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子どもが好きで先生になりたい人、応援します。 先生に続く道1

 はじめて投稿します。先生という仕事が好きで公立小学校を定年退職した後も、大学に勤務し講義や教職支援センターでの教員採用試験対策を行ってきました。 おっさん先生とゆかいな仲間たち

 大学を退職した今、NPOを立ち上げ、教育現場に送りだした先生を応援しようと考えています。ここでは現役で「先生(教諭)」を目指す学生さんを応援します。定期的に投稿できないかもしれませんが、できる限り書き足していこうと思っています。

倍率のマジック

 大学で働いていたころ、気になったことがありました。ちょうど今、10月ですが、3回生(3年生)になると「企業就職準備」か、「教員採用試験対策」かで悩み始めます。4回生の10月は全国で最後の大阪の来年4月採用の教員採用試験の発表が終わり悲喜こもごもの時を迎えます。

 新聞では倍率が4年連続で低下、採用数が133000人と大幅増加(2021年4月採用分)と書いていましたが今年も、もう少しすれば速報値が発表されますが、この倍率を信じると少し厄介なことになります。

 確かに一部の教育委員会の中では「5倍を切ると先生の質が落ちる」と考えている方もおられるかもしれませんが、多くの教育委員会が頭を悩ますのは年齢別の構成比なのです。管理職は一定人数が必要なため大幅に採用が少なかった年があると、その年齢層の即戦力の人材すなわち「講師」を行っている方が有利になるわけです。

 年度ごとに採用試験の年齢上限が変わったりするのはそのためです。正しい例ではないですが、補強のためのドラフト制度と似ている側面があることを知っておくことが大切です。

 3回生なら「自分が受験したい都道府県または政令指定都市等の教育委員会」の開催する「教員養成講座(教師塾)」があるかどうかをまず確認します。開催しているところもあればしていないところもあます。

 有料や無料いろいろですが「自分が受験したいところ」なら行くべきです。先生として採用したい学生に必要なものは何かをきちんと知らせてくれるので、自分に合うかどうかも判断できます。ただ紹介される現場は先進校であり、すべてがそのような学校だと考えるのは早計です。

 他府県で教員をしていていろいろな理由で地元に戻ってくる「即戦力」の現職先生、「講師(常勤)」の先生、教職大学院、研究科の院卒の「専修資格を持った」学生が現役合格を目指す4回生のライバルになりますから「小学校」の倍率が2.5倍でもその3倍の7倍、8倍と考え準備することが必要になります。

 大きなくくりで「中学校」「高等学校」と倍率を考えてくことも危険です。都道府県や教科でも違ってきますから、その3倍が実質倍率だと考えればいいわけです。(去年の倍率は教育委員会のホームページで確認したり、雑誌に出ていますが、今年度分はまだですので一応去年の倍率を確認して3倍してください)

 倍率が高い低いで判断することは、あまり得策ではないということなのです。大切なのはどんな倍率であれ突破したいという「覚悟」があるかどうかなのです。きちんと準備を行えば突破できるはずです。そのためにどんな準備をいつから始めたらいいのかお話ししましょう

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即戦力

いつから始めるのか

 教員養成系と言われる教職の専門コースの方は、まさに入学した時から準備ができているはずなのですが、教職課程を学部の単位とは別にとらなければならない人は、よほど意識が高くないと、大学4回生からというのが一般的のようです。
 しかし、それでは「遅い」というのが僕の実感です。

 ちょうど今が10月ですよね。10月末には全国で一番合格発表が遅い府県の教育委員会も発表を済ませ、4回生の悲喜こもごもの顔が見られるはずです。「もう少し早くから準備しておくべきだった」という声もよく聞かれます。

 だからといって、せっかく大学に入って「専門分野の学問や研究」とか「楽しみにしていた大学ライフ」などを犠牲にしてまで、教員採用試験の準備をするぐらいなら一般企業就職にシフトする人も少なくないですよね。

