NEW ME_singin’
thinkin’(壁)
ずっとこの道を走ってきた。
走り出したのは17歳の時。
インスピレーションだけでスタートした世界。
心が向くままがむしゃらに。
時には迷いもしたし
道から外れそうになったことも。
月日が経って
何度も同じようなことを
繰り返してるんだから
もう乗り越える壁などない。
とは、言えない。
そんなことはないんだよね。
きっと。
この道を行く限りどんなに経験を積もうが
どんなにライブの数を重ねても
いつも些細なことで常に自問自答してるし
疑心暗鬼、あるある。
そう思い出すと不安は尽きなくなる。
というか
生きるってことは
そーゆーこと。か。
だけどね
低迷期…きた。
う〜ん
低迷期こそ
そこには
教えがあり
救いがあり
意味がある。
…なのだけどね。
なんのために歌うのか。
今
絶賛
思考中。
あれこれ
考えてると
思いは次から次へと
尽きない。
watchin'(ELVIS)
“A reverend once told me
when things are too dangerous to say,
sing.”
ある牧師が言った
世の中が危険な時は
歌に託せ
映画「ELVIS」の台詞。
1977年に亡くなったプレスリー。
あの派手なオールインワンにフリンジの衣装で歌う姿は覚えているけど、当時17歳の私は、やっとロックに目覚めたお年頃。
プレスリーのことは、そのまま記憶の彼方へ。
この年まで全く深くは知らなかった。
黒人のブルースとリズムアンドブルースと
白人のカントリーを融合させたパイオニア。
そう、だけど、
何事にも初めてのことには反動がつきまとう。
当時、黒人の音楽を白人がやることはありえない事。
しかもELVISは全身でリズムを刻み、腰を振り、ある種トランス状態に到達するような表現を試みて、熱狂を呼び覚まし、弾圧された。
身体をリズムに合わせて自由に動かし歌うことなんて、今の時代普通のこと。それが大問題になるとは。
時代が変わる中、希望を託すべき指導者は次々と暗殺。
アメリカは絶望へ堕ちる。
そんな背景の中で歌った歌。
singin’(If I Can Dream)
If I Can Dream
1968年12月のクリスマスシーズンに、エルヴィスは若い意欲的なプロデューサーとスペシャルTV番組「ELVIS(68カムバック・スペシャル)」を制作。
その番組でのハイライトの曲として、アメリカの混乱、人種差別やベトナム戦争とその反対運動に揺れ動く中で響いた、キング牧師の言葉"I Have A Dream"に応えるようなメッセージソングを作る試みがなされました。
それがこの曲"If I Can Dream"です。
クリスマスソングを赤いセーターで歌わせるマネージャー、パーカー大佐の思惑がこの特番で外れます。
ELVISは刃向かったわけです。
やり手のマネージャーに。
こんな時代だからこそ、本物のメッセージを伝えるべきと。
魂を揺さぶるパフォーマンスはテレビからアメリカ国民に伝わり、ELVISは復活しました。
ちなみにアメリカの視聴率は42%、瞬間視聴率では70%超だったそうです!(日本では8%)、
映画ではこのクリスマス特番の間にケネディの暗殺が伝えられ、ショックを受けたELVISが徹夜でスタッフとこの曲を作るストーリーになっています。
ELVISと赤い電飾で飾られたステージセットの前で、真っ白なスーツに赤いネクタイ。
この歌を熱唱するシーンは本物と見まごうばかり。
ちなみに映画を観たあと、YouTubeで名シーンを全て見比べたけど、すんごいです。後半の手の振りのアクションとか。同じ、同じとつい言っちゃうくらい同じ。とにかく演出力、俳優の演技力がすごいです。
そして、あのフリンジ衣装のプレスリーというイメージしかなかったELVISが、こんなにメッセージ性のある曲を歌っていたなんて!と驚きました。
年月を超えて、この映画があったからこそ、この歌が伝わったことにも感動。
movin’(Time Traveller)
過ぎ去っていったレジェンド
同じ時代に生きるアイコンたち
これから生まれでる新たな才能。
誰も皆、壁にぶつかっては迷い
もがいて苦しみ
その位置にいることの意味を模索する。
これでいいのか?
やるべきことはなんなのか?
今、表現することはなに?
自分にそれが出来るか?
存在する意味は?
ほんとうに求められているのか?
誰かの支えになっているのか?
自分が求めるものは何?
自分でしか出来ないことがあるのか?
たくさんの問いかけに、耐えきれなく去って行ったミュージシャンもたくさんいるよね。あっという間にスターダムに昇りつめて、一気に炎を燃やし尽くし、消えた面影は永遠の偶像として残り続ける。
クリエイティブな作業。
音楽やアートを作り出すパワーは、必ずいつの時代にもある。
時代の寵児もミュージシャンもアーティストも時代の波間に生まれるけど、いつかは人生を終える瞬間が来て、過ぎ去りし日の残像となる。
思えば60歳を過ぎたミュージシャンが、現役でこんなにたくさんいる時代も初めてのこと。年齢層高いのよ!
だからこそ、今生きている時代に
何を歌うのか…
何を伝えるのか。
たまに立ち止まって考えちゃう。
時は過ぎていく….
若い頃と明らかに違うのは、残りの時間が無限には感じないこと。
quickenin'(時間の経過の早さは年齢に比例して早くなる)
「年齢はスピードなのよ!」
近所の韓国料理屋さんに行った時、お店のママが言った言葉。
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