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家づくりの基礎知識 番外編 家づくりの先輩に学ぶ成功&失敗 04仕様・設備

戸建て住宅の家づくりの体験談から、成功・失敗例を紹介します。
これから家づくりを始める方へのヒントや手掛かりとしてお役立てください。

仕様・設備の成功と失敗
【成功の声】

・窓が三層ガラスなので断熱効果が高い。
・余計な凹凸のない総二階矩形にしたら建築費が安くなった。
・高断熱仕様のためエアコン以外は使用せず、オール電化効果も含め光熱費が大幅に下がった。
・構造設計の専門家に設計を依頼したので構造的に安心感がある。
・階段入口にドアを設置して、冬の暖気を上階へ逃がさないようにした。
・内装の壁天井をシンプルな白に統一したので、素材感あるフローリングや家具・ラグが引き立つようになった。
・天窓をつけたため、2階北側の部屋に天井からの採光が入り、部屋が明るくなった。
・洗面所の天井に可動式物干しパイプユニットをつけた。部屋干しができて便利。
・周りから注目される斬新な外観のデザインが気に入っている。家に入るのが誇らしい。
・もともと足が悪い老親のためにホームエレベーターを導入。重量物を上階に移動するのも楽に活用できる。
・ビルトイン食洗清浄機を設置。食器洗いが楽になった。

【失敗の声】
・エアコンを各部屋に設置したが、高断熱仕様のため多すぎた。
・コンセントの位置が失敗。欲しい場所についておらず、不要な場所に余っている。
・出窓の結露がひどくて寒い冬は水浸し。すべての窓を複層ガラスにすればよかった。
・キッチンにも床暖房など暖房設備をつければよかった。
・オール電化にしたのは少し失敗。万が一のことを考えてライフラインはガスも考えるべきだった。
・冬場の1階が寒く、特に脱衣所が寒いので防寒設備を付けるべきだった。
・もう少し太陽光発電の搭載量を上げても良かった。
・庭で使える水栓をつければよかった。
・屋根雪、積雪からの外壁保護、樋・すがもれの対策など雪国対策が不十分だった。
・ホームエレベーターは年間のメンテナンス費が必要。訪問点検も1時間ほどかかる。

断熱仕様に満足大
住宅の高断熱化が浸透するなか、ペアガラス・トリプルガラスなど高断熱窓、性能の高い断熱材による冬の寒さ改善、光熱費削減、結露防止など、性能の効果を成功とされる方が多かったです。

一方で過剰に暖房設備に投資してしまう失敗の声もありました。
オール電化・太陽光発電とあわせて光熱費の削減になるケースもあるようですが、災害対策として電気熱源に一本化することに不安を持たれた人もいました。

このほか満足度やニーズが高い設備としては、食器洗浄機、浴室乾燥機、室内干し用バー、また高齢者との同居世帯では家庭用エレベーターなどもありました。

冬暖かく、夏も涼しく、結露とも無縁な快適生活を送れる高断熱住宅は、家づくりには欠かせない選択肢になっています。
窓や断熱材に配慮し、健康に暮らせる家づくりをすすめましょう。

※参考記事 

※参考図書『エコハウス超入門 84の法則ですぐ分かる』

アンケート出典『すまいの手引2016長野版』 発行:新建新聞社
【調査概要】 
調査時期:2015年11月 
調査方法:インターネットによるアンケート調査 
調査対象:戸建て持ち家に住む30歳以上の男女439人