【未経験転職】転職活動の軸と転職理由について(うつ病転職体験記)
jinanです。
長らく続いていた転職活動ですが、先日ようやく内定を頂けたため終了することができました。
かれこれ半年ほどの時間がかかったわけですが、このnoteでは転職活動開始〜内定をもらうまでに考えていたことをまとめます。
自身の転職活動をはじめたきっかけ、軸、面接で話した転職理由を記録しますので、これを読んでくださっている方の参考になれば幸いです。
転職活動を始めたきっかけ
転職活動を始めたことには、以下4つのきっかけがありました。
きっかけ①:休職からの復帰に失敗する
jinanは、2023年4月に人生2度目のうつ病を発症して休職することになりました。(1度目は2021年頃)
実はその時、自宅療養で気力が回復したら現職に復職しようと考えていました。というより復職以外の道を考えていませんでした。
なぜなら、それが自身にとって良い選択であると考えていましたし、休職した分さらに現職に貢献しなくてはと考えていたのです。実際、3ヶ月療養した後の2023年7月頃に現職への復職を試みます。
しかし、復職に失敗したのです。
その原因は「現職に対する一種のトラウマ」であり、現職に戻って同じ仕事をすることに対して、身体が拒否反応を示すようになっていたことです。
システムエンジニアとして勤務していたため、復職した場合もシステム開発プロジェクトに参画する予定でした。休職時とは違うプロジェクトへの配属が予定されていたのですが「またあの忙しさに戻る可能性があるのか…しんどい目にあうのかもしれない…」と本能的に感じてしまったのか、身体が復職することを拒んでしまい動悸や手の痙攣等を発症してしまいました。
そのため「そもそもシステムエンジニアとしてキャリアを継続すること自体考え直した方がよい」となり、現職復帰に対してもう一度考えることにしました。
きっかけ②:現職での継続的な就労は難しいと悟る
そこで、自身が現職に入社を決めた理由や、現職でのやりがい、今後のキャリアパスなどを整理して再検討することにしました。
その結果「3~5年続けるどころか、来年まで継続して就業し続けることすら想像できないんだが…?」という絶望にも近い諦めを抱いていることを知り、現職への復帰がいかに自分を苦しめるかに気付いたのです。
それまで疑ってこなかった現職復帰への道が絶たれたことで「改めて自分はどうしていきたいのか?」を模索し始めることになります。
きっかけ③:人の心や悩みに寄り添う仕事がしたいと考え始める
システムエンジニアとして勤務をしていたので、基本は「クライアント企業の問題や課題を、システムを通じて解決する」ことがミッションでした。
仕事を通してクライアントの担当者と会話することもありましたが、あくまでその会話の中心にあるのは”システム”であり、直接働く誰かの支援をしているとの感覚を得ることはほとんどありませんでした。
しかし、元来の自身の性格ややりがいを見つめ直すと、どうやら「人の悩みや心に寄り添って、その解決のために伴走する」ことが自身の生きがいであると分かりました。
「なるほど、だから自分は現職を続けることに不安や葛藤を抱いているのか」と、なんとなく理解できるようになっため、上記が実現できるポジションを探すのが良さそうだと理解し始めます。
きっかけ④:希望する仕事が現職では実現できないと知る
現職はそれなりに大きなITコンサル会社であり、社内転職(部署異動)の制度が整っていました。そのためまずはその制度を利用して、違う部署やポジションを希望するのが良さそうだと考えたのです。
しかし、社内求人として募集されているポジションはほとんどがコンサル職かSE職ばかり。会社の主ビジネスがITコンサルなので仕方ありませんが、どの部署やポジションに異動しても結局はシステム開発が主業務になることが分かりました。
「私がやってみたい仕事はここには無いのかもしれない…」とその時にようやく気づき、現職への復帰にこだわらず、自身のやってみたい仕事ができる環境を模索する必要があると理解しました。
これらの理由から転職を決意して、2023年の9月頃から動き出しました。
転職活動の軸
前述した通り現職(システムエンジニア)ではなく、人の心や悩みからくる問題や課題の解決、支援をする仕事に就きたいと考えていました。また、自身が障がいを抱えているからこそ、同じ悩みを抱える方々の支援がしたいと考えるようになりました。
そのため、軸を以下に定めて転職活動を行うことにしました。
ただ、jinanは障害者就労支援に携わった業務経験や実習経験もなく、さらには無資格で休職中の身だったため、転職活動自体はなかなか困難の連続でした。応募必須要件に業界経験が必要な求人には応募できなかったので…。
かなり無謀な挑戦ではあると理解しつつも、現職に復帰してダマシダマシ働き続けるよりは遥かに良いだろうと考えて必死に挑戦し続けました。
内定をもらえるまでには50社を越える会社に応募していました。縁があるまで諦めなかった自身を褒めてあげたいのと同時に、そんな自分を常に応援してくれた妻と両親には感謝しかありません。
面接で話した転職理由
ITコンサル会社からの転職だったので、面接の場ではほぼ確実に「なんで急にこの業界に興味をもったの?」と聞かれました。いわゆる転職理由の確認です。業務経験もないし資格もないわけですから、当然の疑問でしょう。jinanが逆の立場なら真っ先に聞きたくなります。
ここまで書いてきた内容を踏まえて、面接では次のように答えていました。
自身の経験がベースになっている理由なので転職理由自体に何か疑問を持たれることはなく、むしろ「それだけの体験をしながらも他者貢献をしようとする思いは良いこと。その気持ちを忘れず持ち続けてほしい」と面接官に言っていただけることもありました。(まあ想いだけで転職は成功しないのであれだけ苦労したわけですが。)
また、jinanは休職中の身だったのでフルタイム勤務が可能であることを証明しなくてはいけません。jinanは定期的に主治医と就業相談をしていたため、フルタイム勤務に問題がないことの言質をとってから転職活動をしており、面接の場でもその旨を伝えるようにしていました。
万が一、応募した会社に就業許可の証明を求められたら一筆お願いしますねと主治医には伝えていました。(結局、書いてもらう機会はありませんでした)
面接は経験数がものを言う
jinanは50社くらいに応募して10社ほど面接の機会をいただいたのですが、面接の数をこなすほど明らかに受け答えや回答の質が上がっていきました。今思えば1社目の面接なんて恥ずかしいくらいにボロボロだったな…。
「あの質問にはこう答えた方が良かったか…?この質問の回答はこんな深掘りをされるのか…。回答を準備していたけど、なんだかうまく伝えられなかったな…。」と、面接を終えるたびによくひとり反省会をしたものです。
前述した転職理由等も、面接経験を重ねる中で少しずつ良くなるように修正して、深堀り質問にも答えられるように準備した結果の形です。
転職活動や面接は体力や気力が必要で、時にはメンタルを疲弊しながらやることもあるため決して簡単ではありませんが、やればやるだけ成果として現れるのも大きな特徴です。ゆっくりとあなたのペースで、少しずつ進めてください。
jinanの経験が、あなたにとって何かの参考になれば幸いです。
jinan
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?