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アラフォー主婦慈子(あいこ)の恋とか愛とか性とか日記①インクの滲み


この日記はアラフォー主婦(子二人、フリーランス)が
10個下の男にトキメイたことからどこにも吐けない気持ちを綴る気持ち悪い日記です。

さらに自己愛強いので
不快になるかもしれないのでご注意を。

ただの本音の垂れ流しですので。
読みやすさとか考えてません。

☆☆☆

この店に今日も来てしまうのは「昨日のことなんですけど」って弁解しにくる彼、八木尾くんをどこかで待ってしまっているからなんだ。
昨日の夜はスマホを何度も見返して返信を待っていた。
返信がないとなるとなぜ苦しいかというと、良い妄想と悪い妄想が喧嘩してしまうから。
はっきり何か結果があったほうが踏ん切りつくのにな。
いや、はっきり言われても私は勝手に彼の言ったことの背景を深読みしてあーでもないこーでもないってまたぐるぐる考えるんだろう。
とりあえず。彼を待ちながら、自分の中で出した結論を記しておく。


「慈子さんと出逢えてほんとうに嬉しい、けどできれば独身で同じ様な仕事してる人いたらいいな」と彼が言った。
‥恋愛の意味じゃないって後で訂正してきたけど‥これが全てなんだ。
というか私が結婚してるのに独身の若い男の子なんてダメだよね。
ちゃんと付き合えて結婚を考えられる相手を好きになるに決まってる(笑)
誠実な子なら当然。あんなに懐いて何度もお茶してくれただけ、ありがたいことなんだ。
わがままなババアを許しておくれ。
‥きっと同世代で結婚してなかったら確実につきあってたね。
そう思ってババアは去ります。ありがとう😊

これが全て。
ほんと。
ただ、彼の前からは去ろうと思うが心の中はそう簡単に去っていかねえよ。
言わせろ、語らせろ。
これは結婚してから初めてした、恋なんだから。

夫との恋愛は今まで本能で好きになってきた相手とは真逆の男、という目標で仕留めて成功した。
結婚したかったからできる相手を探して私が欠けてるピースにがっちりハマる素敵な男性だと思う。
結婚するには本当にいい男。
最高だと今も思っている。(最高はいいすぎか。ちょうどいいのA付いた感じかな)
だけど結婚5年を過ぎたら、当たり前だけどお互いにドキドキなんてしないし
特別な扱いなんてしなくなるし、要するに枯れてきた、みたいな感じになって
退屈になっていた。
いや、別によかったんだよ。比較する相手がいないうちは。

比較する相手が出てきてしまうって残酷だね。ほらSNSみたいにさ、他人の幸せが見えちゃうと幸福度って下がるじゃない。おんなじ。

元を辿れば取材で出会ったd君なんだわ。彼に出会って

話を聞いてくれる、若い賢い長身の男の子良い!!!
なんて味しめたから‥

それに比べて夫は‥ってなっちゃったんだよね。

見た目とかは、まあいいの。それより
話聞いてくれる、のポイントでかい。デカすぎる。

私は「肯定」「共感」に弱すぎる。
なぜわかい男なのかと今ふと思ったがそれは私の話を新鮮な顔で聞くからだな。
真っ白な紙に初めてインクを垂らしたときそれが作品になる。
どんどんインクが染み込むと出来上がっていく。
それは美しい作品となりはたまたただのシミとも取れるから面白いんだ。
私は若い男が真っ白な紙みたいで自分はインクで自分の存在が彼らにいろんな形で影響していくのが嬉しいんだと思う。
これはなんなんだろう。
真っ白なほど染み渡り甲斐があるでしょ。だから若い男。
夫は若くなかったけど世間知らずでその辺、すごくよかったのかもしれないな。

話は戻すけどdくんと関わって私は若い男の子に興味津々になってしまった。
d君は仕事の付き合いだから深くはもちろんならずフェードアウトだったがその後落ち込みまくった。
もう会えない、話聞いてもらえないって。
夫も心配するくらいの落ち込みだった。
その時、ちょっとライト目に伝えたんだよね。
d君にもう会えないのは寂しすぎるって。夫は私をどこまで受け入れてるか知らないけど
「そうだよな、会えないのは寂しいよね」と懐の深さが窺えた。
この時も新たに変な快感が芽生えたんだよなあ。
夫にも理解されて若い男の子と一緒にいれたら最高。ってな。
だからもうあとはさ、妄想に浸る毎日になったわけ。

夫や子どもともうまく行き、若い男の子が私の彼氏で秘書でアシスタントみたいに暮らす。

ていう。

半年くらい寝る前に毎日妄想した。
これは私の将来の夢。
本当にこうなりたい、幸せ。そんな妄想で現実のd君がいなくなった寂しさを埋めていた。
まあ、ほとんどはさ時間と共に解決するというか
妄想は日課になり、現実の悲しみは癒えていった。

☆☆☆
慈子(あいこ)

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