 体育会系のクラブに入っているとインカレが終わるまでとか、文化系なら、せめて秋の発表会までとか言っている間に4回生ですからね。

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都市伝説

 多少遅くから始めても、バイトなどせず、お金があり、有料の教員採用試験講座などにお金をつぎ込めば、大学入試と同じようにうまく行くと考える人もいるかもしれませんね。
 しかし、必ずしも思惑通りにことが進まないことは皆さんもよく知っておられると思います。

 でも、お金がなくても先生になりたいという願いを持つ人のサポートは必要だと思います。

 最近は就職活動の時期と教員採用試験準備の時期が重なり、どちらを行うかで悩む人も多いようです。でも、大手の企業も都道府県の教う育委員会も、欲しい人材のイメージは本質的には同じだと思います。

  ただ、先生になるには少し余分の努力が必要で、そこを身に付けることで、企業就職も教採合格も手に入れ、どちらを選ぶかという贅沢な悩みを持っ人も一部にはいました。当然どちらも中途半端で失敗した人もいます。

 また、運が良ければ、自分の性格や取得予定の校種や教科の教員の若返りが必要だということで採用枠が広がり、それほど準備をしなくても合格することも、ついこの間まで続いていた「教採バブル」の時代には、ありました。

 だからといって、あなたが同じように考えるのは少し危険です。

 高校までの先生と違い大学のゼミの教授は、そこまであなたの人生に関わることはまず、稀なので、そうした先生に出会えればいいのですが、多くは大学のキャリアセンターに足を運んだり、教員希望者の仲間に入りチャレンジすることになります。

 地道な努力が成功への一里塚なのですが、一里塚は最近見かけることのない道標ですので、この意味分かる人少ないかもしれません。

 この程度の意味を一次試験の筆記試験(筆問試験)「一般教養」では、聞いてきます。
 
 そうした教職支援センターで培った教員採用試験のノウハウを大学退職を期に皆さんにシェアしていただこうと思います。

さて今回の「いつから始めるのか」については、最適なのが大学3回生の10月です。10月は日本中の次年度の教員採用試験の結果が出揃う時です。

 いろいろな新しい情報が手に入り、次年度の5月後半から始まる教員採用試験まで、半年以上の準備ができる時期なのです。

 だから合格する現役学生の多くは遅くても3年生の10月からはじめます。だからといって、準備というのは「すぐに過去問を繰り返し行うことではない」のです。

 最終の合格(ここでは希望する受験地の合格を意味しません。)を得るための戦略を練ることがまず、準備のスタートです。

準備は.何から始めるのか

 まず、教員採用試験の概要を知ることが大切です。

 すぐに過去問をといて、慣れることから対策していこうとするのは、少し考えものです。

 大学入試と教員採用試験の最大の違いは、「筆記試験」の点数さえとればなんとかなるものではないということなのです。

 一次試験の筆記試験だけでも全部を満点にしたいなどと思うと、膨大な時間が必要になり、こうした「満点授業」「完璧症候群」に陥ることになり、非能率的な対策になってきます。

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試験の強味

 教員採用試験の合格という「先生のスタート台」に立つため情報を集め、必要な対策をすること、自分の「強み」と「弱み」を理解した上で、自分なりの対策をとることが必要になります。
 
 たとえば、現在在籍している大学の入学にあたり、センター試験で入学した人と、いろいろな推薦で入った人はそれだけで、対策の方向が違います。

一次試験の筆記試験は「一般教養」と「教職教養」にわかれている場合が多いのですが、「一般教養」と呼ばれるものの内容はセンター試験の内容とよくにたものです。センター試験で入学した人は、三年前の努力が甦ればそれほど対策をしなくても「一般教養」の点数がとれます。

