夢は心の鏡

夢を見た。なんとわかりやすい自己分析か。
自分の現状が、そのまんま、舞台を変えて夢に出た。
私が見る夢は、ときおりカウンセラーのような仕事をしてくれる。

知人に「預けてあるもの、取ってきて」と頼まれた私は、
犬の散歩用の…土で汚れたスニーカーの踵を踏み潰し(踏むタイプ)、
ボサボサの髪を梳きもせずゴムで束ね、メイクはせず、
着の身着のまま家を出た。
そして、「預けてある」もの……おそらく総菜を受けとり、
さぁ知人に届けよう……と、近道を選んだ。

とあるファッションビルの一階を突っ切らねばならず、
でもこんな場所に知り合いなんていないだろうからいいや……と、
私はその汚れた足元と「構わない格好」を少しばかり後悔しながらも
ファッションビルに入っていた。
すると、どの出口にも、昔の仕事仲間がいた。
それも従業員として働いており、みな格好いい制服を着て、
なぜかそこだけライトが当たっているかのように輝いていた。
私は彼らに見つかるのが恥ずかしく、顔を伏せて出口を探し回った。
でも、どこもかしこも、キラキラした旧同僚が笑顔で接客していて……。

気づいたら、外に出ていた。
でも、方角がまったくわからない(じつは私は現実世界でも無類の方向音痴である)。周りの風景も、初めて見るような気がしてならず、焦る焦る。
スマホで現在位置を確かめても、地図と現実の景色を頭の中で統合できない。

でも、預かり物を届けないと。
バス停はどこだ、どこだ……と歩き回る。
突っかけただけのスニーカーが何度も脱げる。
帰れない。道がわからない。どうしよう、どうしよう……と泣きだす寸前。

目の前に、海が広がった。
こんなにも不安な心境でありながら、
それを一瞬にして忘れさせるような、どこまでも青い海。

うわぁ、うわぁと感動しながら、私は急いでスマホを構えた。
この美しい海を撮ってフォロワーさんと共有するんだ……と。
綺麗ですね! って喜んでくれるかな、共感してくれるかな。
一緒に笑顔になれるかな。だといいな。


…………Twitterの送信ボタンを押したところで、
愛犬に腕をチョイチョイと引っかかれ、目が覚めた。
ベッドに半身を起こし、夢か……とホッとして、愛犬をナデナデして。
そして、ひとりクスクス笑った。
そうか、いま私のメンタルはそういう状態なのか、と。

知人は、きっと担当様。
依頼原稿(総菜)を早く届けたいのに、思うように書けない私。
5回もやり直したプロットだから、そこから外れるわけにはいかない
(方向がわからず迷子になっている状態)のに、進まない。
そんなメンタルのときに思いだしてしまう昔の同僚たちは、
組織に守られていて(制服)、いつも仲間がいて、支えあって楽しそう。
誰かと仕事を分担して、しんどいときには交代もできる。
業務後は、みんなで乾杯したり。グチを言い合ったり、褒め合ったり。
そんな仲間が無性に羨ましくて、輝いて見えて仕方がない。
部屋着で足を引きずっている(スニーカーが何度も脱げる)自分が、
彼らの前ではとてもみすぼらしく、惨めで、寂しくて、恥ずかしかった(出口がみつからない状態)。
もうこれ以上歩けない、もう書けない……と。
そんなとき、海が見えた。
海の青は、きっと青い鳥のマークの象徴だと思う(笑)。
そして、どこまでも広がる果てしなさ。それも、まるで海のよう。
そして私は、自分の「選択」を改めて知る。
支えてくれている人たちの存在を思いだす。
まだ迷子だし、届け物の配達を完了していないのに、
青い海に、仲間の存在を感じて……いつもの笑顔を取り戻せた。

今日も書くね。
私を導いてくれるフォロワーの皆様に届けたいから。
喜びや楽しみを共有したいから、頑張るね。
どうか、どうか、待っててね。

……去年の3月15日にも、同じようなタイトルの備忘録がある。
この成長のなさよ^_^;

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