「良好」は、あらゆる幸せの土台になる
「良好」は、あらゆる幸せの土台になる
幸せの研究者の間では、幸せの表現はhappyではなくwell beingが多く使われています。その理由は、happyやhappiness といった表現のニュアンスが短期的な感情を指すことが多いからです。人間が目指すべき幸せは、一瞬の快楽のような幸せではなく、家族との時間など長期で持続する幸福な状態であるべきだ!こうした意思を込めて長期の幸せを指すwell beingが使われます。
ここで重要なポイントは幸せに時間軸があることです。私たちは、何を買うと便利か?週末は、どこに出かけると楽しいか?と幸せになれることを探しますが、幸せになったあと、それがどのくらい持続するか?と時間軸に関しては、検討しません。一瞬でも幸せを感じれば、それは幸せと言えますが、短期的な幸せの多くは、欲求を満たしたに過ぎず、次の欲求が現われて、終わりがありません。
では、時間軸が長い幸せとは、どのようなものでしょうか?それは、大変地味で、刺激の薄い「良好な○○」といったものです。
身体的に不自由を感じない良好な健康状態。
どんなことも楽しく話せる良好な人間関係。
なんでも前向きに考えることができる良好な精神。
これらは、当たり前すぎて、「幸せ」という表現は、大袈裟な印象を受けるかもしれません。しかし、「良好」の幸せは、一度失うと取り戻すのは難しく、他の幸せにも大きく影響します。もしも虫歯になれば、毎日の食事も、余暇の遊びも歯が痛く楽しめないでしょう。すると幸せのためにすべきことは、どんなことも、幸せと受け止められる良好な状態を整備しておくことかもしれません。
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