 推薦で「論作文」の対策を高校時代に経験した人は一次や二次試験でよく出される「論作文」が強みになります。

 強みを伸ばす方が向いているのか、弱みを克服する努力があなたに向いているのか、自分に向き合って下さい。どちらがいいのか、誰も教えてなどくれませんから。

 最初に準備することは「同じ目的を持つ仲間を作る」ことです。自分の弱みや強みを知るためにも、また、折れそうになることもある受験対策を共に励まし合える「仲間」がいることはとても大切なことで、こうしたことができる人かどうかということも、実は大切な教師としての資質の一つになるのです。

あたりまえのことを当たり前にできているかどうかも、面接などで聞かれて答えられないといけないので、生活の見直しから始めましょう。

 ①講義は一番前で受けることを心がけましょう(学生ではなく教師の視点で物事を考える練習をしましょう。生徒がみんな引いている場所での授業どう思いますか?)

 ②一日のスケジュールを決め規則正しい起床時間、受験対策時間、就寝時間を決めましょう(多くの試験は9時にスタートします。その時に一番いいコンデションで臨むための練習です。朝方の方が勉強には適していると思います)

 ③あいさつは当たり前のことです(普段から挨拶ができていないと面接のとき声を出すのが不自然に感じます。苦手な人はこれも練習が必要です)実は一見試験と関係のなさそうなことですが、実は意外と大事なことなのです。

「学校では外部の方との連絡に電話を使いますが、対応していただけますか」などという場面での対応をする場合、「塾での経験より、居酒屋でのアルバイト経験の方が役に立つ」こともあります。

④まず、一次試験の筆記試験のために最初の出費になりますが、大学の生協か近くの書店で時事通信社「30日完成」シリーズの「教職教養」「一般教養」と免許取得予定の専門教科、小学校なら「小学校全科」中学校社会なら「中学校社会」と受験校種の「学習指導要領」の4冊を購入します。

 いわば入門書です。これを見ながら一か月ぐらいで採用試験の概要を掴みましょう。アマゾンでも購入できるはずですね。一冊を1週間ぐらいでやればどんなものかは大体わかります。お金がなければ大学の図書館で調べてみましょう。

 先にも述べましたが、まず自分が何ができるのか、何ができないのかを知ることが大切です。

 一次試験の筆記では問題数が多いというイメージですが、都道府県や希望校種の違いで足切りラインがあるようですが、大体6割から8割を目安にすればいいですね。このように「受ける校種」「受ける都道府県や政令指定都市等」で、必要となる準備が大きく変わるので次は「受ける都道府県」を決めましょう

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受験前年度にやっておくこと

受験地を決める

 多くの人が4回生の4月になってから「自分の希望する地域」を第一希望にしてスタートしますが、それってどうなのかなって思うことがあります。

 「先生になりたい」ということが目標なのに、どうしても「自分が希望する地域」でないといけないという理由が理解できないことがありました。まず正規の教諭になりそこで実績やスキルをつければ、どの都道府県でも通用するのに、限定した地域だけで何年も講師で不安定な生活を送ることにどれだけのメリットがあるのか理解できなかったのです。

 故郷を愛する気持ちには共感しますが、採用試験という一定のふるいを通過できていない状態で、「ふるさと」の教育委員会はあなたへの忖度を行うとは考えられないのです。

 「合格してふるさとに恩返しをする」というあなたの言葉に「何をもってあなたはわが町の教育に寄与できますか」という質問をされた時、薄っぺらな回答やその場しのぎの回答をして地雷を踏むのがせいぜいだと思います。受験のためのエントリーシートに書く文言にも重みがなくなります。

 自分の今日が教師になった時に、「強味になるであろうこと」を誠実に伝えることができる力が必要なのですが一朝一夕では身につくものではないと思います。

 だから、出願書類はたくさん出した方が有利なのです。今年の夏(2021)に実施された全国の採用試験日を見ると、8か所の日程のかぶらない地域があるので、お金と時間があれば最大8か所行けることにはなっています。受験料はタダですが交通費と宿泊費で膨大な費用がかかります。

