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岡山旅行 2023.5.24~26

香川県直島 地中美術館に行ってきました。
調べてみると岡山県から船で直島まで行くのだとわかり、岡山に二泊する事にしました。
岡山には大学時代の友人がいるので連絡してみると、大喜びで時間を作ってくれました。
年賀状のちょっとしたやり取りはあったのですが、会うのは20年ぶり。
お互いどんな風に変わっているのかな、怖いような楽しみのような。

さて当日。
お互い歳を重ねて変わってしまい、分からないのではと思っていましたが身体の特徴で直ぐにわかりました。
岡山駅の待ち合わせ場所に着くなり「あ!」。目が合った途端に大笑い。
変わらない、、歳をとってはいるけど変わらない。学生時代の気持ちに直ぐに戻りました。
私のことは頭の絶壁具合でわかったそうです。
(なにそれ(笑))

会わなかった20年間、どんなことがあったのか詳しくは知らないけど、そんなことはどうでもよくて、とにかく楽しい。
拳を握り叩きながら話す癖、ファッションの好み、自分の気持ちにうそをつけないところ、全然変わってない友人。
毎日が楽しくて若かった学生時代の自分。
人生あっという間にこの歳まできてしまった感がありましたが、自分を作ってきた小さな出来事をたくさん思い出しました。
友人も同じ思いだったのでしょうか、ただただ涙こぼして大笑いした再会でした。

友人の案内で倉敷に行きました。駅から商店街を抜けて行きました。所々閉まっている昭和な商店街でしたが、雰囲気があって気持ちの良い通りでした。
すっと抜けると倉敷の美観地区が広がっていて、江戸時代と明治時代の混ざった雰囲気にガラッと変わりました。
石作りのどっしりとした元銀行の建物、小高い所には神社。川に面した道や小橋、柳があって静かでとてもいい。
大原美術館では小島虎次郎の絵を初めて鑑賞しました。
色遣いが鮮やかで驚きました。大正昭和初期の絵は土色っぽくて暗いイメージでしたが、明るくて緻密な作品で驚きました。

倉敷えびす通り商店街


倉敷美観地区

今回の一番目的地、香川県の直島は
レンタカーやレンタサイクルを借りた外国人が多く、日本人に見えても言葉を聴くと韓国人だったり、8割は外国人でびっくり。

自然を壊さない配慮のためか案内板やピクトグラムが最低限の表示しかなかったです。
美術館の入り口も自然に溶け込んでいるため、見つけにくくて、逆にそれがまた楽しさになっていました。
地中美術館は今まで行ったことのある美術館の中で一番素晴らしく、
一番心に響きました。
身体全体で鑑賞できた感じ。
瀬戸内海の自然を損なわないように建物が埋められていて地下でありながら自然光が差し込み、作品を鑑賞できるようになっています。季節、時間によって作品の表情が変わるのです。

モネの睡蓮の空間が特に印象的で、スリッパに履き替えてはいっていきます。
床が丸みを帯びたキューブ状のタイルになっていて、感触が足に柔らかくて優しくて、そこに自然な光がさし、モネの絵を照らしています。座り込んでボーっと鑑賞している人がいました。
(残念ながら地中美術館は写真撮影禁止でした)

ベネッセ美術館にも行きました。
大理石を柔らかいフォルムにした作品があって、そこに寝っ転がって空を見上げました。
雲の形が刻々と変わる。そんなことするのは何年ぶりでしょうか。子供が小さい頃一緒に公園で寝っ転がって眺めたのが最後か。
鳥のさえずりと少しみえる緑、時々横切っていく小鳥。
海の波の音が静かに聞こえて心が澄み切っていく。
こういうところに来たかったと思いました。


直島地中美術館入り口
ベネッセ美術館
安田侃作「天秘」から空を見上げる


 友人の生まれ育った実家の近所の竹久夢二美術館、後楽園、岡山城にもいきました。
路面電車に乗って駅から歩いて旭川の土手に上がった瞬間、広々とした景色が広がっていて心が解放されたような気がしました。
こんなに素晴らしいところで育った友人。優しさはこの環境だから育ったのかな、など考えながら歩きました。

後楽園
岡山城

  一年のうちで最も気持ちの良い季節に懐かしい友人と旅ができ、とても心に残る旅となりました。



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