大学入試の2次試験にもとめられがちなちからのひとつは記述力
(2021.1.18加筆)
はじめに
8年まえに学習サポートの高校生たちにむけた文が出てきた。これは共通テストのおわったばかりのいまの時期にちょうどいいので、いつもとちがう文体だけど、すこし手をくわえてnoteにおいておこう。
きょうはそんな話。
欠かせないものは
ある高校2年生との会話。
「先輩たちは2次試験にむけてとりくむ時期ですね。そこで欠かせないものは?」
「え~と、それは記述力じゃないですか。」
「そうですね。2次試験では共通テストで課すことができない記述解答が多数を占めています。この両方の試験で総合力をみようという意図がわかりますね。」
そのためには
「ではこの記述力、どうやったら鍛えることができますか?」
「え~と、わかりません。」
「記述力をつけるには、まず教科書の重要なポイントについて簡潔にまとめることです。それを的確に試験のときに引き出してもとめられる問いにあわせて表現する力です。」
「表現する力ですか…。」
「そう、まとめてチャートする力です。つまり人に内容をわかりやすく説明する力ですね。たとえば的を射た説明ができているか聞いてもらい、相手が納得していればいいわけです。」
さまざまな教科で
「じつは数学などでもそれが試されているんですよ。」
「でも数式だらけですけれど…。」
「2次試験では、記述形式の模試と同じような出題ですよね。」
「はい、そうです。」
「だから数学もじつは数式、グラフや表、図などを駆使して相手に説明して納得してもらうことが試されています。論理的に説明して答えをみちびいたり、証明を行ったりしているわけです。いわば論理の構成の力をみていることになります。」
「やっぱり、人に説明する力なわけか…。」
「そうです。それは文字式を操る物理などでも同様です。じつは物理のある分野などは式を使わないで、言葉でも説明しようとすればできる分野もあるのだそうです。しかしその多くは数式を使ったほうが正確さや厳密さが保てやすいということで数式が用いられているようです。」
まとめると
「2次試験に関しては論理的な文章表現を研ぎすませていきます。ポイントは「骨子をもれなく、簡潔に、明解に。です。」
「骨子をもれなく、簡潔に、明解に、か。」
「これを正確な日本語あるいは英語で表現できるように練習していきます。記述式の答案の自己採点は慣れていないとやりにくいかもしれません。」
「そんなときはどうすればいいのですか?」
「その場合は専門科目の先生に採点をお願いしてみましょう。添削してくださるはずです。そうやって上に書いたことをつねに意識しながらだんだんと答案を正確に書けるようにしていくとよいです。自己採点もできるようになるはずです。」
「答案を書く練習か…。」
「この練習をつづけていくとさきほどしめしたポイントの意味がわかってくるでしょう。」
おわりに
もしかしたら高3生で読んでいる人もいるかもしれませんね。あと1ヵ月でもできます。もうひとがんばりしてみましょう。
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