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2021夢日記 異次元過ぎる外科手術 ji-jyo 7月28日


僕は今年に入ってから毎日、夢日記を書いている。過去のものは月別にマガジンを作成してあります。

昨日の夢は、なかなか気色悪い展開だった。

始まりは小さな病院内を歩いているところからだった。

『看護師さん、さようなら。』

『お大事に。』

僕は看護師の制服を身に着け患者さんが帰るのを見送っていた。どうやら今回は看護師としてここにいるようだ。

病院の入口付近にいるとあまり聞きたくない救急車のサイレンが聞こえてきた。また新しく受け入れる患者が運ばれてくる。

救急車が到着すると、オペに執刀するドクターが出てきて救急隊と話している。

『また、さくらさんです。レースで車が大破したらしく、両足から胸にかけて裂けてしまっています。』

『あらら。今回はいつも以上に派手だね。それじゃあ緊急オペするからオペ室に運んでください。
さくらさ~ん。今回は随分と激しいね。せっかくこの間、治したばかりなのに。』

『先生! また今日もよろしくね。ちょっとコーナー攻めすぎちゃってさ。』

何だ? この光景は。運ばれて来たさくらさんという怪我人はどう見ても今にも死んでしまいそうな重傷、いや、むしろ重体であろう状態なのに、ドクターはやけに落ち着いているし、当の本人も痛みすら感じてないほどケロっとしている。まるで目の前の出来事が日常であるようなやり取りだ。

『あ、あの。あの方、あんなにひどい状態なのに痛くないんですかね?』

不思議に思った僕は、近くにいた看護師の女性に話しかけた。

『はあ? 何言ってるのよ。失恋でもして心が痛むくらいしか人間は痛くないじゃない。さくらさんは自分の好きなレースをして、ただ体が裂けただけなのよ。それなのにどうして痛いなんて思うのよ。変なこと言ってないで早くオペ室に行くわよ。』

理解不能だ。こっちがはあ? と言いたくなるような展開だが、どうもこれが至極当然のことのようだ。

オペ室に着くと、ドクターが全身をくまなくチェックし始めた。

『さくらさ~ん。胸から下はちゃちゃっと縫い合わせたら綺麗に元通りになるけど、それより首の骨がいっちゃってるみたいだわ。一回、首から上の頭を外して、新しい骨に付け替えるね。』

『あれー。首もいっちゃってたか。先生よろしくねー。』

まただ。ありえない会話。頭を外す? 普通に死ぬだろ。それ。

僕は何も手伝うことはなく、ただただ目の前の異次元な光景を見つめていた。

ドクターは何のためらいもなく、さくらさんの頭部を切り離すと脇に置いてあるシルバーのトレーの上に垂直に置いた。

『先生。明後日またレースなんだけど出られるかな?』

『んー。大丈夫でしょう。明日1日ゆっくり休めば問題ありませんよ。』

ここは。きっとそんな世界なんだろう。切り離された頭部が普通に話す異様な光景を見つめているあたりで今日は目が覚めた。

何と言うか。とても不思議で、ある意味グロい夢だった。
心しか痛まない世界。そんな世界があったとしてもとても行きたいとは思わない朝だった。

さて、明日も夢日記を書いていこう。


【2021 6月夢日記 ~ji-jyo~】


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