見出し画像

自己破産者が家計簿を正しくつけるためには

自己破産者が家計簿をつけることの重要性は以前の記事で書いた。

とはいえ、何度も何度も失敗するだろう。今回は僕が何度も何度も家計簿について失敗したことから得たノウハウをお伝えしたい。

家計簿の失敗で次のようなことはないだろうか。

1.予算をオーバーしてしまって貯金に手を付けた
2.レシートを紛失してしまった/家計簿に書き忘れた/使途不明金がある
3.クレジットカードの引き落としのタイミングが複雑
4.毎日付けるのがめんどくさい/使途不明金がある

当然僕もこのような失敗があり、自己破産前に家計簿をつけていたときは、諦めてしまった。自己破産後は、何度も失敗しながらも自分のやりやすい方法を見つけることができた。

1.予算をオーバーしてしまって貯金に手を付けた

はじめに計画を立てるが計画通りに進むことはあまりなく、結局貯金に手を付けてしまうことがある。

これを回避するためには、銀行口座を分けることをおすすめする。物理的に貯金と生活費用の口座を分けることにより、貯金を使ってしまうリスクを下げることができる。

僕は給与口座以外にも口座を目的別に持っている。詳細は後ほど書いていくが概要は下記の通り。

楽天銀行①:給与振込口座
 給与が振り込まれるための口座で生活費を支払うことを兼用している
 使用する費目:食費、日用品費、家賃、

楽天銀行②:クレジットカードカード引き落とし専用口座
 クレジットカードを引き落とすためだけの口座。楽天銀行同士なら振込手数料が無料なので、非常に便利。
 使用する費目:クレジットカード引き落とし

住信SBI銀行:現金引き出し専用口座
 
基本的に楽天銀行①には残高が少ないため、楽天銀行から生活のために現金を引き出すにはATM手数料がかかってしまう。楽天銀行は給与振込口座にすると、毎月3回まで他行振込手数料が無料なので、現金でしか使うことのできない費目は住信SBI銀行に移している。住信SBI銀行であれば、口座残高に関わらず、毎月5回までATM手数料が無料なので、利用している。
 使用する費目:医療費

イオン銀行:貯金専用口座
 貯金のためだけの口座で、自動入金機能が無料なので使用している。毎月決まった日に楽天銀行①から貯蓄額を引き落としている。
 使用する費目:貯金

さらに貯金を引き出すことを恐れる人は、貯金用の口座を自分と縁のない地方の銀行口座を持ち、キャッシュカードはハサミで切ったほうがいい。そうすれば、現金を引き出すには通帳を持って、その地方の銀行に行かなくてはならないので、かなりハードルがあがる。貯金用の口座は生活用とは分け、さらに簡単におろしにくいほうがより良い。

2.レシートを紛失してしまった/家計簿に書き忘れた

これらを一気に解決できる魔法のアイテムが2つある。家計簿アプリとデビットカードだ。

この記事でも少し書いたが、この2つを駆使すれば、これらの問題は解決する。自分のすべての銀行口座と家計簿アプリを連携するのだ。そうすれば、アプリが自動で金額も正確に記録をつけてくれる。レシートをなくしてもデビットカードを使用したお店の名前ぐらいは記録がつくし、家計簿には書き忘れないし、すべての出金が記録される。

僕はMoneyforwardを使っているが、別になんでもいいと思う。家計簿アプリは他にも、ZaimやMoneytreeがある。

3.クレジットカードの引き落としのタイミングが複雑

健全な家計簿管理を非常に混乱させるのがクレジットカードだ。デビットカードはその場で銀行口座から決済されるが、クレジットカードは翌月や翌々月に引き落とされるため、一体いくら自分が使えるお金なのかわからなくなるのだ。できることならクレジットカード決済は避けたほうがいいが、水道光熱費等の毎月引き落とされることがわかっている費用や一時的に大きな買い物をしなければならないとき、デビットカードが使えない店などの場合はクレジットカードを使用するしかない。

クレジットカードを使用する上で必要なのは、クレジットカード引き落とし専用の口座を作ることだ。その上でクレジットカードを使ったときは、生活費の口座からクレジットカード専用の口座にお金を移す。そうすれば、生活費の口座には、その月に使えるお金だけが残り、残金が理解しやすい。

僕は、給与口座とクレジットカード専用口座を両方とも楽天銀行にしている。これは、楽天銀行同士だと振込手数料が無料なので、手数料のことは気にせずクレジットカードを使うことができるからだ。

4.毎日付けるのがめんどくさい/使途不明金がある

いくらデビットカードの使用を記録をつけていても、ある支払いの記録を1ヶ月も放置しておけば、いったいどの費目の支払いなのか忘れてしまう。これを解決するには、あとは本人の問題でしかなく、毎日家計簿アプリを開いて記録を付けるしかない。Moneyforwardであれば、口座の入出金記録が連携されるのは翌日〜2日後ぐらいだ。その期間であれば、おおよそ覚えていると思う。帰りの電車に乗っているときでもいいし、ちょっとトイレに入ったときでも構わない。5分もあれば終わるので、家計簿アプリを開こう。

今回は自分の失敗とそれをどう解決したかについて書いた。まとめると、

1.予算をオーバーしてしまって貯金に手を付けた
 →貯金用の口座と生活用の口座を分ける
2.レシートを紛失してしまった/家計簿に書き忘れた
 →家計簿アプリとデビットカードを駆使する
3.クレジットカードの引き落としのタイミングが複雑
 →クレジットカード引き落とし専用口座を作り、カードを使ったら都度お金を移す
4.毎日付けるのがめんどくさい/使途不明金がある
 →空き時間の5分でもいいから家計簿アプリを開く

これ以外にもたくさんトライアンドエラーをしてきたので、それは別途書いていきたいと思う。家計簿は本当にめんどくさいが、健全な生活を送る第一歩だと考えてもらいたい。習慣化すればなんということはないので、ぜひ続けていただきたい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?