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きまぐれエッセイ

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日頃の行動にもとづいたちょっとしたこと、興味の転々とするようすをきままにきまぐれにしたためました。
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2021年11月の記事一覧

山積みのりんごの購入はストレスが少ない

はじめに 昼下がりのモンマルトルの丘の通りのある一角でくだもの屋を見かけた。 そこで、むかしはふつうだったはずなのに、わすれていたことがよみがえった。むしろこの時代に、いや切実な今だからこそ使えそうなものがある。もしも叶うなら…。 そのうちのひとつ。なにげなく店で手にするりんごから。 スーパーに行くと… 昨今の状況下により、週1回の日用品のまとめ買いと、これも週1回の生協の個配で日々の食べものをまかなっている。出かけないでむだなリスクを避けられる。行動の抑制はたいせつだ

わが家にストックしてある塩を減塩により生涯で使いきれない可能性が高い

はじめに すでに減塩をはじめてから20年以上になる。その生活を以前にnote記事とした。 それでふと台所の塩つぼの減りぐあいから、みずからの余生でよぶんに加える塩の消費量を見積もってみた。 3食とも自炊だが 基本的に自炊。しかも昨今の状況で以前にもまして外食の機会はほぼないに等しい。となると塩を家庭で使う機会もそう。家族むけにたとえば目玉焼きにほんのすこしの塩とこしょうをふるぐらい。 わたしが食べる分にはこしょうのみ。あとは炒めものなどにほんのわずかふるぐらい。基本的に

庭のスペースの粘土と砂の地面を植物が育つように「土」にする 25年間の顛末

はじめに 新築から25年。半生をともにしてきた家、土地、生活のさまざまをふりかえり、シリーズのごとくさみだれ的にnote記事にしてきた。 床材、間取りと風通し、わき水、庭木(1)、庭木(2)、庭木(3)、庭木(4)、庭木(5)、生ゴミ(1)、生ゴミ(2)、生き物(1)、生き物(2)、 きょうは庭の土について。新築してしばらくのあいだはこどもたちが小さいのでどろんこ遊びの場と化していた。そこからの庭の土づくりがはじまった。 粘土と砂 家をここに建てようと決めた土地は、明治

デッサンをそれなりにつづけてきた 自分なりの表現をたのしみつつさがしつづけて

はじめに そういえば最近、絵を描いていない。ものごころついた頃からこれまで思いついて描いてきた。デッサンもおなじ。できあがった絵をながめると、すでに中学生のころにいまにつながる描き方をしはじめているなと気づく。 これまでの絵とわたしにかかわりあいを記しておく。 デッサンをはじめたのは 小学校の図画工作では竹の細木や竹箸を削ってとがらせた竹ペンでおもに風景や想像画を好んで授業で描いた。中学校の美術の授業でイーゼルを使い、基本の姿勢をとり友人をクロッキーで描いた。 いまとお

ひさびさの休日の庭の草刈りでひっつきむしの庭への侵入に難渋する

はじめに ようやく夏が終わり、そろそろ秋だろうと思ったらフェイントにかけられいつのまにか木枯らしが吹いている。じつにあわただしく季節が過ぎていく。そのあいだに庭は草ぼうぼうになってしまった。 わたしが昨今の事情により仕事にかまけているあいだ、草刈りをずぼらしてなまけていたせい。出勤時に横目で見つつ、刈らないとなあ…の言葉が何度か頭の中をよぎっていた。 ひさびさの休日。ようやくその時が来てあることにふと気づいた。 草の種類が… 草を刈りだすとけっこう時間がかかる。庭木があ

硬貨でよろこぶおとなのわたし

はじめに こどものころからのすりこみというか習慣とはのちの人生に影響を与えうるとこの齢になって思う。 このことは最近、自分でつくったやさいを無人販売していて気づいた。「わたしに硬貨をあたえると機嫌がいい」ということ。おそらく千円札よりも100円玉のほうに魅力を感じてしまう。そんな屈折した人格を形成した理由とは。 やさい売りのおもしろさ 最近までやさいをつくり売っていた話を先日記事にした。 けっこう売れていた。無人販売所のほかにもちゃんとした(失礼)スーパーや道の駅などに

教えて話して感じる導入部分のたいせつさ 聞き手をひきつけて話の内容をより深く理解してもらうには

はじめに 仕事で「教える」「話す」作業を何十年かやっています。それらでなんとか食べてきました。ふり返り聴いてくださっている方々にどのように伝わっているだろうかと思うことがあります。 話の内容はどれほど伝わっているのか、そして相手にわかってもらうには何が必要か、経験と学びからひとつの要素をとりあげて記します。 話し相手を知る 聴いてくださる方がいるので話せます。対象は学生だったり一般の方だったり。年齢やスキルはさまざまです。これまで小学2年生から90歳あまりの方々までを相手

仕事にもっていく自らつくる弁当はなぜおいしいと感じるのか

はじめに 時間の都合で仕事先での食事なので、夕食の弁当を自分でつくりもっていく。そろそろ3年になる。 昨今の状況になる前から仕事の拠点を増やしていたので、なにもあわてることではなかった。むしろ楽しめている。 移動する機会が増えたため。そのメリットのいくつかを中心に記しておく。 仕事先が増えた 中学、高校生を中心に学習を支援する仕事を、本業の学習塾とかけもちでおこなっている。夕方からいそがしい塾とは違い、朝から昼間はあいているのでできる。こちらはべつの広いエリアを対象にし

靴を食べるチャップリンの演技へ感じる感情の起伏の大きさ

はじめに ヒトという生き物はどんなことに興味を示すのだろう。たとえば、とるに足らないごくふつうの結果しかないと思えるところに、予想だにしないことが起きたときなどだろうか。 そんなときに笑いが起き、感嘆の声が上がる。作り話なら容易だ。たとえば重いはずの象が空を軽々と飛んだり、海を進むはずの船が宇宙船になったり。 現実であってもたとえば金属の塊に見える(現実にはちがうが)飛行機が空を飛んでいるようすは、よく考えてみると変だし原理を知りたくなってくる。わたしは科学者だがその立場

あるやさいの無人販売所で腰を抜かしそうになったできごと

はじめに 1年半前までやさいを作っていた。昨今の事情により考えもしない場所での3密をふせぐため、いまはすべてを取りやめ、畑を放置している。 そこで、やさいをそこへさかんに持ち込んでいた頃の販売所でのおはなし。 無人販売所の必要なこと 地元のやさいの無人販売所。管理なさっている方(Aさんとしよう)は魚の移動販売などほかにも手広くされている活動的な方。 JR駅の前で郵便局、公民館、小学校、医院などのならぶ車の行き合いがやっとのせまいメインストリートから入りすぐのところ。ほぼ