読書メモ:HiPPO

こんにちは。

授業で勧められた本に出てきたよく分からない略語、HiPPO。「ヒッポ」と読むらしいことは予想できるのだけど、一体何の略なの?まさかカバじゃないよね?HiPPOが下す直感的な意思決定よりもデータに基づく意思決定のほうが良いってのはつまりどういうこと?

読んでいるのはこちらの本。原書は2017年6月に発売された『Machine, Platform, Crowd』で、日本語訳は2018年3月に発売されていたようです。近年流行りのCloudでなくCrowdな点がポイント。あくまで参考図書だったのと、Kindle日本語版があることに気付いてしまったので、思わず安易な道に走ってしまいました。まだMachineパート(人と機械の新たな関係性について)ぐらいしか読んでいませんが、今のところ結構良い感じです。直下にサムネイルが出てきて思いましたが、原書のほうがイカした表紙してますね。

ちなみにHiPPOとはHighest-Paid Person's Opinionsの略で、要するに古参や経営幹部など組織の「高給取りによる意見」を指しているようです。「コンピュータがAだと判断を下しているだと?!まかりならん!ワシの長年の経験によれば結論はBじゃ!」といった具合に、HiPPOの存在はデータドリブンな意思決定を妨げる要因になり得るので、それをどう乗り越えるか、理解を共有できるかが今後の課題の一つになっていくだろうとのことです。

悪く言えば老害ということなんですかねえ。先人の知恵という言葉もありますけど、どうやら人の予測や判断は結構あいまいなようで、今どきはコンピュータにお任せしたほうが良い結果を得られる可能性が高いみたいです。ひえー。じゃあヒトの介在が不要になるかというとそんなことはなく、データ分析においては「窓の外を見る」ことが大事だろうと。曰く、機械の下した判断が果たして現状、現実、常識に照らし合わせて妥当なのか、飛行機は計器だけ見ればフライトが成り立つけどたまには窓の外の景色を見て現状に即しているのか確認する必要があるだろうと。たしかになあ、こうした人手の作業は当面求められるんだろうと思いました。

書評と言えるものを綴るにはまだまだ読み込みが足りませんが、少なくともHiPPOの意味が分かったのでひとまずスッキリしました。実は、というかかなりの確率であり得そうなのが、序盤にちゃんと定義が載っていたのに読み飛ばしていた可能性で・・・でもKindleだとページをパラパラめくる感じが出来ないし、なんとなく探すのも億劫で・・・ウーン、まあ、そんなこともあるよね。うん。

以上!

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