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【140キロ台で勝てる要因】瀧中瞭太徹底解剖

こんにちは、ジンです。
初年度から楽天を追ってきているプロ野球・楽天ウォッチャーです。

今回も選手の個別分析シリーズとなっております。
今回は二年目にして初の二桁勝利を挙げた「瀧中瞭太」選手にフォーカスを当ててみたいと思います。

前回までの記事はこちらから↓

ストレートの空振り率が低いが、打ち取れる瀧中

瀧中選手の球種別データを見るとストレートの割合が42.92%と最も比重を占めているのに対して、空振り率は3.97%と二桁勝利する投手としてはかなり低いことがわかります。対して、ストレートの被打率は.250を割るなどとても優秀であることがわかります。

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引用元

このデータが意味することは「瀧中投手のストレートは、思ったよりも差し込まれ、ほとんどの打者が詰まらされている」ということです。

要因は「エクステンション」

瀧中投手のフォームを見ていると、リリースポイントがかなり前の方で、他の投手に比べてかなり球持ちが長いことがわかります。

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これはMLBで言うところのエクステンションという物で、球離れのポイントが違うことで投球に特異性が出て、他の投手より優位に立てるというデータが存在します。

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参考記事

瀧中投手が勝てた要因はカーブやフォークといった豊富な球種の再現性もありますが、このリリースポイントの特異性による「詰まるストレート」が最大の要因であったと考えられます。

なので、FIPなどの奪三振率を使用する指標ではあまりデータが良く出ないという傾向もあります。これがFIP系データやWARが完全ではないと言われる要因でもあります。

まとめ

以上の話をまとめると

・瀧中投手のストレートは空振りは取れないがよく詰まる
・その要因は球離れの長い特殊なリリースポイントにある
・その為奪三振率が低く指標は低く出やすいが、結果が出るべくして出ている投手である

ということになります。

読んで頂き、ありがとうございました。

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