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これから空き家になるもとの家をどうしようか


はじめに

 すでに中山間地に建てた家をはなれて、中核市の街なかへとひっこしして半年。今後のことをかんがえてはやめに行動にふみきった。おそらくあとにした集落はそう遠くないうちにさまざまなインフラの維持が困難になるにちがいない。

いまはこの住まなくなった家を学習サポートの教室としてあと1年あまりだけ通いながらつかう。この家にひとりのこる社会人のむすこもまもなくはなれる予定。

1年のちには確実に空き家となる。さて、どうしよう。もちろん家族・親類とも話し合っているがひきとり手はいない。

きょうはそんな話。

(タイトル写真のねんど像は学習サポートの小学生たちの作品)

もとの家のある集落

 いまは住み慣れた集落からすみかを移して半年、いまはある程度客観的にみることができる。するとこのあたりのかかえる問題が深刻さが見えてくる。

小学校は廃校の話がでているし、たったひとりのひとまわりうえの年代の医師が引退するといなくなる。のこすはこの地にいついたお年寄りばかり。ライフラインとなる海ぞいの国道と山際の県道が同時に遮断されれば避難に手を貸す人材はほとんどいないし、あやうい。

片方の寸断はたびたびあるが、同時はいちどだけ経験したことがある。どうにか1本が片側だけ通れる復旧までに3日間、全通に1か月ほどを要した。通勤はもちろんのこと、生鮮品をはじめとしてさまざまなものが外から手に入なくなったし、その後もしばらく不自由がつづいた。これがながくつづけばその影響ははかりしれない。

さきざきを見据えると

 将来のこのクニの状況を1歩も2歩もさきをいく状態。考えたくはないが、大きな自然災害にまきこまれたらひとたまりもない。

四半世紀ほどやさいやくだものをつくりつつ、ほそぼそとここでできるしごとをみつけてやってきた。でも未練はまったくといってない。ここで老いていくのはまわりの方々へのご負担があまりにも大きい。生活できる自信がない。先行きがみえないから。

コンパクトに住む

 やはり街なかであれば自動車をつかわずとも移動は可能。これは大きい。日ごろの生活は徒歩で済ませられるし、通勤や大きな病院に通うにも公共交通機関をさほど待たずにつかえる。料金は車を維持していくよりも経済的。

おそらく街住まいが定着しそう。となると空き家間近のもとの家をどうするか。これからも税金を納めていかねばならないし、維持管理にいままで以上に費用や手間もかかるはず。まだ建ててから20数年。多少水まわりの手直しは必要だが避難がわりとしやすい昼間の活用ならば支障はないだろう。かんがえるとつかいみちによってはたしかにもったいない。さてどうするか。

たとえばサブリース

 どうも空き家問題はこのクニではより深刻になっていきそう。みずからもその当事者になりつつある。行政だけではどうにも立ち行かない状況に陥りつつある。そこで登場したのがNPO。サブリースの手法でオーナーの負担を極力へらして空き家を希望する借り手に提供する仲介をおこなう。もちろんおたがいの意思疎通は肝心なところ。有効活用が図れそう。

この分野にも名乗りをあげてすくなからず実績をあげつつある団体があると知った。まだネット上だがどんな状況で、どういうヒトビトがたずさわっているのかしらべてみた。

おわりに

 やはり町おこしに関連した団体が多い。わたしのようにどちらかというと集落をはなれ、おだやかに閉じていく考えも受け入れてもらえるだろうか。それはあくまでもはなれて住むオーナー(つまりわたし)の考えかたであって、借り手の方が熱心なかたでありさえすればよいのだろうか。

このあたりは微妙なので、じっさいにコンタクトをとって話を聞いてみようか。わりと近くで活動している団体がある。

ことしはもとの家をどうするかをきめていくつもり。さまざまな災害が想定され何重にも危険エリアとして指定された土地の上にたつ家。それが退去するもっとも主要な理由。根が生えてしまわぬうちにはなれるのがやはり無難と考えた。わたしの想定しないつかいみちをお持ちな方がいるかもしれない。やはり相談してみるか。


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