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オリラジ会議を観た日記

中田敦彦の『オリラジ会議(提言後)』を観た。
(視聴数に貢献するのは嫌なのでリンクは貼らない)

じつはリアルタイムで観たのだが、あまりのくだらなさにすぐ観るのをやめてしまった。

藤森氏が神妙な顔で話し始めるのに対し、中田敦彦は終始、茶化した態度でへらへら笑い、とぼけるばかりで一向に話が進まない。
「そんなに大変なことになってるのぉ?」とニコニコ。深刻になるのではなく、和やか路線で行くことにしたようだ。

このあたり、事前に二人で打ち合わせていたことなのかわからないが(たぶん打ち合わせていないのでは)藤森氏ももう合わせるしかないと思ったのか、キレてはいるもののツッコミ漫才というていをとって場を調和させていた。


こりゃダメだなと思い、いったん視聴はやめ、その日の夜にもう一度観てみた。


これまで騒動に言及してくれた著名人や芸人の話題をイジるイジる。茶化す中田敦彦に対し、藤森氏がツッコむ。

みんな、思いを持って言ってくれたこと、やってくれたことだし、それをネタにして茶化すって仁義に悖るのでは。オオカミ少年と同じで、今後は誰も真面目に話をしてくれなくなるのでは。


藤森氏が「あっちゃんは松本さんへのリスペクトが強すぎるんだよ」と助け船を出すと、それに乗っかる形で「愛ゆえに。クレイジーラブ」との返し。

「愛があるから」「大事だから」の言い訳で何をやってもいいなんてどこの毒親だっつーの。


「松本人志と会うのか?」という藤森氏の鋭い質問には、
「会っても面白くならない。俺は自分の面白さを追求したいだけ。やいのやいの言いたいだけ」ということだ。

これには「そういうのもあるのか」と納得しそうになったけど、待てよと。遠くからやいのやいの言うんだったら、私らと変わらんやん笑
いち「客」として楽しませてもらいたいというスタンスであるなら、まっちゃんや芸人たちをパンダか何かと思ってるのか。
提言とはなんだったのか……?


このあとはいつもの「こうなったのは俺を制止しなかった藤森が悪い」という、ぜんぶ藤森のせいオチを使って終わらせていた。

解散への言及も、藤森氏のバランスで「いい話風」になっていたけれど、「誰のおかげでいい暮らしできてると思ってんの?」という中田敦彦の言動に、本当に笑えない。それは、お互い様でしょうよと。まあそれもわかったうえで俺様ムーブをするのが中田敦彦の芸風なんでしょうか、もうよくわからないですけど、とりあえず気分が良くなることはない。



シンガポールにいると、やはり日本の閉じられた世界にいる感覚とは違って、もっと大きな視点で物事を見るようになっちゃうのかなあ。なんでも怒ってないで、面白いことだけやろーぜってなるのかなあ。これはシンガポールの自由な風が、彼にやらせてしまったことなのかなあ。


と、一瞬納得しかけたけど、やっぱり、まっちゃん本人がどう思っているかはご本人しか知る由もないけど、少なくとも周りの人は怒っていたじゃん。それは目くじら立てているというよりは、自分の大事なものを傷つけられたことであったり、大切にしているものに泥を塗られたような気持ちになったからのことであって、「自分の面白さのためだけにやったことだから何も悪くないです」とはならないように思うんだよな。。


ここからは完全なわたしの偏見を含んだ見解だけど、

みんなが真面目に言ってくれたことを茶化したのは、今回、中田敦彦の提言に対しての各芸人の反応で、「お笑いに持っていって悪者を作らないムーブ」が賞賛された動きがあったから、それにインスパイアされたんじゃないかと疑っている。そうだ、お笑いにしちまえばいいんだ!感。

「愛ゆえにやったこと」という言い訳は、チョコプラにインスパイアされたのかなあと疑っている。チョコプラの長田さん、中田敦彦への尊敬もあり絡みたくて仕方ないという動画が何本もあったけど、視聴者には好意的に受け入れられていたものね。
尊敬があっての目上の人への暴言ってちょっと面白いところあるじゃない。それをやりたかったのかなあと。(チョコプラよりもだいぶ、ふざけちゃいけないところで中田さんはふざけてますが)


藤森氏が、中田敦彦提言動画の直後にアップした『相方へ』で

「これは小さな場所で起こっていることで明日から急に世界が変わったりしないんだから、みんなもっと気楽に行こうよ」と言っていた。

これ自体はとても良いセリフ。

あっちゃんが『提言動画』を出したことで、お笑い界も動揺したし、お笑い好きな視聴者たちも動揺した。そこに藤森氏が、「あっちゃんの言ったことなんて小さな世界に少し波紋を広げるくらいにしかならない」「みんなそんなに悲しまないで、明日もたぶん楽しいことは起こるから」というピースフルなメッセージだったと私は解釈しているんだよね。

今回、それに中田敦彦が乗っかったと私は疑っている。「そうそう、もっと気楽に行こうよ」とヘラヘラしたスタンスで現れたのではないかと思っている。
これは完全に、お前が言うな……ということなのよね。
実際、中田敦彦の言葉で嫌な思いをした人はいるわけだから。。。


「会っても面白くならない」も、不思議。
会えば必ずしも仲良くなってぬるま湯につかることになるとは限らないし、そこはもう中田敦彦の匙加減次第でしょう。仲良くなりたくなければ、そうすればいいだけなのだし。

二人だけで会うなら数字にならない、という声がどうしても聞こえちゃうんだよね。

まっちゃんと二人で話せば、そのときは深刻な感じになって面白くないかもしれないけど、長い目で見たときに「まっちゃんがyoutubeに出る」とか「中田敦彦がテレビに出る」とか、もしくは二人で何かやるとか、周りも巻き込んで何かやるとか、新しいことができるかもしれないじゃん。


本当に中田さんとは損な人なんだろう。


なんか、

「おちょくられたのは世界であり、みんな中田敦彦の手のひらで踊っていただけ。中田敦彦の勝ち」
「今回、中田敦彦の動画の視聴回数がどんどん上がっているんだから中田敦彦の勝ち」

というね。youtube大学の学生たちがすごくそれではしゃいでいるんですけども・・・

それが勝ちという世界観で満足できるなら幸せな人たちだなと思いますけども・・・


あっちは80万再生の動画だけど、こっちは100万再生の動画だからこっちの方が面白いんだ!
イタリア料理5,000円とフランス料理6,000円なら、6,000円の方が1,000円高いからおいしいんだ!!

という、お金と数字を積まれたら初めて理解できる人たちの集まりなんかな? スイッチ入れてもらえたら笑えるような、赤い血流れてないような笑


まっちゃんと地道に会話して、時間をかけて、それが面白くなるか面白くならないかはわからないが、やってみる価値はあると感じられたら良いのだろうに。

お金と数字でしかものの価値を理解し得ない若い人たちの集まりも残念だし、それに囲まれて「すごい!」と言われて満足している中田敦彦も
なんだか辛いわね。


藤森氏を筆頭に、絡んだ人がことごとく損をしているのが怖い。

いつか周りから人がいなくなってしまう。



身近なところにいる中田敦彦に気をつけよう。
youtube大学生にならないようにしよう。


そう思った。





仁礼(にれ)

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