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素直な人が成長すると言われるロジック

よく、「素直な人は成長が早いよね」って言われたりします。

ぼくは割と頑固な方なので、この言葉を知ってからは、なるべく素直でいるように気をつけています。

とはいえ「ほんとに素直な方が成長早いのかなー?」と思うところもありまして、たとえば「誰のいうことでも素直にきく」とかだと、軸がぶれまくって結局うまくいかなかったりするんですね。

ですが、マネージメント論を学ぶにつれて、「なぜ素直な方が成長が早いか」のロジックが落とし込めてきたので、まとめておきます。


素直な人は「行動の最適化」ができる

結論から先にいうと、素直な人の成長が早いのは、「成果につながる行動を最適化できるから」です。

すべての結果は「行動」から生まれます。

たとえば、だれかからフィードバックを受けたとき、「いやでも...」から始めてしまう場合と、「あ、たしかにそうかも!」から始める場合とでは、行動の変わる速度に差が出るんですよね。

もっというと、自分が納得した場合じゃないと行動は変わりませんので、「いやでも...」から始めた場合は、かなり行動が変わりにくいといえます。

☑︎ 素直に意見を聞く
☑︎ 行動が変わる
☑︎ 結果が出る

素直に意見を聞いた場合、このサイクルが超速で回るため、どんどん成長していくわけです。

もちろん明らかに納得いかない場合は、「え、それは違うんじゃない?」と伝えることも大事だと思いますが、あまり自分のやり方にこだわりすぎると少なくとも「変化」はないので、結果は今まで以上にはなりません。

変化を求めるのであれば、「いっかいやってみる」っていうのは有効そうです。


アドバイスしてもらう人は選ぶ

「素直が大事」っていうのは間違いないと思うんですが、注意した方がいいポイントがあります。

アドバイスしてもらう人を選ぶことです。

冒頭でお伝えした通り、誰のいうことでも素直に聞けばいいっていうものではありません。

たとえば、野球がうまくなりたいのであれば、野球を経験したことがない人にアドバイスを求めたりはしないですよね。

野球で結果を出している人に教えてもらった方が、的確なアドバイスをもらえる可能性は高いです。

このように、アドバイスをもらう場合は、自分が求める成果を出している人からもらうのが大前提。

でも、これだけだとまだ不十分だと思っていて、「ぜったいにうまくいく方法っていうのはない」ということを理解しておいた方がいいと思います。

アドバイスをくれた人はうまくいったけど、自分にはうまくはまらなかった、みたいなことはよくあります。

もらったフィードバックをいったん全力でやってみる。それでだめなら自分がどうやったかを共有しつつ、おなじひとにもう一度アドバイスを求めてみる、とかがいいかもしれません。


アドバイスする側は違う視点を持つ

ここまでは「アドバイスを受ける側」の視点です。

アドバイスする側、とくに自分がマネージメントする立場にあるのであれば、考え方を変えた方がいいと思います。

「チームでの成果を最大化すること」が求められるからです。

チームでの成果を最大化するためには、個々の力を上げることが重要なわけで、そのために改善が必要な行動はちゃんと改善できるようサポートした方がいい。

サッカーとかでいえば、11人でプレーするわけで、一人の力がどんなにすごかったとしても勝てないのと同じようなものです。

残りの10人の力を上げる必要があるわけですね。

じゃあどうやって個々の力をあげるかなんですけど、ざっくりいうと「イケてない行動」を「イケてる行動」に変えてあげる必要があります。

残りの10人の行動が「イケてる」ものになれば、個々の力が上がって、チームで勝てることも増えるはずです。

じゃあどう行動を変えるか?なんですけれど、全員が素直な人ならかんたんかもしれませんが、なかには僕みたいに純度100%の頑固者みたいな人もいると思います。

アドバイスする側に立ったときは、チームの成果を最大化するためにも、こういう人に行動を変えてもらうことが重要なわけです。


行動を変えるには「必要性」と「納得感」を感じてもらう

たとえば、1日ずっと水を飲まなかったらめちゃくちゃ喉が渇くので水を飲むと思うんですけど、これは「必要性」を感じたからこその行動といえます。

「なぜその行動を変える必要があるのか?」を理解してもらうと、行動は変わるわけです。(水飲まないと死んじゃいますからね)

ただし、「必要性」だけではちょっと足りなくて、あわせて「納得感」も同じくらい重要だと思っています。

人は「感情」で動く生き物なので、「水を飲め!」と言われても、「なに様だよ」みたいな気持ちが芽生えて、なぜだか水を飲みたくなくなっちゃいます。

「命令」や「強制」は、「納得感」が薄めちゃうんです。

なので、質問をとりいれて「本人に考えてもらう」が手法としてはおすすめです。

自分で考えたことなら「納得感」もでますし、自分で決めたことはやらなきゃ!ってなります。この辺は「コーチング」の本とかをいくつか読むといいと思います。


というわけで、まとめます

■アドバイスを受ける側の場合
・アドバイスをもらう人は選ぶ
・素直に聞いて、いったん全力でやる
・うまくいかない場合は、やり方を共有して、再度アドバイスを求める

■アドバイスする側の場合
・チームの成果を最大化することが重要
・チームメンバーの「イケてない行動」を「イケてる行動」に変える
・行動を変えるには、「必要性」と「納得感」を感じてもらう

ではまた次回!

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