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【読んだ本の感想】小川哲さんの本を読んでいます📖

🦫2024年3月の日記です🐿️

私はいま、生まれて初めて「アウトプットしきったな(とりあえず)」という気持ちになっています。

ここ数年くらい、できる限り出して出して出して(WEB上にアップするものも、アップしていないものも)もう、すっからかんまで出して。絞り切ってすっかりカラカラに🖊️

今は、写真は撮れるけど、文字が書けない。そんな時期です。

約1年間、テレビもみていないし、映画も見ていないし、本(物語)も読めない日々が続いていました。(積読はある📖Youtubeも見れる📱ラジオは聴ける📻ファッション関係は読める👗)

なぜかというと、やっぱり、自分が「なにか」を書いていたからです📖

何を見ても読んでも新刊『「一セットの服」で自分を好きになる』が気になっちゃって、そわそわして途中で「物語」が読めなかったのです。
30代後半になって「わたし、長い物語読めなくなっちゃったのかな?」ってちょっと不安だったのですが、大丈夫でした。出し切ったら、また読めた。

無事「校了したよ〜」のご報告で水をゴブゴブ飲むように、いま、浴びています、文字を!本を!物語を!

ううう…旨い、本が旨い。文字が旨い。
本がおもしろすぎる。本がおもしろすぎる。
本がおもしろすぎる!!本屋さんに一日いられる!!!

今はずっと積読にしてあった「小川哲さん」の書籍を読んでいます。めちゃくちゃ面白いです。チラッと感想を書いていきます。

📖君が手にするはずだった黄金について/小川哲/新潮社

【あきやの(全く参考にならない)感想】
とっても面白かった。するする読んでしまった。
テーマは「承認欲求」。本の帯には「認められたくて必死だったあいつを、お前は笑えるのか?」と書いてあります。とてもとても大事で興味深い問いかけです。

「偽物」
ネタバレは避けますが、この小説の中には「ロレックスのデイトナの偽物」を身につけている人物がでてくる。私自身は「ブランドものの偽物を身につけること」に関してそれぞれの事情があって、どんな事情でも「なるほど〜」と思っているのですが、小説の中だと「こう(詐欺っぽく)」表現されるのだな…なんて興味深く思った。私の周りには「ブランドものの偽物を本物に見せかけたくて買っている人」は全くいないので、逆に新鮮な解釈だったけど、本来であれば、そう思われるのだな〜〜!と思った。「偽物のデイトナを巻いているやつを信用しちゃいけない二つの意味」ファッション界のあれこれもちょっと考えてしまった。

「三月十日」
「震災の前日に何をしていたのか」というテーマの作品。
たまたま3月10日にこの本を開いて読んでいたので「あわわわ…」と思った。震災や投資や盗作のことなどなど(私と作者の小川さんが)同世代だからこそ、ここ20年の間に身の回りに起こっていた「あわわ」という出来事を、とてもリアルにゾクリと思い出していた。エッセイのようで小説であるという語りがとても心地いいです。 

“読書という行為が本質的に孤独であるならば、本を執筆する行為もまた、本質的に孤独だ。本は多くの場合、一人の人間によって書かれ、一人の人間によって読まれる。その一対一の関係性の中に、なんらかの奇跡が宿る。”

📖君のクイズ/小川哲/朝日新聞出版

【あきやの(全く参考にならない)感想】
あまりに面白くって1時間で読んでしまった。
「クイズって、人生なんだな…!」と改めて思った。答えを出すまでに脳内に人生が巡る感じが、泣ける。「他の登場人物」からの視点も読みたい〜〜〜!と激しく思った。(きっと小川先生は考えて考えて削ったのだろうけれど)もし映画化するとしたら、他の登場人物たちからの視点が入るのだろうな。

私自身はクイズがとても苦手で、クイズ番組を観ていても大体一問も答えられない。なのでクイズができる人をとても尊敬している。そして「クイズを作る人」たちをとても尊敬している。これからクイズ番組を見るときは「君のクイズ」を思い出すんだろうな、そして泣けるんだろうな、と思う。

大人になればなるほど、泣けるテレビ番組が増えてきて、困る。今や私は漫才を見ても、ダンスを見ても、歌番組でも、クイズ番組でも、もちろんファッションショーを見ても「作ってきた人」のことを想う。「信じて」と願いながら番組を作って、視聴者にメモリーボムを打ち込む人たちを想像し、目を潤ませてしまう。

最近どの本の中でも「センスがある」という表現をずっと探しているのですが、君のクイズの中では「先天的な才能」として使われていた。

“「すごいよ」と高橋先輩が言った。「センスがある」
僕の耳元で「ピンポン」という音がずっと鳴っていた。家に帰ってからも、ベッドに潜ってからも、ずっと鳴っていた。三つも年上の人に、僕でも勝てることがあるんだ、と思った。そうして僕はクイズ研究部に入部した。”

このあと主人公は人生を賭けてクイズを研究する。「先天的なセンス→後天的なセンス」の物語だった。打ち込めるものがあるって、とても尊いし、にがく苦しい。

📖ユートロニカのこちら側

【あきやの(全く参考にならない)感想】
「自由」ってなんだろう。
という問いかけをずっと考えずにはいられない一冊。私はユートピアものやディストピアものがだーいすきなので、ウキウキ読みました!
24時間監視され「なにも考えるな」と言われる代わりに、仕事はしなくていいし、病院もあるし、安全な世界。ユートピアのいや〜な監視社会をさらっと描いていて「いいじゃん、でもやだな、いいけど…でもやだな」って何回も何回も思いながら読みました。安全だけど、自由ではない世界。

なぜかずっと大滝詠一さんの曲が頭に流れる…!私にとってユートピアとは大滝さんのサウンドなのかもしれない。

“喜びというものは、いくらか大げさに戸を叩いて玄関から入ってくるが、悲しみは、孤独や絶望のように裏口から静かに忍び込んでくる。「やあ」と肩を叩かれたときにはもう遅い。すでに手の施しようがなくなっている”

📖地図と拳/小川哲/集英社 

【あきやの(全く参考にならない)感想】
こちらは、これから読みます!

〜おしまい〜

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