実家の喫茶店から抜け出せない。

実家が営んでいる喫茶店を手伝っている20代も後半に差し掛かった男です。 そろそろ就職し…

実家の喫茶店から抜け出せない。

実家が営んでいる喫茶店を手伝っている20代も後半に差し掛かった男です。 そろそろ就職しようと考えてはいるのだが、実家の喫茶店から抜けようにも抜け出せない人間の日々を綴っています。

最近の記事

【他店偵察記録】小公子(伊勢原)

本日の偵察は神奈川県伊勢原市の強豪喫茶『小公子』さん。 伊勢原駅北口を降りてすぐの所にある。 ほんのり紫がかった赤いオーナメントに老舗強豪感を感じさせる。 そして喫茶店の脇に入るとタバコ屋を併設しているというレトロ二刀流。 完璧な布陣を敷いている。 店に入る前から多量のレトロを浴びせられた実家喫茶店男。 そして前回の『コーヒールーム ミヤ』さんに続いてコチラの看板もカワイイ。 そして年季の入った木製のドアを開け店内へ。 か、かっけぇぇ。 タバコの煙でより一層味が増した

    • センスフォロワーさんに怯える実家喫茶店男

      先日有難いことにこんな素敵なメッセージと共に500円を頂いた。 まさか僕の書いた文章に500円も払っていただけるなんて。 そんな日が来るなんて。 ありがたすぎる。 読書感想文で漢字で書けるところを無理矢理ひらがなにして字数を稼いでいたタイプの小学生だった僕からは大出世だ。 嬉しい。 かなり嬉しい。 ただしこの件に関して僕は少しだけ悔しさを感じる。 ちょっと粋過ぎない!? 喫茶店に掛けてコーヒー1杯分のお支払いでって1言添えれるセンスが羨ましい。 そんなセンスを持ち合わせた

      • 【他店偵察記録】コーヒールーム ミヤ(東海大学前)

        ただ今世間は大喫茶ブーム。 多くの若者たちが喫茶店に足を運んでいるらしい。 実家喫茶もこのビッグウェーブに乗らなければ!と息巻く実家喫茶店男。 その為にはいつまでも自店だけを見てられない!外の世界を感じなければ!と始まった他店偵察。 強豪喫茶を偵察して父に報告する、そんな一大ミッションである。 そんな今回は神奈川県秦野市にある強豪喫茶『コーヒールーム ミヤ』さん。 外観から萎縮させられる強豪喫茶の圧。 可愛らしいレンガ調の外装。 そして玄関には喫茶店好きにはたまらない

        • 彼女が出来たけど浮かれてられない実家喫茶店男

          彼女が出来た。 実に4年ぶりの彼女。 4年ものブランクがあると嬉しいとかより緊張している。 そもそもこの4年空いたのにも理由がある。 女性不信になったのだ。 4年前の彼女に怒涛の浮気を喰らって、女性と付き合うという行為が怖くなった実家喫茶店男。 3ヶ月しか付き合ってないのだが、その3ヶ月で4回もの浮気をされた。 元ベイスターズの門倉の勝利数くらいのペースだ。 門倉で例えたことによってほんのり物足りなさを感じるが、浮気のペースで言ったら驚異的なペースだ。 その元カノも最

        【他店偵察記録】小公子(伊勢原)

          猫を撫でに行く実家喫茶店男

          僕は大の猫好きだ。 野良猫を見かけるたびに「コイツ家連れて帰ろうかなー。」という気持ちがよぎるほど。 この感情が少年少女に向かないだけ良かったとは思う。 そんな猫愛好家の僕だが日々過ごしていると無性に猫を撫でたくなる時がある。 ホント無性に。 そんな時、前までは猫カフェに行ったりもした。 ただ猫カフェはこの僕の溢れる猫欲を満たしてくれない時がある。 猫愛好家の方は共感してくれるかもしれないが、意外とあそこの子達はクールな猫ちゃんが多い。 2007年頃の沢尻エリカが転生したか