 各エリアごとにまとまって日程を決めていますので、近隣の府県や府県とその府県の政令指定都市を受けるということはできません。大阪府か大阪市、愛知県か名古屋市を選択しなければならないという感じです。

 違いは試験問題の傾向や方法も違いますが、何より採用人数が違うということです。当然母数の大きい道府県の方が採用人数が多い傾向にあります。  道府県は倍率は低くなるのですが政令指定都市は転勤が近距離で済むという利点があります。

 あとエリアから離れて違う日程で採用試験を実施する府県や時期を早める同府県は「採用したい校種、教科や不足している年齢層がある」ことです。

 今年(2021)は高知県がここ数年に引き続き四国エリアと別日程で実施、中国エリアでは鳥取と島根がエリア外で実施、北海道は例年一番最初に行われてきましたがそれより早い時期に高知県が行い、北海道は関東エリアから外れた茨城と同じ二番目の実施になりました。

 また、地元に戻ってくることを見越して近隣エリアと別枠で実施する県もあります。

 効率的な準備をするためには、第一希望する受験地の出題傾向を吟味する必要があります。

 小学校の場合なら「専門教科」として「小学校全科」と言われていますが、自治体によってその出題数は違います。算国理社の4科目はどこでも必須ですがいくつかの県ではそれ以外に出すのが英語だけというところや違う県では生音図家体を加えた9科目やさらに英語総合道徳特別活動も含めた13科目を明示している県や政令指定都市まであります。

 今の自分を冷静に判断することがとても大切で、大学入試において推薦等で入学した人にとってはとても不安になる要素があるのです。それでも「ふるさと」を目指して「ふるさと一本」でいくなら、一次の筆記試験に死に物狂いで挑戦するという「覚悟」が必要になります。まず今の自分の立ち位置で無理のない受験勉強を行い合格した後、他府県で培ったスキルを持って「ふるさと」に戻るという選択肢も考えてみてください。

 おすすめは、まず、「第一希望」の都道府県又は政令指定都市等を決めます。
 小学校の場合 第一希望は「地元」が有利だといわれています、「地元で育ったのでローカル問題に強い」からなのかもしれません。
 次に「第 2 希望」「第 3 希望」を決めます。それぞれのメンタルの部分も考えると「第 1 希望」受験日の前に「試験なれ」のために受験することも必要ですし、「滑り止め」のために受験地を決めたいという人もいるかもしれません。

 しかし日程だけで決定するのは危険です。次に、「第 1 希望」の試験内容を確認します。
 11 の項目がありますが、第 1 希望と同じ項目に印がある都道府県を図書館の教育雑誌から見つけます。
 11 すべての項目がある都道府県を第 1 希望とする(愛知県など)なら、第 2 希望は日程的に第 1希望の前のところ、第 3 希望は倍率の低いところで大丈夫ですが、第 1 希望として項目が少ない大きな都市(大阪や東京)を選択する場合は第 2 希望、第 3 希望をどこにするかが結構重要なことになります。

 この都道府県しか受験しないという強い意思を持つことも大事なのですが、最近は一箇所しか受験しなかったことにより後悔する人も増えています。試験に絶対はありません。今年合格した先輩から情報を仕入れてください。ちなみにある大学での複数受験者の合格率は一箇所受験者の倍以上です。

 複数受験することでメンタル面での安定ができ第 1 希望にも多く合格しているそうです。

 次に昨年度の試験日程を元に日程を考えます。あくまで昨年の例ですので学内や該当都道府県での説明会等で日程を確認してください。Webでの説明会もありますし学内で行われる各自治体の説明会は受験しなくても一度はいっておくと、とても参考になります。

