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「最高のものを見る」よりも「つたなくてもみんなで作る」方が楽しいってお話。
泣いた。
32歳にもなって、ひとり泣いてしまった。
「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない」
通称、「あの花」
コミックスはわずか「3巻」ほどで完結しているのだが、めちゃくちゃ感動するので、よければ1度読んでみて欲しい。
とはいえ、今回お伝えしたい内容とはちょっとそれてしまうので、漫画についてはいったんおいておくこととする。
「あの花」のなかで、「みんなである女の子のために花火を作って打ち上げる」っていうシーンがあるんだけど、このシーンを見てある「気づき」があった。
それが、タイトルの「最高のものを見る」よりも「拙くてもみんなで作った」方が、思い出に残るし、楽しいよねってこと。
「つくる」と一瞬で時間がすぎていく。
登場人物たちはまだ高校生?なんだけど、ある女の子のためにどうしても花火を打ち上げたいと思っていて、でも当然ながら免許なしでは花火を打ち上げることはできないわけで…
花火師に「花火を打ち上げたいから協力してくれ!」ってところから、このストーリーは始まる。
提示されたお金 (20万くらいだったかな?) をみんなでバイトして稼いで、お金が集まったと思ったら「やっぱりだめ!」と断られ、それでもなんとか頼み込んでOKをもらい、花火師と一緒に花火を作って打ち上げるんだけど、打ち上がった花火は、花火大会で見るそれと比べると、まぁはっきりいってそれほどの完成度ではないのである。
これ、打ち上がった花火を「観客」として見ていたら「ふざけんな!」ってなるかもしれないけど、作った本人たちからしたらまちがいなく「一生ものの思い出」になる。
事実、学生のときの「文化祭」や「体育祭」、もっといえば小さいころに「夏休み」のほとんどを費やして作った「段ボールや廃材でつくったおんぼろの秘密基地」とかは、いまでも記憶に焼きついているし、当時もすごく楽しくて、無我夢中になってたなーと記憶している。
できたものは、どんなにブサイクでもいい。
「つくる」っていうのが大切で、さらにいうと「ひとり」じゃなくて「みんな」でつくることができればもっといい。
いまのところ「好きなこと」や「やりたいことないなー」って思うひとは、なんでもいいので「つくる」ことをはじめてみるといいかもしれない。
きっと楽しい。
最高の職人がつくった花火を見るのはそりゃもちろん楽しいけど、それと同じ、いや、それ以上に、「つくった花火を、つくったみんなで見る」っていうのは楽しいだろうと思う。
「見る側」よりも「つくる側」にまわることで、つくる側でなきゃ味わえない「最高の体験」が味わえそうだよね。
P.S.
ちなみにこの辺のことは、キンコン西野さんのサロンで、もっとわかりやすく解説されてるので、興味ある人は入ってみるといいと思います。
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