          猫を撫でに行く実家喫茶店男

          こんなに美味しいのに。

          どこの店にもイチオシメニューというものがあるだろう。 どこに出しても恥ずかしくない子。 どこのおうちに遊びに行かせても恥ずかしくない子。 そんなメニューだ。 うちの喫茶店にとってのどこに出しても恥ずかしくない子はプリンだ。 喫茶店らしい堅めのプリンではないが、父特製の絶品プリンである。 その甘さはどこの家庭に行っても毛嫌いされない上品さがある。 うちの子もあんな風に育って欲しかったわ〜って言われるタイプの子だ。 そんなうちの子だが、最近売れ行きが落ちている。 正直かなり落

          こんなに美味しいのに。

          Tinder女子に恋する実家喫茶店男

          ダメだ!! ダメダメ!! 苦し過ぎる!! 恋苦しい!! なんでみんなこんな苦しいの耐えれてるの!? よくやるよ!! あーあ!!俺は恋するつもりなんかなかったのになー!! 久しぶりの恋というものにクリティカルヒットを喰らってる実家喫茶店男。 いつもそうだ。 恋する度にクリティカルヒット喰らうディフェンス激弱大メンヘラ男なのは分かってるはずなのに。 なんでまた恋しちゃうかなーー! ホントは『Tinder女子に恋する実家喫茶店男』なんてタイトルのnoteを書くつもりなんて無かっ

          Tinder女子に恋する実家喫茶店男

          父の習慣に疑問を持つ実家喫茶店男

          『今日は何の日』 この話題を度々テレビやネットなどで見かけることがある。 正直11月11日ポッキーの日以外は、「ふーん」くらいにしか思わないのだがある程度需要があるのだろう。 そんな『今日は何の日』に父は虜になっている。 毎日せっせとスマホで調べてはボードに書いて店前に掲げている。 それが書いてあるからといってお客さんが入ってくるわけはない。 ただ毎日頑張って書いている。 ただ稀にその父の習慣の影響でお客さんが入ってきたりする。 7月8日 「店前に生パスタの日って

          父の習慣に疑問を持つ実家喫茶店男

          新アルバイトを迎える実家喫茶店男

          つい先日、一年ほど勤めていたパートさんが惜しくも辞めてしまった。 別れはいつだって寂しいものだ。 ただいつまでもクヨクヨしてられない。 早く新しいスタッフさんを探さなければ。 なんせ父と僕の2人だけで回すというのはなかなか辛いものがある。 キッチンで自分で作ったものをお客さんに提供しに行って、またキッチンに戻り料理を作るという切り返しの連続はなかなかに辛い。 学生時代、シャトルランをすぐリタイアするタイプだった僕には過酷を極めた。 そんなこんなですぐにもスタッフの募集を

          新アルバイトを迎える実家喫茶店男

          男にナンパされる実家喫茶店男

          夜の新宿。 皆コロナというものに慣れてきて人が賑わっている。 東京はかわいい子がうじゃうじゃいるなーとルンルン気分で歩く実家喫茶店男。 高校だったら1、2を争うマドンナレベルの子ばかりだ。 危うくハミングなんかも出かけるくらい気分の良い僕に1人の男が話しかけてきた。 見た目は20代前半くらいの優しげな男の人だ。 「あ、すいません、ここら辺でおすすめの飲み屋とかってありますか?」 急に話しかけられたことに最初はびっくりしたが、年下っぽい感じだったので 「ココとココの飲み

          男にナンパされる実家喫茶店男

          パートさんとの別れを悲しむ実家喫茶店男

          この度、1年ほど働いていたパートの女性の方が辞めることになった。 残念だ。残念すぎる。 その方は50代とは思えないほど若々しくとてもしっかりした方だった。 そして仕事もできる。 そんな仕事の能力をむりやり数値化するならば、1999年のパワプロのイチローばりの能力値になるのではないか。 野球分からない方はすみません。 とにかく非の打ち所がないと思ってもらえれば。 そんなメジャークラスの立派なパートさん。 それだけしっかりしてる人と一緒に仕事するとなんだか緊張する実家喫茶

