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これからの日本を生き残るための方法


"日本は発展途上国となる"
"これからはビジネス力とデジタル力を身に着ける"
"知験の広さで唯一無二のオリジナル人材になる"

こんにちは、Jinです。

今回は「これからの日本」をテーマに執筆しようと思います。
皆さんは、言語化出来ているか否かに関わらず、将来の日本に対して不安を感じていると思います。
もしかすると、漠然と将来性を疑問視し、将来に備えるための行動を漠然と実行しているのだと思います。

物事の基本ですが、「悩むこと」と「考えること」は大きく違います
悩みは、頭の中が不安で堂々巡りになり、永遠に解消されないネガティブな要素です。
考えは、何か解決策を導くために建設的に物事を整理し、次のアクションを決めていくというポジティブな要素です。
この執筆を通して皆さんに期待することは、考えるためのきっかけを作って欲しいということです。
漠然とした不安を自分の言葉で言語化し、次にとるべきアクションを明確に決めるための一助となれば幸いです。

1.日本の現状

<日本の技術>
昨今の世界の潮流は、「5G」「AI」「IoT」などを軸に、それらを活用したDXが盛んです。
これまでの日本では、"1を100にする"といった大量生産のための技術革新や、"AをBにする"という既存価値の転換を担ってきました。

例えば自動車産業がわかりやすいでしょうか。
当時、海外で良質な自動車が生産されているときには、日本では自動車すらありませんでした。
ですが、技術力でディスアドバンテージがあったものの、トヨタは独自の生産理念を確立し、良質な自動車を大量に生産できるようになりました、
大量生産と徹底した品質管理をすることで、世界で戦うことが出来る力をつけることが出来たのです。

商社も良い例だと考えられます。
世界では当然にように盛んに貿易が行われていますが、卸の考え方は日本独特です。
生産から小売りへの流通に対して、膨大な付加価値を提供しています。
そして、日本の商社は、日本企業の中でも非常に大きなセクターになっています。

こういった事例のように、既存の活動に付加価値を見出すのが日本企業の得意とする分野でした。
最近では、スパコンで日本が世界首位をとったニュースも話題になりました。

一方、0から1にすることは日本企業では非常に苦手だと考えられます。
GAFAやBATHのように、革新的な創造を世界に発信している事例は多くありません。
もちろん、ソニーが数々の創造を世界に普及させてきた事例もありますが、昨今ではそういった事例は少なくなってきています。

コロナで緊急事態宣言が出た時も、この状況が顕著に現れました。
各国ではITを駆使して感染拡大を防いできましたが、日本ではどちらかというと古典的な手法を駆使して感染拡大を止めてきました。
3密を避けたり、活動自粛をしたり、いずれも仮に50年前でも同じことを実行していたと思います。
コロナでテレワークや非接触が取りざたされてからも、日本ではそういった課題に対して世界へ何かターゲットに何かを創り出したということはありません。
世界では非接触のテクノロジーの発展や、Bluetoothを使った感染者マップの作製など、課題に対してテクノロジーで対応していこうという姿勢が見受けられました。

<貧富の格差と国家破綻の危機感>
更に、日本では貧富の格差が広がってきています。
皆さんも感じているかと思いますが、本当の意味で裕福な家庭は少ないですよね?
当然、それなりに普通の生活を出来る家庭がほとんどだと思いますが、貯金や節約で未来のためにコツコツキャッシュをため込むことが多いです。
お金から享受できる幸福は、キャッシュフローにあると考えています。
貯金がなくても、毎月100万円消費して100万円収入があれば随分生活が変わりますよね。
日本ではそういった思想は定着しておらず、戦後の「節約」の精神が今も根付いており、そのため日本銀行が市場に大金を投入しても、実体経済には大きな影響がないのです。
一方、一部のお金持ちが金融経済のメリットを享受し続けています

以上のように、今の日本は世界から経済発展が遅れてしまっています。
これまでの日本の強みを活かしても世界にキャッチアップすることは非常に難しいでしょう。
そして、ほとんどの企業が旧体制のまま企業活動を続けており、おそらくこの先日本は世界から凄まじい勢いで取り残されることになります。

世界で膨大な富を築き上げているジムロジャーズは、「もし私がいま10歳の日本人ならば、自分自身にAK-47(小型小銃)を購入するか、もしくは、この国を去ることを選ぶだろう。」と著書の中で述べています。
国が破綻し、暴力や社会不安によって日本が大惨事になることを予見しているのです。