 推薦の条件やスケジュールは各大学で違いますので事前にこと新しい情報を手に入れて、一次試験までのスケジュールを作りましょう。 

 一応の目安は 4 月までに一次試験対策を大まかに終えることです。2月ぐらいから課題を一つ一つクリアーしていきながら、面接を中心とした二次対策や願書準備を始めます。その後仲間が必要となる練習を始め5月は介護や教育実習のため実質的には一次対策は 4 月で終えておく必要があります。

 6月に最後の上積みをして小学校なら筆記6割程度中高なら7割を達成しておけば安心です。筆記対策はそれぞれの都道府県で傾向や対策が必要ですので、ただ過去問をむやみやたらに行うのではなく、そこから傾向を読み取ることが必要です。

 効率的に行う必要があります。一番の情報は今年受験し、合格した先輩たちの話ですが、もうそのころにはいないので今年中にリサーチしておきましょう。同一校種でなくとも一次試験はほぼ同じですのでリサーチが大切です。また、仲間と、受験地が同じで今年受かった先輩を招き一次対策について具体的なことを聞くのも有効です。

 二次のことは受かってから考えたらいいので2月まではあまり考える必要はありません。受験地を決める段階で二次のことを考える必要は余りありません。
  4 月に自己申告を提出しなければならないのでそのときまでに自己分析をして、「教師としてアピールできる強み」「直しておきたい弱み」を明確にして改善向上しておきましょう。

 第 1 希望が地元なら、冬休みは帰省して、母校訪問や恩師訪問を行い、情報収集をしておきます。早く帰れるなら地元の母校でボランティアをしておいて、「今の子どもたち」について知っておいてください。

 中学校高校時代の紙ベースの賞状や記録証、免許や資格は事前に確認しておきます。他府県を第 1 希望にするなら、せめてその都道府県を一度は訪れておきましょう。

 同期で教員希望の友達がいたら、必ず情報交換をしておきましょう。
 部活やサークルは最後までやりきることが大事です。大学最後の成績より部活やサークルでの学びを学校現場でどのように活かせるか、活かしたいかを考えておくことが大切です。

 4教科さえ押さえればいいという感覚で取り組んだ人と13教科すべてを網羅しようと意気込んでいる人にはおのずから違いが出ます。

 「受験科目さえやっていればいい」という考え方が科目数の少ない自治体を受けたのにもかかわらず、残念な思いをしてしまうなんて言う状況を生み出すのかもしれませんね。

 こうしたことを踏まえ、願書提出は一次筆記試験の日程を考慮して5か所ぐらいに絞ることが必要です。(二次試験のことはまだ考える必要はありません)

 今年の例では滋賀の試験がコロナで変更になるという突発的なことがありましたが例年ほぼ同じというのが普通ですので早く実施した高知なら6月の第3週の土曜日が予定ということになります。ただ高知の場合は、四国エリアの7月第3週になる場合もあります。

 北海道エリアは6月最終週の日曜、東北エリアは7月第3週の土曜、関東エリアは7月第2週の日曜、北陸東海エリアは7月第3週の土曜、近畿エリアは六月最終週の土曜、中国エリアは7月第1週の土曜、九州エリアは7月第2週の日曜と大まかに頭に入れておいてください。

(今年の一次試験二次試験の実施日、および実施内容は今年度の実施要項を各都道府県の教育委員会HP又は「教職教養」等の教育雑誌を図書館で閲覧して知っておくこと)

複数受験を行う場合

1 日程予算的にハードな選択はしない。3か所ぐらいが適切

2 近くの都市で開催される県外受験場所の可否の確認

3 受験予定地の下調べ(知人友人先輩へのリサーチ、感動した具体的な体験や経験、土地の人とのふれあい、教育委員会の理念や方向性、課題とその解決への道筋などなど)

4 「受かりたい受験地(第一希望)」「受かりそうな受験地(第二希望)」「根性試し・すべり止め(第3希望)」というパターンA、又は「受かりそうな受験地(第一希望)」「倍率の低い受かりそうな都道府県で第一希望の一週間前に試験のあるところ(第二希望)」「倍率の低い受かりそうな都道府県で、第一希望の後に試験のあるところ」というパターンB

