褒めるときのルール。叱るときのルール。
「褒める」/「褒められる」
「叱る」/「叱られる」
ほとんどの人が1度は経験があると思います。
同時に、「褒め方」や「叱り方」で失敗した経験がある人も多いのではないでしょうか。
ぼくはもう「わんさか」です。「褒めること」も「叱ること」もこれまでわんさか失敗してきました。
やってみると、効果的に褒めたり、叱ったりするのはわりと難易度が高いもんなんですよ...。
これまでの失敗経験から、褒めるとき、叱るときの「コツ」がちょっとずつつかめてきたので、今回は備忘録的にその「コツ」をご紹介したいと思います。
結論からいうと、以下の通りです。
<褒める>
☑︎ 口頭で褒める
☑︎ 文章でも褒める
☑︎ 感謝を伝えるように褒める
<叱る>
☑︎ すぐ叱る
☑︎ 口頭で叱る
☑︎ 1対1で叱る
うまく効果を発揮したいなら、このルールを意識して褒めたり叱ったりするといいと思います。
褒めるときのルール
☑︎ 口頭で褒める
☑︎ 文章でも褒める
☑︎ 感謝を伝えるように褒める
そもそも「褒める」って上から目線のような気がして、ことばとしてあまり好きではないのですが、伝わりやすいことばではあると思うので便宜上つかわせてもらいます。
「素敵だな」と思える行動が確認できたら、直接口頭で褒めるのが効果的です。
人間だれしも「承認欲求」をもっているので、直接褒められるのはやっぱり嬉しい。
口頭で褒めたら、さらに効果的なのが「文章」で褒めること。
文章で褒めるメリットは、「あとから見返すことができる」ってとこですね。
後から見返すことができると、「行動の定着率」に差がでます。
たとえば、「毎朝目を見て笑顔であいさつしてくれて、朝から元気をもらっています。いつもありがとう!」と褒めたとしますよね。
「口頭だけで褒めた場合」と「文章も加えて褒めた場合」とでは、後者のほうが「目を見て笑顔で挨拶する」という行動の定着率がかなりの確率で高まります。
また、うまくいかないことが続いてしんどくなったとき、褒められた言葉を再確認することで「頑張ろうっ!!」というパワーにすることができるので、なんやかんや文章で褒めるというのは効果的です。
褒める上でもっとも大事なのが「伝え方」なんですが、これは「感謝」として表現するのがオススメ。
「あなたがしてくれたこういう行動で、ぼくやほかのひとがこれだけ助かってます。ありがとうございます」
という感じですね。
「嫌われる勇気」という本で学びました。
「〇〇さんすごくいいね!」という褒め方は、褒める側が上になってしまっていて、どこか偉そうに感じてしまう…。
一方、「感謝」としての表現は、対等な関係を維持することができるので、褒められた側も素直に受け取ることができます。
「褒める」というよりは、「感謝を伝える」を意識してみるといいです。
叱るときのルール
☑︎ すぐ叱る
☑︎ 口頭で叱る
☑︎ 1対1で叱る
叱るときは「スピード命」です。
よくない行動を発見したら、その場で叱らないと、時間がたつほど効果が薄まります。
「え、そんなことした (いった)っけな? 」と叱られる側の記憶があいまいになってしまい、「そんなことやってないっすよ!」と反発を受けることもあるので、逆効果にすらなってしまうリスクもあります。
要注意です。
また、その場で叱るので、当たり前ではあるんですが、「口頭」で直接叱る方がよくて、もっというと「文章」ではぜったいに叱るべきではありません。
何度も見返せてしまうからです。
褒めるときには絶大な効果を発揮しますが、何度も見返せてしまうと、繰り返しネガティブな気分になってしまいます。
さらに、文章だと細かいニュアンスが伝わりにくく、かなり気をつけないと誤解が生じてしまいやすいんですよね。
ということで、文章で叱るのもNG。
そして最後。
叱るときは「1対1」が鉄則です。
大勢の前で叱ると、相手の「プライド」を大きく傷つけ、自信をなくさせてしまいますし、「信頼関係」もなくなります。
そもそも叱ることの目的は、「誤った行動を修正」して「より良い結果をうむ」ことにあるので、これまた逆効果になります。
「1対1」を忘れないようにしてください。
まとめ
「褒める」にしても「叱る」にしても、ひとつ大前提があります。
対象は「ひと」ではなく「行動」である、ということです。
「ひと」を対象にすると、「褒める」ときは「ごますり」みたいで、おべんちゃらいってる感じになりますし、「叱る」ときはへたすれば「人格否定」みたいになっちゃいます。
「ひと」ではなく「行動」を対象にするようにしてみると、うまくいくと思います。
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