また、日本はこれから発展途上国になると個人的に考えています。
発展途上国の定義は「経済発展や開発の水準が先進国と比べて低く、経済成長の途上にある国を指す」とされています。
昨今の日本では経済の成長が緩やかで、何か創造されることも少なくなってきています。
1990年代から物価指数が大きく変わっていませんよね。
株価も長期的に近い水準を推移し続けています。
これから台頭する中国やインド、ベトナム、韓国・北朝鮮と比較し、相対的に発展途上と定義されることになります。
というのも、結局、先進国と発展途上国という考えは、先進国を基準に、相対的に他国を評価しているので、仮に日本の経済力をこのまま維持できたとしても、相対的には発展途上とされる可能性がるということです。

更に、ご存じの通り、日本は膨大な借金を抱えており、そういった国は歴史上破綻してきています
財政赤字を抱えたギリシャの出来事も記憶に新しいかと思います。

また、そんな状況の中、日本銀行によるコロナ対策のための金融緩和が合計110兆円規模になり、その利益は一部富裕層だけが享受し、一方で国の借金が増えてしまっているという状況です。

個人的な感覚としては、50年後には日本の株式会社の多くが営業を停止し、毎日を普通に過ごすことが出来る家庭もかなり減ると考えています。
そうした予測の中で、毎日何をすべきか一生懸命考え続けています。

2.これからの日本

前章までは日本を悲観的に説明してきました。
私なりの危機感です。

一方、日本が世界と戦う事ができるようになる可能性も残っています。

前提として、創造とは、既存の課題に対して何か全く新しいソリューションを見出すことを指します。
そしてその課題解決のためのソリューションを、世界の他のどの企業よりも先に世界へ展開することで、GAFAやBATHのような世界に向けた本当の意味でのグローバル企業となっていきます。

日本では、明治維新の後から、海外の文化を非常に多く取り入れるようになります。
昨今では、グローバル企業が日本へ進出し、国籍問わず多くの人が日本で定住しています
非常に価値のある状況です。

課題解決をすべきと言いましたが、これだけ多文化が浸透している日本では、世界に先んじて課題を検知する機会が多いということが考えられます。
そして、その課題解決のための技術も持っています。
そういったことにチャレンジしている企業が少ないだけで、十分にアプローチ可能なのです。

ではなぜチャレンジしている企業が少ないか。
今の日本企業は、それぞれ決まった市場と決まった定型業務があり、新たなチャンレンジに投資するリソースが少ないのです。
それは、構造化された組織体制の中の中間管理職に対するコストや、ノンシステムの業務に対するコストが膨大であることが理由です。

これからの時代は、他のnoteでも投稿しましたが、中間管理職は必要無くなります。
そして、ノンシステムの業務もシステム化されていきます。

管理ツールやデジタル技術が成長することも理由として考えられますが、それ以上に、日本企業のIT部門の立ち位置が変わっていくことも大きな理由として考えられます。

グローバルで見たときに、IT部門のプライオリティーは高く、そこに対する投資も膨大な金額となります。
日本では、これまでIT部門はどちらかというと社内の既存システムの保守に徹することが一般的でした。
そして、新システムの導入は外注するので、そこの導入アプローチの知験が社内に蓄積されることは多くありませんでした。
ですが、昨今の日本では、IT部門によるシステムの内製化が進んでおり、IT部門主導で新しいテクノロジーを取り入れるような体制に代わりつつあるのです。

そうすると、最新テクノロジーを取り入れ浸透させる機会も増大しますし、システム導入の外注コストも削減されます。
つまり、新しい市場へ投資する金銭的な余裕が出てくるのです。

日本企業が新しい投資をする機会が増えると、次のような変化が生まれます。
日本ならではのハードの技術力や品質管理能力に加え、ソフトの開発力が劇的に向上することになります。
ソフトに注力することで、世界の市場を取りに行くスピードが加速され、また目まぐるしく変わる世界の技術に柔軟に対応することが出来るようになります。

それぞれの企業や国民が"0から1を創造する"ことを意識することで、企業が新しいソフトのテクノロジーへ投資していくような循環が生まれます。
そして、本質的なグローバル企業が増え、日本で循環するキャッシュも増え、再び世界経済を担う裕福な国として返り咲くことになると考えられます。

