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家づくりの基礎知識 番外編 家づくりの先輩に学ぶ成功&失敗 05材料・素材

戸建て住宅の家づくりの体験談から、成功・失敗例を紹介します。
これから家づくりを始める方はヒントや手掛かりとしてお役立てください。

材料・素材の成功と失敗
【成功の声】

・松の杢目の美しさに今もなお、見惚れる。
・自然素材にこだわる会社に頼んだので、全ての素材が安心して使えた。室内の塗り壁、ナラの無垢フローリングにとても満足している。
・1階の玄関から室内洗面所まで床タイルに床暖房を備えた。洗面所で水が跳んでも掃除がしやすい。
・フローリング材は厚いものを選んだので、丈夫でしっかりしている。
・壁を珪藻土に変更し、室内の空気感が爽やかになった。

【失敗の声】
・サイディング外壁の傷みが予想以上に早かった。
・人が頻繁に通る廊下に、もう少し厚い板材を使用すればよかった。
・華美な内装仕上げは不要だった。固定資産税の評価を無用に高くされてしまった。
・トイレに敷いたコルク床材。冬場の足元は暖かいが、目地が目立ち、掃除がしづらい。床暖コストがかかってもタイルにすればよかった。
・合板素材のフローリングは傷ついた場合のフォローが厄介。長期的にみれば無垢板にするべきだった。

肌に触れる床材に高い関心
自然素材は、傷が付きやすい・メンテナンスの手間がかかるなどのデメリットはあるものの、質感・肌触りがよく、手入れ次第で長く使えることから、満足の声が多く聞かれました。

特に、直接肌に触れるフローリング材への満足の声が多く寄せられ、厚みへのこだわりを持たれている方もいらっしゃいました。

木以外には、調湿効果がある珪藻土耐久性が期待できるタイルなども満足度が高いようです。

このほか内装の壁・床材では掃除やメンテナンスのしやすさ、外装の屋根や外壁材では耐久性について成功・失敗ともにあがりました。
素材を使う場所ごとに求められる機能の多面性に改めて気づかされます。

※参考記事

※参考書籍『和MODERN7 素材とデザインを楽しむ家』

アンケート出典『すまいの手引2016長野版』 発行:新建新聞社
【調査概要】 
調査時期:2015年11月 
調査方法:インターネットによるアンケート調査 
調査対象:戸建て持ち家に住む30歳以上の男女439人