2021夢日記 迷惑な同乗者 ji-jyo 8月15日
僕は今年に入ってから毎日、夢日記を書いている。過去のものは月別にマガジンを作成してあります。
昨日の夢は怖くて迷惑でなんとも微妙な展開だった。
始まりは木の柵で囲まれた空き地にいるところからだった。
空き地に停めてある車の中に僕と知り合いの女性二人で何やら相談し合っている。
『今日はもう諦めよう。このまま車中泊して、朝になったら違う街まで移動しよう。』
『えー。嫌だなー。車で寝るの疲れるじゃん。でも仕方ないか。じゃあ私、後部座席で横になるから変なことしないでよね。』
するわけないだろと思ったが、突っ込んでギャーギャー言われるのも面倒だったので黙っていた。どうして車中泊することになってしまったのかよくわからないが、前と後ろに分かれた後も僕らは他愛のない会話を続けていた。
しばらくすると、運転席の窓ガラスを背にしていた僕は後ろに何やら気配を感じた。
何気なく振り返った僕は思わずでかい声で驚いた。
『う、うわ!!』
『ちょ、ちょっと何よ!! 脅かさないでよ!』
『いや、だって…。窓。窓!! 見てみろよ。』
『ぎゃーーーーー!』
僕らの車の横にいたのは、まるでゲゲゲの鬼太郎に出て来そうな顔に大きな一つ目があるいわゆる妖怪そのものだった。
『な、何よそれ。えっ? 夢? これは夢なの?』
『いや、夢じゃないみたいだ。とにかく刺激しないようにおとなしくして様子をみよう。』
冷静を装った僕の声は明らかに震えていた。こんな生き物、いや、妖怪なんて本当にいるのか? アニメや伝説の中だけの話しじゃなかったのか。
それからしばらく嫌な汗を感じながら、なるべく見ないようにしていると、徐々に視界から離れて行く様子がわかった。
良かった。なんとか事なきを得たと言ったところか。しかし消えたりしないところを見ると、やっぱり確かにそこに存在しているということだろうか。
『何だったのよ!? あれ? もう本当驚かさないでよね。私、驚かされるのが一番頭にくるのよ!』
『いや、俺に言われても。』
そんな会話の後、裏の女性はおもむろに窓を開けだし、
『このばーか!! いきなり人の前に来るんじゃねぇーー!』
おいおい勘弁してくれよ。さっきの得体の知れない妖怪らしきものに聞こえても困るが、今は真夜中だぞ。近所迷惑もいいところだろ。
『お、おい。大きな声出すなよ。』
『ぎゃーーーーー!!』
『な、何だよ? 今度は……』
窓から外に目を向けると、やっぱりと言うかさっきの妖怪らしき一つ目が車の方に戻ってきた。しかも今度は仲間を引き連れて。
数人、と言うのか、数体なのかはよくわからないが一つ目だらけで気持ち悪い。もうここにはいられない。震える手でギアをドライブに入れようとしたあたりで今日は目が覚めた。
出てきた妖怪がまるでアニメのようなある意味、可愛らしさがあってまだよかったけど。後部座席の女性は迷惑極まりなかったと思う朝だった。
さて、明日も夢日記を書いていこう。
【2021 7月夢日記 ~ji-jyo~】
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