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2021夢日記 狙われた秘密基地 ji-jyo 7月23日


僕は今年に入ってから毎日、夢日記を書いている。過去のものは月別にマガジンを作成してあります。

昨日の夢はひやひやさせられるような展開だった。

始まりは20畳ほどの薄暗い一室にいるところからだった。

薄暗い部屋は最低限の明かりしか点いていない。他に明かりの代わりになる物は壁に掛けられた大きめのモニターだった。その秘密基地らしき中にいるのは軍服をきた僕と上官に当たるであろう人との二人だけだった。

『この場所は安全だ。敵国もここは発見できないだろう。しかし我が軍はほぼ壊滅。生き延びたとしてその後のことは何も考えられん。』

『はい。』

僕らは絶望に包まれ、基地内にあるモニターから破壊されていく外の様子をただただ見つめていた。

それ以外どうすることも出来なかった。僕らには戦車も軍用機も、そして銃の一丁すらないような状態だった。

モニターに映る破壊されていく様は、まるで映画でも観ているようで、一つも自分事のようには思えなかった。魂が抜けていく。もはやそんな感覚に陥っていた。

何の会話もない二人がいる室内。惨劇を映し出し続けるモニターをただ見ていると、急に画像が真っ暗に切り替わる。ああ。とうとう監視カメラも破壊されたのか。そう思った次の瞬間、モニターには別の物が映し出された。

『ごきげんよう。もはや貴国は虫の息のようですな。最後に虫にふさわしいショーにご参加いただき終わりにしましょう。』

モニターには、そんなセリフを吐き、スクリームの顏にガスマスクを着けた敵兵が映っていた。

ショーだと? ここは絶対にバレることない秘密基地のはずだ。いくらこちらが壊滅状態にあるとしても何も手出しは出来ないはず。

そう思っていると何やら頭上からカメラのシャッター音のようなものが聞こえてきた。

『まずい!! 机の下に潜れ!!』

上官の危機迫る叫び声に驚きながらも指示通り机の下に避難する。

『どうやらこの基地内のコンピューターがハッキングされたようだ。非常用のシステムが操られている! 頭上からの射撃に注意しろ!』

射撃だって!? 机に隠れながらも天井を見上げる。次々に聞こえるシャッター音と共に、天井には小型ライフルのような銃口が無数に姿を現した。

『もはや万事休すだ。このままでは蜂の巣は免れん。すまんが最後の手段だ。この自爆スイッチにより基地もろとも共に滅びよう。』

上官は覚悟を決めたようだ。まあ仕方ないだろう。どう考えてもこれは助からない展開だし、たくさんの銃弾を浴びて死ぬより、一撃の爆破の方がマシとすら思えてきた。どうぞ。もうためらわずスイッチを押してください。

『いくぞ!!』

威勢よく発したその言葉共に上官はスイッチを押した。

『ハッハッハ。そのスイッチも機能しませんよ。すべてはこちら側が握っているのですから。』

あのガスマスク野郎! ハッハッハじゃねえ!

そう思った次の瞬間、隠れてる鉄製の机に激しく撃ち付ける銃弾の轟音を聞いたあたりで今日は目が覚めた。

ああ。怖かった。逃げ場もやり場もない展開なんて現実にはそうないけど、夢の中でもやっぱり嫌だなと思う朝だった。

さて、明日も夢日記を書いていこう。


【2021 6月夢日記 ~ji-jyo~】


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