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【みんなで作る!おとなの投資小学校】1年生2学期「投資を始める前に必ずやるべきこと」

生徒のみなさん、お待たせして申し訳ありません。
前回1年生1学期は「投資の意味と必要性」を理解していただきました。

「投資の必要性は分かったけど、それで何を買えばいいの?」と思われている方へ。

いったん落ち着きましょう。

それは初対面の人にいきなり結婚を申し込むようなものです。うまくいくはずありませんよね。

投資も同じです。成功確率を高めるためにはプロセスに従って行動することが大切です。

というわけで、1年生2学期は「投資を始める前に必ずやるべきこと」を理解していただきたいと思います。

ノートとペンを用意してご覧ください。

投資を始める前に必ずやるべきこと

投資を始める前に必ずやるべきこと
それは「目標(ビジョン)と計画を立てる」ことです。

え?そんな当たり前のこと?と思われるかもしれません。

しかし、人間の金銭欲とは恐ろしいもので、いざ投資となるとやっていない方がほとんどです。

もちろん目標を立てたからといって必ず成功するわけではありませんが、成功を収めている方は目標と計画を必ず立てています。なんとなく投資を始めていて成功している方がいるとしたら、それは”運がいい”だけです。

既に投資をされている方でも「なんとなく将来が不安だから」とか「お金が欲しいから」と言った漠然とした思いだけで、投資を行なっていませんか?

これでは何がゴールなのか?進捗は計画通りなのか?失敗の原因は?など、成功や失敗の分析を行うことができず、改善することができません。

ビジョンや計画のない企業が成功しないのと同じで、投資においても「目標(ビジョン)と計画を立てる」ことは、とても大事なことなのです。

目標(ビジョン)と計画を立てる手順

では次に、どのように目標や計画を立てていけばいいのかについて、解説していきます。

目標(ビジョン)と計画を立てる際は、必ず次の3つのプロセスを踏むようにしましょう。

1.遠くから近くへ(大から小へ)と段階的に考える
⇒成功している企業は企業理念、中期経営計画、単年度計画がありますよね。投資も全く同じです。長期・中期・短期と段階的に計画や目標を考えましょう。

2.期間と金額を定量的に表す
⇒「20年間で1億円資産を作る」など、必ず具体的な数値目標を決めてください。目標や計画は状況により見直しを行うものですから、まずは決めることが大切です。

3.なりたい自分を素直に表す
⇒誰にも見せる必要はないので、素直に考えましょう。「40歳で会社を辞める」「定年後はハワイに移住したい」など。過去や現在は関係ありません。ご自分の理想の未来の姿です。

例を紹介しましょう。

長期「35年後の資産額2億円、シンガポール移住しインカムゲイン暮らし」
 ↓
中期「15年後の資産額2000万円、年収1000万、毎月の投資充当額10万円、収入源は5つ用意する、今の仕事は辞める」
 ↓
短期「5年後の資産額500万、年収500万、毎月の投資充当額5万円、副業で月5万円稼ぐ」

こういう感じです。もっと細かく書ける人はどんどん書き出してください。具体的な時期・金額、なりたい姿をアウトプットすることが大切です。

そこまでは出来ないという方も心配ありません。投資に唯一の正解などありませんので、力を抜いて自分に素直に考えてみてください。

次章は、お手元のノートにあなたの目標と計画を書いた後に、ご覧になってください。

必要運用利回りから実現性を把握しよう

さて、前章で立てていただいた目標と計画ですが、それを現実のものにしていく必要がありますよね。

ではその実現性は、どの程度あるでしょうか。評価していきましょう。

ここから面白くなってきますよ。

ツールは何でもいいのですが、今回は金融電卓を使います。

「運用・利回り」タブを利用して、上から"初期投資額"、"毎月投資に充てられる金額"、"計画年数"、"目標金額"を入力してみてください。

例えば現在投資資金が100万円あったと仮定して、前章で決めた短期計画の値を入れてみましょう。
短期「5年後の資産額500万、年収500万、毎月の投資充当額5万円」

スクリーンショット 2020-12-13 22.38.26

すると、年間7%の運用利回りが必要と表示されました。

あなたは"年間7%"の運用利回り"を実現できる気がしますか?

"0.001%"の利回りで普通預金しかしていない方からすれば「絶対に無理」だと思われるかもしれませんね。

もしも、あなたの計画の実現性について今は想像できなかったとしても問題ありません。
これから「投資の小学校」で学んでいただければ、自分で具体的な投資計画が立てられるようになります。

ちなみに、この"7%"という数字はアメリカのS&P500という株式指数の年間平均上昇率とほぼ同じ値です。つまり、過去のデータ上ではS&P500のインデックス投資を行っていれば実現できていたということですね。(7%というのは平均値です。大幅に下落した年もありますから、5年間では達成できていないケースもあります)

こうして、あなたが立てた目標・計画を実現するために必要な運用利回りが分かると、あなたが取るべき具体的な行動は見えてきます。

それは大別すると以下の3つになると思います。

①現在の貯蓄を投資に充てる
②収入増・支出減により毎月の投資額を増やす
③リスクを許容して投資を行う

さて、ここからが難しいところです。
目標・計画・資金力・収入・考え方などは人それぞれ違いますからね。

①は現在の資金力ですから、用意できない人もいるでしょう。
②は最も選択肢があり工夫できる分野です。
③は危険ではありますが、短期間で達成できる可能性はありますから
若いうちはチャレンジする価値はあるかもしれません。

この3つの選択肢を総合的にどのように組み立てていくべきか、どのようにクリアしていくのかが投資の醍醐味でもあり難しいところでもあります。

具体的な方法は、投資の小学校で次回以降に紹介したいと思いますのでご安心ください。

1年生2学期のまとめ

というわけで今回は「投資を始める前に必ずやるべきこと」を解説させていただきました。

投資を始める前に必ずやるべき3つのこと
 ①投資の目標(ビジョン)と計画を立てる。
 ②目標や計画はプロセスを踏む
  1.遠くから近くへ(大から小へ)段階的に考える
  2.期間と金額は定量的に表す
  3.本当のなりたい自分を素直にイメージする
 ③目標と計画の実現性を把握する

いかがでしたか?

今回紹介した内容は、投資で成功している人の共通点でもありますので、必ず実践するようにしてくださいね。

投資の道は、山あり谷ありの険しい道のりです。

あなたが、これから投資の世界で悩んだときに拠り所になる大切な指標になるはずですから、いつでも見られるようにしておきましょう

以上、1年生2学期「投資を始める前に必ずやるべきこと」でした。

さて、次回は「富裕層なら当たり前の、あの知識」について紹介したいと思います。もし読んでいただけたなら幸いです。

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