          パートさんとの別れを悲しむ実家喫茶店男

          実家喫茶店男と常連山川さん

          午後4時頃、今日もあの方がやってきた。 常連の山川さん(仮名)だ。 60過ぎの男の方で、週3.4くらいでこの時間にやってくる。 そして今日もいつも通りアイスコーヒーを頼んで、肩にかけているカバンからコンビニコミックの『ゴルゴ13』を取り出して読み始めた。 コンビニコミックとは単行本からオムニバス形式で抜粋して一冊にまとめたコミックだ。 ただそれだけ毎回読むのなら単行本集めたほうが良い気がするのだが、そこにはなんとなく触れないでおいている。 そして一通り『ゴルゴ13』を読み

          実家喫茶店男と常連山川さん

          歌舞伎町で息巻く実家喫茶店男

          金曜日、終電も無くなった僕はナンパの大激戦地歌舞伎町で一旗上げようと息巻いていた。 ナンパに慣れた新宿の女性たちに目を合わせられることもなく刻々と時間が経っていく。 そもそもその日はゴジラ有する新宿の大映画館で『シンウルトラマン』を鑑賞した。 一緒に見ていた後輩とあのシーンがどーだ、この役者がどーだととにかく安さだけがウリの中華料理屋で語り合った。 半年ぶりに会う後輩との楽しい楽しい会話が続いたが、残念だけどそろそろ終電の時間調べるかーとスマホをいじる実家喫茶店男。 す

          歌舞伎町で息巻く実家喫茶店男

          時速30kmで走る実家喫茶店男

          午後6時。 実家喫茶の営業が終了した。 実家の喫茶店とはいえ毎日それなりに疲れて帰る。 20代後半の社会人なら当たり前のことなのだが、未だに僕はこの疲れに納得いっていない。 そんな学生気分の僕だが、ちゃんと疲れたくない理由がある。 喫茶勤務の後はウーバーイーツ勤務が控えているのだ。 いわゆるウーバーイーツのドライバーだ。 午前10時から午後6時まで喫茶店勤務後、午後7時から午後10時までウーバーイーツで働くのを毎日のように送っている。 別にそんなハード勤務が必須なわけで

          時速30kmで走る実家喫茶店男

          行きつけ喫茶を見つけた実家喫茶店男

          今のアパートに引っ越してきてもう4ヶ月になる。 引っ越した当初というのはご近所のお店を詮索するのは定番だ。 案の定僕も実行した。 詮索して詮索して4ヶ月目にしてとうとう僕にも行きつけのお店が出来た。 豆◯砲というジャズ喫茶だ。 70過ぎのお爺さんマスターが夜7時から朝4時まで1人で回すという、僕みたいな脆弱坊やからしたらなかなか修羅な勤務形態喫茶だ。 そんな修羅勤務でも大好きなジャズの音色に包まれ、常連さんと一緒にお酒を呑み交わすのが幸せなのだとか。 なんてカッケー爺ちゃ

          行きつけ喫茶を見つけた実家喫茶店男

          実家喫茶店男の休日

          僕は週6で実家の喫茶店で働いている。 なので週に1回ある休日は、 どこの誰よりも充実させてやろうと意気込んで臨む。 そんな中で臨んだ先日、 その日の休日充実作戦は映画『とんび』を観る事だ。 僕は子供の頃、ドラマ版『とんび』に大ハマりしていた。 コレは今回の休日充実作戦に失敗はない。 なんせ『とんび』だ。あの重松清作品をつまらなくする監督なんかいるはずがない。 そして心強いのは今回一緒に映画を観るパートナーは父だ。 父はちゃんと20代後半の息子の分のチケット代も払ってくれる