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自由な時間、広がる幸せ。屋久島での出会いと感謝の旅

仕事をやめ、時間が大量にできたので、時間不足でやれてなかったことに片っ端からチャレンジしています。

香川県を原チャで旅したり、屋久島ほぼ1周ツーリングしたり、全身使って地球で遊べていて、刺激的な毎日です。

中でも特段いい刺激をもらえているなと感じるのが、ひとと会って話すこと。見知らぬ人とのコミュニケーションは、自分の世界を広げてくれます。

回っているのは周囲の惑星だと思っていたのに実は地球の方だった、とか、神の怒りだと思っていた落雷が実はただの放電現象だった、とか、イメージでいうとそんな感覚に近くて、コミュニケーションの凄さを身をもって学んでいるところです。

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「ありがとう」を大切にする

本日まで妹夫婦の住む屋久島に2白3日で遊びに来ていたのですが、屋久島でもいい出逢いがありまして。

ヤクシカの皮を使って革製品を販売するお店「ariga-to」を営む店主さん。

聞けば店主さんは10年ほど前に京都から屋久島に移住されて、最初はスキューバダイビングの事業をされていたのですが、クビのヘルニアからドクターストップがかかって、ダイビングが難しくなっちゃったみたいなんです。

さぁどうしようか?ってなったとき、それまで趣味でやっていたレザークラフトを事業にしようと、一度京都に戻って技術を磨き、屋久島に帰ってきてお店をされているとのことでした。

で、この店主さんがまた素敵なひとでして。

「便利な関西の方に住んでいて離島の屋久島にくると、不便があってつらくなったりしませんか?」と聞いてみたところ、前よりもたくさん幸せを感じることができるようになったとおっしゃるんですね。

はて、どういうことでしょうか?と、頭にはてなをたくさん掲げて詳しく話を聞いてみると、不便なことは幸せを感じるハードルを下げてくれたと。

たとえば、屋久島にはコンビニがないんです。ファミリーマートも、ローソンも、セブンイレブンもない。屋久島一周100kmぐるーっと回ってもどこにもない。

普段近くにコンビニがあると、コンビニがないってけっこう辛いと思うんですけど、コンビニがないのが普通になると、屋久島から鹿児島本島に戻ってセブンイレブンに行くだけで、すごくありがたくて、幸せな気分になれるとお話しされてました。

「ほぇぇぇ、なんと…!!」

大阪在住、徒歩5分圏内に4店舗ほどコンビニがある環境に住み、「こんなにたくさんコンビニ作ってどういうつもりなんだろ?」と言葉をもらしていたぼく、屋久島の透き通ったきれいな海に2時間ぐらい沈んで浄化されてこいこのバカちんが。

「ありがとう」の対義語は「当たり前」といいますが、なるべく感謝の気持ちを忘れないように気をつけてはいても、まだまだ「当たり前」に支配されているなーと思いましたし、

改めて日常への感謝を忘れないようにしなくては、と誰よりも感謝の気持ちを大切にされている ariga-to の店主さんから感謝マインドを学ばせてもらえた貴重な時間になりました。

コンビニを利用できることも、いろいろな方と話をさせてもらえることも、仕事辞めて作れた時間であちこち回れることも、帰省して親や兄妹、昔の友達と会えることも、ぜーんぶ信じられないくらい幸せなことなんですよね。感謝。

余談ですが、ちょうどコンパクトな財布を探していたのでおもわず財布を購入し、車に乗り込んでお店を後にしようとしたところ、満面の笑みでわざわざ店先に出てきてくれて、車が見えなくなるまでずっと手を振ってくださいました。

感謝の気持ちを大切にする店主さんは、人の気持ちを鷲掴みにする天才でした。

どの革製品もすごく素敵なデザインでみんなにオススメしたくなるお店だったので、もし屋久島に行った際にはぜひ立ち寄ってみてくださいね!

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縁はひとを通じてもたらされる

ちなみに、この素敵な店主さんとの出逢いのきっかけになったのは、妹夫婦との会話です。

以前、お店でやってるレザークラフト教室みたいなのに夫婦で参加したみたいなんですが、すごい素敵なお店があるよって教えてくれたのがariga-to。

初日にひとりで屋久島を回っている時には、ふつうの観光名所とか、昔住んでた時の思い出の場所を中心に回るだけで、そんなお店があることにはまったく気づけませんでした。

屋久島に住んでいる妹夫婦が教えてくれたからこそ、ariga-to と店主さんに逢うことができたわけです。

実は、香川を原チャで旅したときも似たような体験をしてまして、「あそこの本屋さんは店主さんもおもしろいから行ってみるといいよ」とか「ここのうどん屋さんはすごくおいしいけどこの時間帯は混むから少し時間をずらしていくとすんなり入れるよ」とか、現地の人から教えてもらわなきゃ出逢えたかったであろう場所、ひと、サービスがたくさんあったんですね。

20年以上住んできたはずの地元鹿児島に今回帰省したときでさえ、ひょいと入った個人カフェの店主さんに繋いでもらった、お店や人との縁があったくらい。

ググったり、各種SNSを利用して情報が得られる便利な時代になりましたが、本当の縁はひととのコミュニケーションを大切にすることでしか得られないかもしれないなっていうのも今回の大切な気づきになりました。

身近な存在である家族とのコミュニケーションって、すこし甘えてしまって、適当になりがちだったんですが、すべてのひととのコミュニケーションを大切にすることにします。

その方がきっと豊な人生を過ごせると思うので。

ここまで読んでくださったあなたにも感謝です。ありがとうございました。

それではまた!

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