 この二つのパターンが考えられますがどちらにしてもまず、第一希望の受験地を試験の概要把握とともに11月中には決めておかなければ本格的な準備ができません。受験地の今年度の要綱を見て一次試験二次試験に何があるかを確認することが大切です。

一次試験、二次試験で何が行われるのか

 試験内容は受験地でによって実に様々です。また実施するのも一次で行うのか二次で行うのかそれも受験地によって違います。大まかには4つ「筆記試験」「面接試験」「実技試験」「適性検査」です。

試験内容
自治体によって違う試験内容

 「実技試験」は校種や教科によって違いはありますが指定されたことを行うので準備は楽です。小学校で「水泳」や「ピアノ」があっても努力する時間は今からならできます。「うまく」ではなく「正確に」が求められ、努力したことは報われます。

 むしろ努力しなかったことが問われることがあります。「実績」が影響するのはスポーツ推薦や社会人推薦等の特殊な場合が多く、指定された実技を正確にやりきることが大切です。

 「適性検査」はクレペリン検査やYG検査等それぞれの受験地で違います。実施しないところも多いのですが、この検査で合否が決定したといことはほとんど聞いたことがありません。

 「筆記試験」は「教職教養」「一般教養」「専門教養」「論作文」の4つに分けられますが、受験地によって「教職教養」「一般教養」が一つになっているところや「一般教養」がないところがあります。

 複数の受験地を選ぶときに大事になるのが、この違いなのです。当然、第一希望の受験準備をするなら第二希望の受験地の内容は第一希望と同じものか、それより少ないものがいいはずです。

 「論作文」が一つの目安になります。第一希望の受験地に「論作文」があればいいのですが、ない場合は、第2希望も第3希望もない受験地を選ぶべきです。

 「面接試験」は「集団面接」「集団討論」「個人面接」「模擬授業」「場面指導」と5つのカテゴリーに分けることができますが、受験地によって「模擬授業」の後「個人面接」だったり、「個人面接」の中で「場面指導」を求められたり、いろいろな流れがあります。

 面接だけは「その場で何とかなるものではない」と思います。

 特に模擬授業は短時間の間に何をアピールするかを明確にしておかないととても難しいものになってしまいます。

 「集団面接」や「集団討論」は自分の意見の正当性を強固に主張したり他者の発言を否定しない限り、それほど難しいものではありません。

 常日頃、教育にどのように関心を持ち考えているのかを言葉に出せればいいわけですから。

 筆記の「論作文」も根っこの部分は同じで「言葉にする」部分を「正確な文字を用いて相手に伝わる文字にする」だけのことですね。

自分なりのロードマップを作りましょう

スケジュール
大まかなスケジュール


 大まかなスケジュールはこんなものですが、もう少し具体的な要素が入ったロードマップを作ってみましょう。いつも目に付くところに貼っておくことが大切ですね。すぐに書き直しや習性ができるよう簡単なものでいいと思います。

ロードマップ
マイロードマップ

 横軸のゴールは第一希望、第二希望、第三希望の一次試験 二次試験の受験日にして 立て軸に受験に必要な内容(筆記試験4 面接試験5 実技試験(1又は2、校種により違います)を置いて「いつまでに、何を、どこまでするのか」を考えてみてください。

 横軸には途中で介護実習や教育実習(もし4回生でするなら確実に1ヵ月受験対策はできませんがそれ以上の学びと喜びがあるはずです) 東京アカデミーや時事通信社の模擬試験も4月までには一度受けてみるのもいいですね。

 エントリーシートの提出や小論文の提出なども受験地によってはあるのでその準備として自分の資格や実績の正確な日付けや授与者名の確認もしなければならないし自分の強みを願書やエントリーシートに書くには自分の強みがわからないといけないですよね。

