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2021夢日記 危険が迫る定食屋 ji-jyo 7月29日


僕は今年に入ってから毎日、夢日記を書いている。過去のものは月別にマガジンを作成してあります。

昨日の夢はいろいろ訳の分からない展開だった。

始まりは友人とホームセンターに来ているところからだった。

『そう言えば、お前仕事辞めちゃったんだろ? 新しい当てはあるのかよ?』

友人はそう切り出した。

『ああ。まだ何も考えてないんだ。どうしたものか。そういうお前は相変わらず虫の研究か?』

『虫全般じゃないぞ。俺の専門はハネアリ一筋だ。おい! 見ろ! このなんとも美しいハネアリを。このホームセンターでしか見ることのできない貴重な種なんだ。』

大はしゃぎの友人は少し変わっていて、人生の大半をハネアリの研究に捧げていた。そして何故かこのホームセンターにはとても珍しい種のハネアリが販売されているとのことだ。

『た、っ高!!』

値札には1匹で12万円、ペアだと20万円と書かれている。

『これはいくら何でも高すぎるだろ?』

『まあこの種のハネアリはだいたい相場はこんなもんよ。さすがに購入は考えていない。見るだけだ。目の保養ってもんよ。』

『あ、ああ。』

『そんなことより働き口がないなら家の店で働かないか? 親父が弟子を募集しているんだよ。もういい歳になってきたから、誰かに引き継ぎたいって言ってたし、良かったら働いてみないか?』

『店って確か定食屋だっけ?』

『ああ。まあボロいけど何故か常連客は結構いてさ。ただ最近はちょっと…。』

『そうなんだ。まあ、やることもないし。お世話になってみようかな。』

『よし! そうと決まればさっそく今から帰って親父に紹介するよ。』

そんな急展開の中、僕らは友人の家の定食屋に向かった。

『着いたぜ。ああ、俺は慣れてるから平気だけど、中に入るときは気をつけろよ。』

『え? 何が?』

友人は答える前に店の引き戸をゆっくりと開けた。

…。特に変わった様子はないな。奥の厨房にはフライパン振っている親父さんが見て取れるくらいだ。

そのとき、いきなり耳元で嫌な羽音が聞こえてきた。慌てて振り返りながら手で払うと、そこにはアシナガバチが1匹飛んでいた。

『うわ!! おい! 店の中にハチが入ってるぞ! 早く出そう!』

『バカ! 刺激するな! 刺されるぞ。自由に飛ばしておけば刺してこないから無闇にこっちから仕掛けちゃダメだ。それに追い出しても意味ない。』

『え?』

そんなやり取りをしていると厨房から親父さんが呼ぶ声がする。

『おう! 今日から修行に来てくれるんだってな。よろしく頼む。』

『こちらこそよろしくお願いします。と、ところで親父さん。店内にハチが…。』

『ああ。こいつら居座っちまってよ。どうやらここが気に入ったみたいだから一緒に住んでやってんのさ。お前さんも仲良くしてやってくれ。』

『なあ親父。最近、客足が思わしくないからなんか新メニューでも出した方がいいんじゃないか?』

『それならもう考えてあるぜ。ハンバーグで五重の塔を作るってのはどうよ?』

『いいねぇ~。』

そんなアホみたいな親子のやり取りを聞いたあたりで今日は目が覚めた。

新メニューとか考えてる場合じゃないだろ。早くハチを追い出さないとますます客足は遠のくぞと思う朝だった。

さて、明日も夢日記を書いていこう。


【2021 6月夢日記 ~ji-jyo~】


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