![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/72615914/rectangle_large_type_2_9cc92c262a873b6da0e562c20f991714.jpeg?width=800)
【140キロ台で勝てる要因】瀧中瞭太徹底解剖
こんにちは、ジンです。
初年度から楽天を追ってきているプロ野球・楽天ウォッチャーです。
今回も選手の個別分析シリーズとなっております。
今回は二年目にして初の二桁勝利を挙げた「瀧中瞭太」選手にフォーカスを当ててみたいと思います。
前回までの記事はこちらから↓
ストレートの空振り率が低いが、打ち取れる瀧中
瀧中選手の球種別データを見るとストレートの割合が42.92%と最も比重を占めているのに対して、空振り率は3.97%と二桁勝利する投手としてはかなり低いことがわかります。対して、ストレートの被打率は.250を割るなどとても優秀であることがわかります。
![画像2](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/72614631/picture_pc_dca581255caf29bbb479bdbe53e63d13.png)
![スクリーンショット 2022-02-20 8.22.09](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/72614590/picture_pc_4a6a46dec236df7ea873f43d31a29ee6.png?width=800)
引用元
NPB平均のストレート空振り率(空振り / 投球数)は約7%
— aozora (@aozora__nico2) September 12, 2021
先発投手投球数が120で半分ストレートだとすると60
60 × 7% = 4.2
試合終盤まで投げても、ストレートで奪う空振りは平均で4球くらい
10球以上空振りを奪えるのは大変な事ですね
ストレート空振り率(空振り / ストレート投球数)
— aozora (@aozora__nico2) October 3, 2021
aozoraデータベース上ストレート投球数250以上
19.0% モイネロ(ソ)
16.7% 伊勢大夢(D)
15.1% ビエイラ(巨)
14.9% 栗林良吏(広)
14.6% エスコバー(D)
13.9% 津森宥紀(ソ)
13.6% 松井裕樹(楽)
13.4% 森原康平(楽)
13.2% 和田毅(ソ)
12.2% K-鈴木(オ)
このデータが意味することは「瀧中投手のストレートは、思ったよりも差し込まれ、ほとんどの打者が詰まらされている」ということです。
要因は「エクステンション」
瀧中投手のフォームを見ていると、リリースポイントがかなり前の方で、他の投手に比べてかなり球持ちが長いことがわかります。
![画像3](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/72615029/picture_pc_90b727ac8870b12a96f35c61667739cf.jpeg)
これはMLBで言うところのエクステンションという物で、球離れのポイントが違うことで投球に特異性が出て、他の投手より優位に立てるというデータが存在します。
![スクリーンショット 2022-02-20 8.45.01](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/72615299/picture_pc_7053d8c24fead934d3e09225410f9b4a.png?width=800)
![スクリーンショット 2022-02-20 8.44.47](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/72615303/picture_pc_699901988dfc4f79dbdb1dcfce48aee4.png?width=800)
参考記事
瀧中投手が勝てた要因はカーブやフォークといった豊富な球種の再現性もありますが、このリリースポイントの特異性による「詰まるストレート」が最大の要因であったと考えられます。
なので、FIPなどの奪三振率を使用する指標ではあまりデータが良く出ないという傾向もあります。これがFIP系データやWARが完全ではないと言われる要因でもあります。
まとめ
以上の話をまとめると
・瀧中投手のストレートは空振りは取れないがよく詰まる
・その要因は球離れの長い特殊なリリースポイントにある
・その為奪三振率が低く指標は低く出やすいが、結果が出るべくして出ている投手である
ということになります。
読んで頂き、ありがとうございました。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?