肝心なところで発揮できないちからってな~んだ?

【毎週火曜更新・時間堂、年商1億プロジェクト24】時間堂プロデューサー大森晴香です、ごきげんよう。最近、このnoteを読んでくださってる方々からのリアクションを立て続けにいただいて、ひとりほくそ笑んでおります。しめしめ。

前回の「超・具体的な小劇場の課題と対策」記事があるある的な共感をいただいたり、具体的なのは課題だけぢゃないか対策も具体的に書いてよ、てなリクエストをいただいたり。これは近い将来に掘り下げますのでしばしお待ちくださいまし。

今日は、ソトヅラよしこちゃんな自分を分析してみたい欲求に駈られておりまして、その話を書いてみようと思います。

肝心のホームがいちばんうまくいかない3つの理由

私には時間堂というマイスイートホームがありまして、ここを根城にときたまほかの現場へと出稼ぎにまいります。先月だったら「まいかプロデュース」、今月だったら「(劇)ヤリナゲ」。制作1年生の頃はとにかくなんでも経験がほしくて年に30本もの現場に出入りしたりするむちゃくちゃをやったものですが、近頃は時間堂に根っこが生えてるのでめっきり数は減っとります。

で、わりと前から自覚があるんですけど、なんだか自分のところよりもほかの現場にいるときの方がハイパフォーマーなんじゃないか、という疑惑。

ソトヅラよしこ自体は悪いことじゃなくて、自分のところでよりよい、あるいは少なくとも同等のパフォーマンスが上げられていないってことが問題だ。いちばんちからを注ぎたいところに限ってなんだかうまくいかない。こういうこと、ありませんか?え?ない?ないかたは今日の記事はツマランかもしれないです、ごめんなさい。

私が思うにその理由は3つくらいに大別されて、それを認識できたら明日から大森晴香Neoとしてハイパフォーマンス人材に生まれ変われるかもしれない。変われないかもしれない。まぁほらあれだよ、こないだ誕生日で後厄も終わったしね、啓蟄も過ぎたしね、脱皮願望です。

その1:自分で責任がとれる気がして却って鈍る

よそのおうちではなにかトラブルがあったときの「最高責任者」は主催者であって雇われの身ではない。このポジションは無責任で気楽とも言えるんだけど、私にとってはちょっと違うメカニズムを持っている。
なにかあっても自分で責任がとれない!→ばしばし現場で意思決定して先回りしてパーフェクトな仕事をしよう、となる。
これが自分のところでは逆である。なにかあっても自分がかぶればいいよね、と、心のどこかで思っている。こっちの思考の方がよっぽど無責任。劇団は私ひとりのものではないし、私がとれない責任をほかのだれかさん(主にくろ○わさんとゆかいななかまたち)が何度もとってくれているという事実がないがしろである。猛省。

じゃ、明日から心を入れかえて謙虚に精進します。

…ほんとうに…?こころってそんな簡単にいれかわるん?

くちで言うほど簡単ではないでしょうねぇ。ただ、私みたいな小心者には、いうほど責任とれないから早めに手をつけよう、って思考回路にだったらスイッチできそうな気がする。ははは。


その2:未来が永遠な錯覚をする

通常、特定の団体に属していなければ、演劇活動はとてもプロジェクト的な性格を持っている。明確な共通の目的のために期限つきで協働する、てな意味で。千秋楽が終わって精算や打ち上げが終わったらかいさーん、てやつ。
一方、自団体はといえば対照的だ。ひとつの公演だけが目的ではなくて、公演すらもなにか別の大きな目的につながるプロセスだったりもする。
プロジェクトだったらわかりやすいゴールがあるけど、劇団には、たぶん、ない。ゴールしちゃったら終わってしまうから。これが、未来は永遠なんじゃないかって錯覚を呼ぶ。
私はわかりやすいゴールがあった方が、がんばりかたもわかりやすいと感じます。逆に、あまりに壮大だったり遠大だったりすると、なにから手をつけたらいいのか見失います。

…ということは。

目標のブレイクダウンが足らないってことか。いきなり42.195kmを見て茫然自失になっちゃうのではなく、もっと手前の1kmをどう走るかまで砕いてみる。やってみよう。


その3:思い入れが強すぎる

私は時間堂の演劇が超絶好きだ。私のモチベーションは、「おもしろい演劇を観たい」と、「私の好きなものをひとにも好きになってほしい」ていう結構おしつけがましい欲に端を発している。

これが、ときに裏目に出る。

時間堂の作品に見合う自分になれなくて落ち込む。
嫌われることに過敏になる。
私が余計なことをしたせいで、できたはずのことができなくなっていやしないか、ひとり怯える。
あれもこれもどれも「やったほうがいい」ような気がしてしまう。

ちなみに、↑に書いたことは誰かに言われたわけじゃありません。事実かもしれないし、事実無根かもしれない。

前にも書いたかもしれないけど、「好きなことができていいわねぇ~」という罪のない親戚のおばさまたちのなにげない、ほんとに何の気もない発言が刺さるのである。好きだから、きついこともあるでよ。なんなら趣味と仕事が一緒だから逃げ場もないべさ。

…ちょっとおくちが過ぎました。

あぁでも腑に落ちた。私は時間堂を大なり小なり壊すことが怖いし、時間堂がなくなったら人生の楽しみが失せて消えるんじゃないかと恐れている。

そんな簡単に時間堂は壊れないし、万一なくなっても死なない。…てことですね、私に必要なのは。わーおこがましかったなー私。はずかしいわ。でも消さないでそのまま載せちゃうぞ。

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前回の記事とはうってかわって内向的なことをつらつら長々書いてみました。次回は反動で外に向かうことでしょう、おそらく。そんな気がします。

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今月の私の最大のしっぱいは、レパートリーシアターの日程によその現場をいれてしまったことです。あうあう。観たかったよぅ。

3/18金・19土の2日間、時間堂スタジオ十色庵でやってます。私の代わりに観てくださるかた募集中です。『巨大なウェディング・ケーキ』と『ヂアロオグ・プランタニエ』の二本立て、どちらも再演(ヂアロオグは出演者が新しくなってるけど)なのでおもしろさ折り紙つきだよ。

だってさ、おもしろくなかったら再演なんてしたくならないじゃない。そう思いませんか?

ご予約はこちらだよー。ここから予約すると私の株があがります。

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それと、日付かわって明日3/10木は結構びっぐなお知らせをしますのでお楽しみに。わくわく。あれのあれがついにお披露目です。

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スキとかシェアとかリツィートとか投げ銭とかのおねだりをしなかった回がいちばん反響があったので、学習の成果を活かし、このまま終わります。おやすみなさい。

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