 こんな時,「仲間」のありがたさがわかりますよ。受験後の仲間との祝勝会の日程も忘れず入れておいてください。

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知っておくと得すること



先輩
合格者からのメッセージ

志願書(エントリーシート)の書き方について

1 エントリーシートの書き方について

 Webエントリーが主流になっていますが、テキスト出願もあるので、きれいな字ではなく丁寧で間違いのない文字を書くように努力してください。
 必ず説明書をよく読んで不明な点については担当の方に聞くようにしてください。提出用の封筒の宛名書き等についても説明書を必ず確認しておいてください。
 誤字脱字(タイプミス)がないかを最後にもう一度自分以外の人に見てもらうことが大事です。

2  記入内容について
 志望自治体によっては記入するスペースがまちまちですが複数の志望を行う場合は、よく似た項目があるので事前に確認をしておくとよいでしょう。
➀教員を志望する理由
・教育と教職に対する自分の考えを示します。
・教科や校種も含めて、教員として、どのような教育がしたいかを示し、教員をめざす強い思いを文章化してください。
・自分の学生生活での取り組み(業績、学生生活、体験活動、長所など)から考えた教員としての強みや他の仕事と比べて感じている教職の意義などを示します。
・一般論の教師になりたいという記述ではなく〇〇府県(〇〇市)の教員を志望するという根拠を明確にしておく必要があります。
②この自治体を志望した理由
自治体が求める教師像、教育計画等を読み込んで明確に示す必要があります
1.自治体が示す第二次教育振興計画や求める教師像に対する
自分の考え
2.1を踏まえた自分の貢献したい事柄
3.自分の強み(業績、学業、長所)
4.自分が志望する自治体での教員生活に向けての決意
③学校教育で活かしたいあなたの分野・特技・体験・長所などを具体的な内容を踏まえて書いてください。
1.学校で取り組みや貢献したい事柄や思いを具体的な領域を示しながら記入する。
2.1に対応する自分の特技、体験、長所、業績等を実体験した学びや変化、成長したことなどを加えて記入する
3.今後教員となった時、その学校でどのような成果が見込まれるかを具体的に示す。
④あなたが学生生活で学んだことをどのように教職に就いて活かしていくかを具体的に書いてください。
1.学生生活で取り組んだ事柄
・教職に関係すると考えられるすべての学びと課外活動
・学校ボランティア、スクールインターンシップ等の体験
・クラブ、サークル、自主活動での体験と学び
・アルバイト、地域の活動
・ 学部(専門)での学びで、教職に活かしたい内容
2.1に関する事柄を教育活動でどのように活かしていきたいかを 学びや変化、成長について効果的に記入する。

⑤あなたがめざす教師像をこれまでやこれからの取り組みを踏まえて具体的に書いてください。
1.志望する自治体の目指す教師像の中から、自分がめざす教員の姿及び教員としての目標を見つける(自治体の目指す教師像との関連を明確にする)
2.1に関して、自分が取り組んできたことや、自分でできること(学び、変化、成長も)
3.今はまだ十分身に着けていないが、これから(さらに)教員として働くにあたり、高めていく具体的な手段を明確に示す(資質、能力等)

⑥自己PR(教員として活かせること)
1.自分がめざす教育(教科、指導、子どもへの関わり等)を
しめす。
2.自分の強み(長所、業績、活動等)を示す。ポジティブな
エピソード、具体例を必ず入れる。
3.期待される成果(貢献できる事柄・内容)を示す。
4.教育への熱意や決意

