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バナナの売り場を見ておもうこと・家で食べながらかんじること


はじめに

 日々接するものにはそれぞれ思い入れがある。口にするものとておなじ。そこからいろいろと思いをはせる。

きょうはそんな話。

ふだんづかい

 ほぼ毎日ひとつ食べる。それがバナナ。コスパがいいし、長年にわたり食事制限中の身には、安心して摂れるもののひとつ。それだけに米やパンについで切らさなようにつねにアンテナをたてているといっていい。

それだけ身近でありながら遠方からとどく。南の島の農園からはるばる運ばれる。それだけフード・マイレージが高い食べもの。いまのところやむを得ない。国内でまともに消費するだけつくれない南方系の作物。

いくら温暖化が進行しつつあるからといってみずから食べるだけつくるのは挑戦しかけたがまだむずかしい。国内の気候になんとか耐える品種の話もちらほら聞く。だが西日本での栽培がなんとかなるアボガドなどとくらべるとまだ温度管理などさまざま手間がかかりそう。

このクニに運ばれて

 それだけとおくのクニや地域からはるばるとどけられる。よく見るのはフィリピン、台湾、エクアドル…。もちろんほとんどは船便。もちろん未熟の状態で収穫。まだ真っ青らしい。それを日数をかけてはこび、国内の追熟用の施設で青みがぬける一歩手前状態まで置かれる。そして各地の店へとはこばれ、わたしたちが目にする状態に。

この追熟にはさまざまなノウハウがあるようでそちらも興味深い。

店にならぶものは…

 つね日ごろ買いにむかう店にはどこも棚にたくさんならぶ。わたしは昨今の状況もあいまってあれこれ手に取りはしない。傷みやすいのでさわらずながめるだけ。じ~とひととおりながめて品定めする。

そしてこれがいいと一度で手に取る。これも店によってどうもどれもカーブのかかった部分だけ色がかわってしまっている。どうやら陳列のときか、そののちについたのだろう。こんな商品ははやく傷みはじめる。

手に取るのはその店でもっとも成熟へとすすみ、もはや処分品として処理されたものが多い。おそらく数時間のちにはほんとうに文字どおり処分されるもの。これをもっぱらお買い上げ。これでわたしも店もウインウインの状態。

家で画策

 それを持ち帰り房の部分をそうっと1本ずつに切りわける。そしてもとのふくろにていねいにもどして冷蔵庫の野菜室へ。これで4~5日はだいじょうぶ。多少表面の皮は黒っぽくなるがなかはちょうどよい状態のまま維持される。

どうしてこうしてきれいに完熟間近の「ととのった」ものがいちばん安い値段なのだろうとひとり首をひねる。ある店ではほぼわたし専用といっていい。

理想とするのは黄色くなり皮の表面に特有の茶色の斑点が全体に出た状態。

おわりに

 店で青っぽさののこるバナナを購入することはまずない。それを家に持ち帰りきれいに追熟させるのはすでにヒトの手に何度もふれているはずなので見えない傷などありなかなか容易でない。そこは店の担当の方のほうが慣れているのでまかせたほうがいい。

店できれいに追熟まで至ったもののほうがずぼらなわたしには理想形で手間いらず。こうした「残りもの」は意外なことに最後まで店の方以外にあまり触れられていない。いわば「こげぱん」の状況とおなじ。店で黄色地に斑点を確認してからおもむろに買い、それを冷蔵庫に保存するほうが夏場などはとくにいいし、確実においしい。


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