第3章 不要な行を削除するプログラムで複数行の処理ができるプログラムを考える
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0章、1章、6章まとめについては全て読むことができます。
3-1.行を削除する方法の手順を考え、引数で利用する定数を学ぶ【Rows、定数】
ここまでで、不要な列を削除する部分ができたので、次に2つ目の「不要な行を削除する」コードを考えていきます。
今回のケーススタディでは、DM欄に「○」が付いている人のリストを作成する想定でした。
これについては通常の操作であれば、たとえば、オートフィルタ機能を使い、DM欄が「○」のものを残したいので、空白になっている行を削除していきます。
操作としては、オートフィルタで「空白」を絞り込み、表示されている行を選択して、全て削除、そして、オートフィルタを解除して、○がついたリストを残す、このような動作をするのが一つです。
VBAでも、オートフィルタの機能を使い、同様の操作をさせることも可能なのですが、今回は、この後に郵便番号を3桁と4桁に分けるという作業もあり、1行1行操作をさせる方が効率がよいため、1行ずつ処理させる方法で考えていきます。
VBAの操作としては、空白の行を1行ずつ消していく処理を考えていきます。
例えば、今回は列を削除した後のD列の値、つまり、DM欄が「○」か「空白」かを判断し、これが「空白」である点をポイントとして、その行を削除するということを考えていきます。
それでは、もう少し具体的に考えますが、その行のD列の値が空白であれば削除するということで、もう少し分解すると、D列の値が空白かどうかの判断がまず必要です。
その次に行を削除する動作になります。
第2章で行った「列を削除する」コードを少し変更すれば、何となくこの「行を削除する」方法について、考えれそうではないでしょうか?
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