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へそ曲がりと山歩き    「夏油の前塚見山」編

北上から見ると「ピラミッド」

北上の南に、樺山縄文遺跡がある。
そこから見える前塚見山は、どうみてもピラミッドにしか見えない。
なだらかな丘陵地帯には、当時の住居跡やストーンサークルがあり、一万年前に思いを馳せる。
北上からは、西の夏油高原を目指して車を走らせると、途中に入畑ダム展望台がある。ぜひ、立ち寄っていただき、前塚見山とオガラ森山の急峻な角度を堪能して欲しいところだ。
夏油大橋を渡ったらすぐに右折する。
広い場所が駐車場。林道を道なりに進む
どこから入るのか、行きすぎると東壁に突き当たるので注意。
15分ほど歩くと、左手にピンテが見える。これが合図だ。

ここから地獄の登りがはじまる


右に行き過ぎは危険だが、左に行くと薮がすごいので、ルートファインディングを求められる。
道はない。壁のような斜面を手と足を使って登る。
中間地点は、石を組んでいるところだ。昔は、ここに大通りがあった名残らしいが、なんのために?

石積みがルートの正しさを伝える


さらに傾斜を増し、鼻こすりとか腹こすり、などと言われる急登を登るだけだ。右手に東壁の急峻な沢がみえたら正しいので、とにかく急な尾根沿いを登る。ここまでは、歩くところは無く、登るだけ。それも四つん這いで。
登りきると、広い笹原にでる。地図で見ると鞍部に着いたようだ。
ここまで来ると、頂上は近い。笹の密度が増し、身長を越えて前がみえない。これほど濃い笹は経験ないが、ここまできたら猪突猛進だ。
がんばれじいさん!
また急登だ。笹を漕ぐ。いやになったと思ったら、いきなり稜線?にでる。
なんて歩きやすい。道もあるぞ。獣道にしてはしっかりとついている。
頂上直下で少し藪をこいただけで、頂上に着く。

914mとは思えない眺望


北側の眺望がある。雪を被った早池峰が遠くみえる。手前には薬師岳が。
眼下には北上の市街地が霞んで見える。
樺山遺跡を探したが、見付けられなかった。
写真を撮り、一休みして、今来た道?を下る。

東側の沢に入るとこの壁を直登する?


本当に怖かった。ザイルが欲しかった。
帰り道、夏油大橋から望むと、オガラ森にコイコイと合図された。

右が前塚見、左がオボガ森、どちらも914m
いつかは縦走してみたいものだ

落葉した森の上を、トンビがくるりと輪を描いた、ホイホーイノホイ。
次は、オボガ森に登って今年の締め。ドンドハレ。


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