広大な青少年センターで開催される。宿泊は屋外のためテント持参。一時期9月に開催されていたが、再び5月開催に戻った模様。

フライブルク
5月中旬の連休で毎年木曜から日曜までの4日間開催される。木曜日にオープンステージ、金曜日と土曜日にガラショーがある。

アイヒタール (シュツットガルト)
シュツットガルトのジャグリンググループが主催しているコンベンション。5月頃開催。

カンツァッハ (BachritterCon)
ドイツには5月に連休が多く、金曜から月曜までの4日間で開催される。ジャグリングのオープンステージとファイアのオープンステージがある。

ハノーファー
年おきに1泊2日のジャグリングナイトと2泊3日コンベンションが6月に交互に開催される。一輪車のグループが盛んで、一輪車ホッケーの大会が平行して行われる。

ライプツィヒ (Alle Mitmischen)
6月に湖畔のビーチで開催される。ジャグリングフェスティバルというよりもヒッピーフェスティバルに近いと評判。ファイア系やスイング系の人が多い。体育館はなく、ショーは屋根付きの屋外ステージでガラショーがある。宿泊は完全なキャンプで、シャワーはないので湖に裸で入る。

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ロストック
6月開催の小さなコンベンション。体育館はなく、サーカス用のテントと屋外でジャグリングする。宿泊は小さなロッジがある。

ノイス
1年おきに1泊2日のジャグリングナイトと2泊3日コンベンションが6月に交互に開催される。コンベンションの場合はオープンステージがある。ナンバーズジャグラーのLuca Pferdmengesはここのクラブの出身。

アーヘン (Configuvention)
Configuraniというユースサーカスが主催のコンベンション。6月開催。ここのユースサーカスは比較的レベルが高め。オープンステージがある。

マクデブルク ( Jonglier- und POI-Convention)
ポイとジャグリングのコンベンション。8月開催。体育館はないが、宿泊はロッジで可能。工作のワークショップなどがある。ショーはない。

フェニックス
ファイア系のコンベンション。8月中旬に行われる大きなフェスティバルなのでEJCから梯子して参加する人も多い。

ズダーブルク
9月上旬開催。コンベンションではなく、1泊2日のジャグリングナイト。とても小さな田舎街だが、ジャグリングクラブSport Jongleureの歴史は古く、就学前の子供から60歳以上の人まで老若男女が楽しくジャグリングをしている。ショーはないが、ファイトナイトはある。

カールスルーエ
9月中旬開催。カールスルーエはHenrysのショップがある街で、ドイツのジャグリングの首都とも言われるらしい。日程は3日間の時と4日間の時がある。ショーはガラショーがある。

テュービンゲン
Jonglariaという団体が9月中旬に開催している。ショーはコンベンションでは珍しくコンペティション形式で、上位には賞品ももらえる。土曜には街のシンボルであるネッカー川で名物の平底船でパンティングしながらジャグリングできる。

ハンブルク
10月開催。ガラショーがある。ごはんがおいしい。サウナがあるため大きなタオルを持っていくと良い。

ラー (Zirkulaer)
ドイツ西部の小さな街Laerでジャグリング好きな一家族によって開催されていたコンベンション。小さな街のわりにガラショーが豪華で、過去にWes Pedenなども来たことがある。ホテルよりおいしいと言われる食事の豪華さが評判。規模は小さいが人気のコンベンションだが、2017年を最後に開催されていない。

ミュンヘン
下記のニュルンベルクと交互に一年おきに10月下旬の3連休に開催される。

ニュルンベルク
上記のミュンヘンと交互に一年おきに10月下旬の3連休に開催される。

ハレ (Tohuwabohu Convention)
11月に開催される。ガラショーが豪華。

ルートウィヒスハーフェン (Wintercon)
2月開催。名前のとおり冬にある珍しいコンベンション。規模は小さい。オープンステージがある。

ベルリン2(Tropical Island invasion)
ベルリンの南にある巨大なリゾート施設Tropical Islandで集まってジャグリングするイベント。3月頃開催。プールやサウナなどで遊び放題。

