見出し画像

2023 菜園日記 一発目。

2023年1月8日、初畑。
遅ればせながら松島純二号白菜の頭を巻いてきた。
遅いのは承知している。畑はあくまで趣味なのだ。本業に差し支えない範囲でどこまでできるかというところに実験的意義がある。

去年の失敗のいくつかのうち一つは「横着して使い古しの不織布を使用しない」ということだった。
11月中に白菜の植った畝の囲いからモンシロチョウを1匹追い出して、月末で同種死骸を囲いの中に2匹発見した。穴の空いた不織布が原因で害虫たるモンシロチョウが侵入したのは一目瞭然だった。不甲斐ない。

その後は葉がギュウギュウしてきたので一旦、囲いを外した。
本当は12月の半ばまでには頭を巻くはずだったのだが、師走のバタバタでそれもかなわず年越しのため北海道へ飛んだ。ちなみに札幌が妻の実家だ。

さて年を越して見てみると、案の定、外見だけでも結構食われているのがよく分かる。無論のこと犯人はモンシロチョウの幼虫だ。ついでになぜか露出していた1匹を現行犯捕殺。これで犯行に及んだ種は確定した。
犯人は分かったとて敵の数も被害の規模も未確定。果たして中身はいかに!!??と胸中穏やかならず。

取り敢えず触ってみると中身はよく締まっているので結球には成功したようだ。
あとは収穫するまで神のみぞ知るところ。

2日後に収穫。中を剥いたらそれなり◎ 野望はあるが、まぁ満足。

聖護院大蕪の合間に生えていた豊葉ほうれん草は大きくロゼット型に展葉していた。
去年の経験から信じられないくらい甘くて美味しいほうれん草ができていることが分かる。
収穫が楽しみだ。

一昨年は植え付けが10月と遅れてしまったので、過保護に全ての畝を不織布で囲っていた。
それが功を奏したのか、冬場のほうれん草の出来が素晴らしかった。
植え付けが遅れた分、白菜、キャベツは結球せず失敗。それでも食べてみたら悪くない葉物野菜だったが、まもなくアブラムシの大発生により速やかに土へ還した。
自分が地球の一部であり生かされていることを十分に自覚しているはずなのだけれども、アブラムシの集団だけは実はいつまで経っても気持ち悪く感じてしまう。思い出しただけでも、オエッ。。

久々に玉葱の苗を見てみると、いくつかは枯れていた。
反省点は種蒔きの遅れに伴う植付けの遅れ。冬入りを迎えるに成長が不十分だった。苗の根本に籾殻を撒かなかったことも大きい。
近くの農家を見ると二本植えにしていたので、来年からはそうしたい。年末に不織布のベタがけくらいはすべきだった。
集団で越冬させてあるスペアがあるので、2月の暖かい日を見計らって植え付けたい。

収穫は「時無し大根」と「新晩生小松菜」。
時無し大根は良い出来。市販品より細身。しかしやはり味が良い。寒さに当たって甘さも増している感じ。
撒き直しでスタートが遅れたりした株は当たり前だが成長が遅い。

小松菜は外葉を刈り取って収穫していくのは時期的に限界を迎えている。葉が霜でやられ気味だ。
株ごと刈り取るか一旦お休みして春まで放置か迷う。冬場も収穫し続けるなら不織布の囲いが必要だろう。
今年は外葉から刈り取る小松菜、水菜を不織布囲いの中で育てたい。畝の反対側にはほうれん草で。

長葱と脇芽ブロッコリーはお裾分け。家庭菜園はこの関係性も楽しい。お返しは求められないw

あと、今年は根菜を多く育てたい。とくに人参!
畑でサツマイモもやりたい。袋栽培で高畝を作ったらどうか。
失敗続きの夏場の管理をこなしたい。越冬ネギを成功させたい!

そういえば畑で夏野菜まともに育ったことないなぁ。ここ3年夏場の展示が多かったからなぁ。今年は如何に??
よく「お忙しいでしょう」とか「今年(来年)の予定は?」とか聞かれるが、なぜ皆そんな先まで予定が決まっているのか私は疑問だ。
それでも良い感じにいつも一年は埋まって忙しい。楽しむ余裕もある。

そもそも予定が埋まることが嫌いだ。未来は未確定で自由であるべきだというのが私の考え。
あらゆる天変地異も誰が予想し得たというのだろうか?未来というものの本質からして一寸先は闇とも薔薇色とも言えないのだ。
それを現在の延長線上で捉えるからあらゆる失敗が起きる。その先には戦争だって無関係ではない。誰もが現在の延長でしか未来を捉えられないから、カネのためなら人殺しだってできてしまう。

社会的共通資本は「今だけカネだけ自分だけ」の意識を基盤としては理解できない。
アメリカインディアンにおける資産の考え方だ。
我々はまず地球という絶対的な環境の中で限られた生を満喫している。あらゆる恵みは地球に依存している。
本来、地球をただ一部でさえ所有したり領有したりすることは「不可能」なのだ。本質的には。

この世界にはカネを介入させていいものとそうすべきではないものがある。
その、そうすべきではないものこそが社会的共通資本というものなのだ。
これは理屈での理解には限界があるだろう。

愚かな我々よ。今こそ土と共に生き、土へ還るのだ。

作物は過保護にしてはいけない。でも寒そうにしていると、なんとなく不織布くらい掛けたくもなる。

記事を読んでいただきありがとうございます!ARTに命を捧げています。サポート大歓迎です!現在の地球に生きる同士としてよろしくお願い致します◎