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2021夢日記 瞬間記憶とスマホのデータ ji-jyo 8月30日

僕は今年に入ってから毎日、夢日記を書いている。過去のものは月別にマガジンを作成してあります。

昨日の夢はなんだか無理難題を突き付けられたような展開だった。

始まりは取引先に大事な書類を渡す為に街中を歩いているところからだった。

もうじき取引先に到着しそうなときに、何故か嫌な予感に襲われた僕はもう一度書類の確認をしようとバックの中を確認する。

あれ? 確かにバックの中に入れたよな。何でだ? なんで書類の入った封筒がないんだろう。

こんなところまで来て嫌な予感は的中した。確かに会社を出る前にバックに入れたはずの書類が見当たらない。どこかで落としたのか? いやそんなはずはない。バックのチャックはずっとしっかり閉まっていた。入れ忘れたということもない。まさか気づかぬうちに掏られたのか? 僕はパニックのあまり道端でバックを逆さまにし慌てふためいていた。

『どうかされたのですか?』

見かねた通りすがりの若い女性が声を掛けてきた。

『い、いや。大事な書類が見当たらなくて。確かにバックに入れてきたのですが。あっ! いや。大丈夫です。念のためスマホに画像を保存してあるはずなので。』

『そうですか。それならひとまず良かったですね。ところで画像はロックされていますか?』

『は? 画像? ロック? ああ。スマホはちゃんとロックを掛けていますよ。』

『いえ。スマホのロックではなく、画像のロックですよ。』

何を言ってるのかよくわからない。僕は急いでいるのに。心配して声を掛けてくれたことは嬉しいが、これ以上遅れるわけにはいかないし、訳のわからないことで引き留めるのはもう勘弁してくれ。

『その画像は外部の人にに見られても大丈夫なものですか?』

『いや。大丈夫なわけないでしょう。とても大口な案件でこれからの会社の命運を左右する企業秘密ですよ。』

『それは残念です。きっともう不特定多数の人達にその内容は漏れてしまっていますよ。だって画像にロックをかけていないのですから。』

『あ、あのう! さっきからあなたは何を言ってるんですか? 画像にロックって。だからスマホのロックは僕以外に解除は出来ないんですから大丈夫ですよ!』

なかなか理解できない僕は苛立ちを隠せず思わず大きな声を出してしまった。女性はそれにガッカリしたような顔をしながら自分のスマホを使って画像のロックについて教えてくれた。

『ここにある画像は一つ一つにロックが掛けられています。全ての解除にはそれぞれのパターンがあります。解除に必要なのは4つの図形と色の組み合わせが一致しないと開けません。あっ。誰に見られてもいい画像にはもちろんロックしなくてもいいんですけどね。』

そんな機能初めて知ったぞ。それにロックを掛けてないと誰でも他人のスマホの画像を盗み見、いや、共有出来てしまうと言うことなのか。いったいいつの間にそんなことに。

『そのロックのパターンてたくさんの画像に一つ一つかけていたら全部覚えているのは無理じゃないですか? 何か一つのパターンで統一したほうが…。』

『それではあまりにもセキュリティーが脆弱すぎます。それに瞬間記憶で覚えられるじゃないですか。』

『瞬間記憶?』

『パッと一瞬見ただけでその場面を頭に記憶しておく能力ですよ。あなた本当に大丈夫ですか? どんな人間でも当たり前に持っている能力じゃないですか。もしうまく出来なくなっているんだとしたら、お早めに病院に行かれたほうがいいですよ。』

もう。ダメだ。スマホの画像に一つ一つロックが必要なことも、瞬間記憶という特殊能力のことも僕には知りえないことばかりだ。結局書類はないし、画像はみんなに見られているらしいし。何なんだこの世界は。何だかいろいろ考えるのに疲れて意識が遠のいていくところで今日は目が覚めた。

瞬間記憶が当たり前の能力だったら何かと便利だろうとは思ったけど。いちいち画像一つ一つにロックを掛けるなんてめんどくさくてやってられないと思う朝だった。

さて、明日も夢日記を書いていこう。


【2021 7月夢日記 ~ji-jyo~】


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