2021夢日記 未熟な天才発明家 ji-jyo 6月14日
僕は今年に入ってから毎日、夢日記を書いている。過去のものは月別にマガジンを作成してあります。
昨日の夢はなんだかモヤッっとしてる展開だった。
始まりは車でどこかへ移動している最中だった。
運転席には教授と思わしき人物、後部座席には、僕と、もう一人は友人であるおそらく学生が乗っていた。
車内は音楽もラジオもかかってなくとても静かだった。車の走る音だけが聞こえる静寂を破ったのは隣に乗っていた友人だった。
『しかしさー。世の中、本当にバカばかりだよな。みんな俺のようにたくさん発明をしたらいいんだよ。そしたらもっとこう、頭のいい奴らで溢れていい感じになると思うんだよな。』
僕は頷きもせず、黙って友人の話を聞いていた。
夢の中の自分は話せないわけではないようだったが、いつも黙っているようなそんな雰囲気だった。
『確かに君の発明は世の中をとても便利にし、人々の暮らしに大きく貢献しているね。とても素晴らしいことだ。』
運転席の教授が友人の発言にそう返した。
そんな風に言われた友人はまんざらではなさそうに、どこか当然だろ、俺は天才なんだからとでも言いたそうな表情をしていた。
『しかし。どうだろう。世の中の人間、みんながみんな、君のように天才的な発明はするが、ただそれだけだったとしたら。どれだけ素晴らしい発明をしてもそれを使ってくれる人がいないとしたら。それでも君は満足かい?』
教授はいきなり哲学的な話しを始めた。
友人の顏を見ると、さっきとは打って変わって明らかに不満そうなしかめ面をしている。
『し、知らねーよ。だいたいどうせみんな俺みたいに優れた発明なんて出来やしないんだ。出来るならもうとっくにやっているだろ。まったくこの世はどうしてこんなにバカばっかりなんだ。』
そう吐き捨てるように言った友人は体を丸めて、そっぽを向いてしまった。
バックミラーに写る教授の顏は、どこか悲しそうで困った顏している。そんな表情を見たあたりで今日は目が覚めた。
なんだかおかしな場面といった夢だったな。
確かにずば抜けた天才は、どこか精神的に幼いところが目立つこともよく耳にするな。そんなことを感じる朝だった。
さて、明日も夢日記を書いていこう。
【2021 5月夢日記 ~ji-jyo~】
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