3.これからの日本で生きるためのアクション

では、一人一人はどういった能力をつければよいのか。
そのためにどういったアクションをとればよいのか考えましょう。

観点として、①スキル②知識の2つの側面から考えることが出来ます。

<スキル>
まず、スキルとしては、①ビジネス力と②デジタル力が非常に重要となってきます。
これらの能力をバランスよく持っておけば、仮に日本経済が衰退したとしても、世界で戦える人材になることは間違いありません。

①ビジネス力
ビジネス力は、課題を解決して、企業活動をどんどん先に進める、"推進力"のことを指します。
解決すべき課題を評価し、企業活動のゴールを明確にし、他者を巻き込みながら推進する能力です。
そのためには、広い範囲にアンテナを張り、論理的思考を身に着ける必要があります。

「アンテナの広さ」は、課題の知覚のために必要です。
課題を見つけることが出来なければ、当然、どれだけ優秀な人材でも次のアクションをとることは不可能です。

そして、課題の本質や重要度を見極め、そのためのアプローチを決めることが出来る、「論理的思考」も重要です。
建設的に物事を考えることが出来なければ、今自分がゴールに対してどこにいるのか分からず、やみくもに走ってしまうことになります。
例えばカーナビが気まぐれにルートを選び、気まぐれに現在地を表示すると、目的地にたどり着けませんよね。

②デジタル力
デジタル力は、既存のデジタルソリューションに対して引き出しを持つ能力と、それを実装する能力のことです。
なお、プログラミングを習得すべきということを言っているわけではありません。

まず、デジタルソリューションは常に最新の情報をインプットするようにしましょう。
ニュースやネットで、どういった課題に対してどういったソリューションがあるかを知っておくことで、何か課題に直面した時に、その解決のためのソリューションを思いつく引き出しが多くなります。
そして、他のデジタルソリューションについて詳しくなると、ビジネス力を使って見つけ出した課題に対して、どういったアプローチのシステムが必要であるか考えることができるようになります。

そして次に必要なのが、それを実装する能力です。
仮にプログラミングができないとしても、その基本的な考え方は理解するようにしましょう。
デジタルアイデアが思いついたときに、「それが現実的か非現実的か」「導入コストはどれほどになるのか」など、未来創造することが出来るようになります。
ここが非常に重要で、何がどこまでできるかを理解することで、ゴールを達成するまでの道筋を建設的に評価することが出来るのです。

<知識>
次に知識の観点です。
とにかく広い領域を経験することが重要です。
広い知験から出る「ひらめき」は、人間ならではのデジタルで代替できないスキルなのです。

今後、基本的な作業や思考はAIが担ってくることになるでしょう。
ただし、現時点でAIは特定の領域に特化して、そこから解を見つけることに特化しています。
一方、"ひらめき"は人間ならではの能力です。

知識や経験を広く持っておくことで、知覚の幅を広げられます。
ある事象をインプットしたときに、他の領域と関連付けて物事を整理し、これまでにないオリジナルのひらめきを得ることが出来るのです。

そして、その広さそのものが"その人の価値"と評価されます。
特定領域に限った知験であれば、誰かの上位互換・下位互換でしかなく、その人はその人の能力を相対的に見たときに価値を付けられます。
一方、領域の広さを持っていれば、自分の上位互換・下位互換の人居なくなるので、自分がオリジナル人材として評価され、単純に市場への影響度で価値を図られます。
こういった人材は唯一無二の存在なので、市場価値は必然的に高くなります。


以上のような能力や知験を身に着けることで、これからのデジタル時代でも価値のある人材として市場で評価され続けます。
そして、価値のあるあなたが、価値のあるビジネスを創り出すことが出来るようになるのです

4.最後に

日本の状況とこれからの可能性、そして必要なアクションを説明しました。
今日本に対して不安を持つ方も、それを言語化し、何かひらめき、次の行動を決めるきっかけとなったでしょうか。

こういった内容をより考えたい、そのためのインプットが欲しい、という方は、次の書籍がおすすめです。
日本の未来に危機感を持ちながらも、日本が復活するためにどうすれば良いか、考えがまとまっています。
いずれも、今読むべき必読書で、これだけ濃い内容や考えを書籍で吸収できることは、非常にコスパの良い機会だと思います。

①お金の流れで読む日本と世界の未来
②シンニホン

本日の内容は如何でしたでしょうか。
引き続き応援してくれる方は"スキ"で意思表示してくれると嬉しいです。
また、内容に価値があると感じてくれた方は、是非このnoteを購入して頂ければ幸いです。

皆さんが何かしらの物事を「考える」きっかけなることを目標とし、引き続きnoteで私の考えを発信していこうと思います。

Jin

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