ドルトムント(Ab in Pott Convention)
4月上旬の3連休に開催される。ファイア系の団体が主催しているため通常のオープンステージに加えファイアのオープンステージがある。

ブレーメン
しばらく開催されていなかったが、近年再び運営側が復活させた。

オランダ

オランダのコンベンションでは音楽バンドが来てライブを聞きながら踊ることが多い。

エンスヘーデ (Herfst Jongleer Weekend)
ドイツと国境を接する街エンスヘーデ。コンベンション名(Autumn juggling weekend)の通り10月の週末に開催される。主催のCatchupは地元トゥエンテ大学のジャグリンググループ。オランダの大学では日本のサークルのようなものは少ない中、珍しく大学生中心で回っている。

NJF

オランダ最大のジャグリングフェスティバル。3泊4日で毎年5月に行われる。開催都市は毎年変わる。オープニングショー、ガラショーなど、とにかくショーが豪華。

Open Dutch Juggling Championships
ヨーロッパでは珍しいジャグリングの大会。毎年新年明けに開催される。オランダ周辺国からの参加も可能。

フランス

ハプスハイム (Gluhwein French convention)
ドイツとの国境近くにある田舎町で行われえる。コンベンションの少ない冬の寒い時期にあり、ドイツのグリューワインがたくさん飲めるということで人気がある。ガラショーがある。参加費は5ユーロ程度と破格。

チェコ

プラハ
プラハマルチサーカスフェスティバル。Rostoc festivalとも言われる。ファイア系やフローアーツ系が多いフェスティバル。トス系は少なめ。マルチサーカスであるため音楽やシアター関係の人も多い。ドイツのフェニックス同様8月にあるためEJCから梯子する人が多い。 

ブルノ
チェコ第二の街ブルノで年末年始に開催される。ガラショーがある。

オーストリア

ザルツブルク (sound of juggling)
ザルツブルクはミュージカル映画サウンドオブミュージックの舞台でありそれもじったコンベンション名となっている。ショーはオープンステージ。前回(2018年)は会場の学校が工事中のため宿泊はキャンプ。

リンツ (NICE convention)
学校を貸切ってのコンベンション。体育館でオープンステージ、近くの劇場でガラショーがある。宿泊は室内の数が限られており、定員オーバーするとあとはキャンプになる。

ポーランド

ヴロツワフ(SLOT)
ジャグリングではなく、アートフェスティバルだが、ポーランドではジャグリングのフェスティバルが少ないため多くのジャグラーが参加するらしい。

スウェーデン

SJC
スウェーデンジャグリングコンベンション。北欧最大と言われているが、他国と比べると規模は小さめで、コアなジャグラーのみが参加している。

イギリス

BJC
イギリス最大のコンベンション。イギリスはコンベンションは多めだが自分が行ったことないためBJCのみ掲載。イギリスはレネゲードが人気。

EJC

ヨーロピアンジャグリングコンベンション。夏に9日間で開催される。毎年開催国は変わる。あらゆる規模が大きいため地域のコンベンションとはかなり勝手が違うが、とにかく楽しい。

イベントを見つける

Juggling Edge 
世界中のジャグリングイベントが探せる。国別で検索できたりする。

IMBAZ
ドイツ周辺のサーカスイベントが探せる。ジャグリングのほか一輪車、アクロバットなどイベントのジャンルがわかりやすい。ちなみにINBAZはドイツ語でimmer noch besser als Zaubern(マジックよりもさらに良い)の頭文字を取っている。

おわり

ここで紹介したものがすべてではないですが、ドイツだけでも30近くコンベンションがあります。ちなみにドイツはヨーロッパでも特にコンベンションが盛んで、ジャグリング人口も多く、EJCなどの国際ジャグリングイベントでもドイツ人が多めです。ジャグリング以外にも、フラフープやアクロバットなどフェスティバルにのジャグラーがいることが多々あります。

おわり






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