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2021夢日記 汚すぎる秘密基地 ji-jyo 8月26日


僕は今年に入ってから毎日、夢日記を書いている。過去のものは月別にマガジンを作成してあります。

昨日の夢は不衛生な環境と最後はちょっとだけ和めるような展開だった。

始まりは大きなカメラをぶら下げて汗だくになりながら外を歩いているところからだった。

『今回は絶対にカメラに収めるぞ! 気合い入れないとそろそろ本当に食いっぱぐれるぞ!』

どうやら今回の僕は記者のようだ。先輩の記者にどやされながら止まらない汗を腕で拭った。

『はい。でも先輩とりあえずちょっと休憩しませんか? 何ならちょっとお風呂にも入りたいくらいなんですが。』

『なんだよ。気合入れてこうって時にいきなり腰を折るようなこと言うな。とは言っても、もう3日も風呂に入ってないもんな。よし! じゃあ俺の自慢の秘密基地に連れて行ってやろう。』

『秘密基地…?』

『おう。案内するからお前、俺の車運転してくれ。』

そう言っていったい何年式の車か見当もつかないボロボロの車に乗せられた。運転席の足元にはアクセルとブレーキがギリギリ踏めるだけのスペースはあったが、周りは何故か大量の10円玉で埋め尽くされていた。まるで足元に10円玉貯金でもしているかのようだ。

『なんでこんな10円玉いっぱいなんですか?』

『へそくりだよ。へそくり。お前パクんなよ。』

『いや。取ったりしませんけど…。』

そんな変な会話をしながら秘密基地とやらに向かった。

到着したその場所はまたもやいったいいつの時代の建物ですかと言いたくなるくらいの古いものだった。屋根も外壁も錆びついた青いトタンで覆われた何ともお粗末な建物だ。

『ここですか!?』

『お前。ショボって思っただろ? 秘密基地ってのはだいたい見た目はショボいもんなんだよ。まあいいからついて来い。』

得意気な先輩に渋々ついて行くと、錆びついてきしんだドアを無理矢理こじ開けた。中にはいると2畳ほどのスペースしかない。

『…。先輩。おちょくってます?』

『まあ落ち着けよ。』

先輩はそう言って薄暗い部屋の壁を思いっきり蹴り飛ばした。どうやらベニア板で出来ていた壁は軽々と破られ、その先には地下へと続く階段が現れた。

『秘密基地っぽい。』

『だろー。』

またまた得意げな先輩の後に続いて階段を降りて行く。あんなにショボく見えていたのにしっかりと電気は通っているようだ。

階段を降り切るとそこは20畳ほどのスペースがあった。
確かに秘密基地感は満載になってきたものの、とにかくカビ臭く湿気に満ちている。と言うか、もはや壁や天井はすでにカビが生えている始末だ。

『こう見えてガスも使えるぜ。部屋の奥にバスタブがあるから風呂入っていいぞ。』

『い、いや。遠慮しとこうかな。』

こんなカビだらけのところでお風呂に入るのはさすがに気が引けると思いつつ奥のバスタブを確認しに行くと、何故か猫足のバスタブだけはやけに綺麗だった。不思議に思いバスタブの下を覗き込んだとき何かが光った。

『うわ!』

二つの小さな光がこちらに向かって来た。バスタブの下から現れたのは頭のてっぺんだけ縞模様のある真っ白な猫だった。

甘えた声で鳴きながら尻餅をついた僕の元にやってきた猫を抱きかかえると、腕の中でゴロゴロ言いながら目を瞑ってしまった。

何でこんなところにこんなにも可愛い猫がいるのだろう。そんな疑問が浮かんだあたりで今日は目が覚めた。

全体的に変な夢だったけど、最後に可愛い猫が出てきたからまあいい夢だったような気がする。

さて、明日も夢日記を書いていこう。


【2021 7月夢日記 ~ji-jyo~】


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