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わかいヒトへのメッセージ

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小学生から中・高校生むけのよみものです。なにかしらヘンなおとながブツブツ言ってるなで読みすててもらえればと思い書いています。
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#進路

どの学校でも理科室の独特な雰囲気にひきこまれるものがあった

はじめに どこがはじまりだったのだろうか。なにがきっかけで理科に興味をしめしはじめたのだろう。やがて科学者への道を歩むことになる。もはや数十年まえのことなので明確でない。 たしかなことは学校の理科室の雰囲気が好きで、この場所は学校内のほかのどんな場所よりもいごこちよく、特別教室のなかでもとくに「しっくりくる場所」という感じだった。これは小・中・高・大学、どの段階でもおなじ。 きょうはそんな話。 来る場所 なにがそこまで好きにさせたのか。家といちばんかけ離れたものめずら

チームでやるしごとをえらべば適する進路をひとつにしぼらなくていい

はじめに 9年まえに高校生にむけて記した文。進路をかんがえるうえでこうした見かたもあるよとしめしておきたかった。とくに支障はなさそうなので、ほぼそのままここへ残しておく。 将来へむけて みなさんは将来何になりたいか頭のなかに浮かびますか。そういうわたしは高校生になりたてのころに将来何になろうと考えていたか思い出せません。印象が残っていないのできっとなにも浮かんでいなかったのでしょう。 いまの高校生たちも一面ではそんなにちがいはないのではないでしょうか。むしろいまの日本の

学習サポートのなかで力をつけていく生徒とは

はじめに  こどもたちの学習や生活の相談を十数年のあいだ受けています。成長して旅立つ彼らを見てそのたびに元気をもらえてきました。 さまざまなかたちで成長を見せますが、今回は学力をつけていく場合についてその共通した特徴を記します。 わらにもすがる思い  中学生までは保護者の方と相談に来られます。こちらがそうしてほしいとしているので当然ですが、やはり短い時間で状況を把握するには小中学生たち自身にポイントを話してもらうのは難しいと感じています。 そこで身近にいっしょに生活して

学校選びが変わった:知っておきたいwebで盛んな説明会の見るべき点

はじめに 各地の学校で学校説明会が開かれます。この状況下ですからweb説明会の形式がふえてきました。 あまたある学校に目うつりして、どの学校を選ぶとよいか迷うかもしれません。学校選択において、保護者の立場でどこに視点を置くといいでしょうか。 わたしの主宰する学習サポートで、保護者の方々への話する内容を一部紹介します。あくまでも自己責任にてご利用願います。 メジャーな視点 保護者の方ご自身がその学校に通うぐらいのつもりで、説明会での先生の話をよく聞いてください。わかりや

自信のないままに自らの進路を選んでいった10代の頃をふり返る

はじめに  最近サポートする生徒の進路をきっかけに思うところがあって、自らの進路選択の当時をふり返ってみている。 前の記事につづいて、今回は進路を模索していた高校生~大学生の頃について触れたい。 当時の自分について記憶をたどってみた。 専攻を決めるにあたって 中学までは地元の工業高校(家から歩いてすぐ)にすすみ、機械工になろうとばくぜんと考えていた。自動車のエンジンや電化製品を組み立てる自らの姿を思い浮かべていた。 結局、進路は定まらないまま普通科の高校へ。中3の受験

科学者として勉強の価値を考えた:藤井二冠の活躍と高校中退をきっかけに

はじめに 将棋の藤井聡太さんが活躍されているようすは数年前からファンのひとりとして注目しています。昨期の途中で高校をやめて将棋に邁進されているというニュースを耳にして半年ほど過ぎました。今も精進がつづいています。 ひとりの親として学習をサポートに従事し、そして30代で論文博士を取得した立場で、彼のニュースをきっかけに学校と勉強について考えてみました。 なにも学校や勉強を擁護する意図はありません。むしろ各々の人に学びのチャンスやタイミングがあることを記したいと思います。