中学・高校・大学で得た、公的機関の認める「賞状」「記録」「資格」に関しては教育に関係するしないに関わらずすべて思い出して一度記入してください。

自分の強みをしっかりと伝えられるよう、志願書メモで推敲しておいてください。

志願書メモ
志願書メモ

 複数の受験志望地を決めることができ、受験地の採用試験の内容が把握できたら、もう少し先に進めましょう。

 「あなたはなぜ先生になりたいのですか」を深堀して、自分の言葉で話せるようにしておくことがとても大事になります。下記に、教員志願書の提出文例を示しておきますが、「一次試験」で個人面接がある場合なら、こうしたエントリーシートや志願書に書かれた文からの質問があることを想定しておく必要がありますし、書いた文章を丸暗記したような回答ではよい印象を与えることはできません。

願書元

 「自分らしい素直な回答」ができるようになるには、「自分への問い」が必要になりますよね。「作り上げた正答」を求める必要はありません。ただあいまいな「先生へのあこがれ」ととらえられる回答、例えば「素敵な先生との出会い」や「指導する教科への興味があった」ということなら、追質問が飛んでくることも想定しておかなくてはなりません。どれだけ強い意志で、教師になりたいと思っているかをはかる一つの物差しが、どれだけ深く考えているかといことなのです。

 今、教師を目指すという気持ちになってから、どのように意識を変えていったかが大切で、教師としてのスキルをどれだけ持っているかはあまり気にしなくてもいいと思います。「学生であるあなた」が「教師である自分」についてどれだけ深く考え「学生の視点」から「教師としての視点」に変えようとしているかが問われる場面がこれからは増えていくと思います。「学生としての視点のままで」いくら一次試験の点数をとれても2次試験で結果が出ないのはそうした意識の部分での課題を感じさせてしまうからなのです。

 最近、新聞は読んでますか? 意外と新聞って大事なのです。何もお金を出して購入する必要はありません。どの大学でも図書館には新聞がおいてあり、毎日無料で閲覧できるし、切り抜き速報という全国の新聞の教育に関係する雑誌も置いてあるはずです。ローカル問題などは、受験予定地の「今の教育課題や今、起こっている教育的な出来事」に関連しています。「いじめ」が課題になれば「いじめ対策」が、「教員の不祥事」が起これば「服務規律」についての出題がその都道府県で出る可能性が高くなるという感じなのです。

 課題という「マイナスイメージ」ばかりに目をやる必要はありません。例えば、一般教養では「国連やユネスコ関連の記事」は必ず読んでおくことが必裕だと思います。過去にも「千葉県」で「チバニアン」が出題されたり、「奈良県」では「高校総文」が開催される年に関連しての出題があったりしました。

 世界の動きにも注目しておく必要があります。特に英語の略字で示される機関のや事象の正式名称、例えばSDGsの日本語表記はどのようなものだという出題です。GDP  G7  G20 RECP TPP DEOA TIMS  PISA 2018  cop26(京都議定書 パリ協定などの経緯も含め来年出題の可能性は大きいですよね)などなどたくさんありますね。紛争国の位置や首都の名前など一次試験「一般教養」の場合は「世界の動きと関連した日本の出来事」「その都道府県の日本の中での優れた業績や人物、文化」を押さえておくことが必要です。

 すでに過去問を解き始めている人もいるかもしれませんが、対策として「どのような問題が出ているかを分析すること」が大切です。都道府県ごとに一次試験の出題範囲は違いますし、出題教科も違います。広い範囲の問題をしらみつぶしにやるというのも時間がかかりすぎますね。自分で「傾向と対策」を作ってみるといいですね。そのためにも、何度も書いてますが「受験地」はもう決まっている必要があるのです。

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準備開始
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教職教養とは
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教職教育俯瞰
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自治体によって違う傾向
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A県の教職教養の出題内容
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B県の教職教養の出題内容

「教育に関する時事問題」について

 その年の前後に話題になったり、課題が明らかになり改善する方向が示された教育的なトピックを「教育時事」と呼ぶことが多いのですが、特にカテゴリーがあるわけではなく「昔から取り組んでいるにもかかわらず、なかなか解決しない教育課題」や新しい時代に対応するための「指導方法や背策」などが中心です。
 「教育時事」は、これから教員を目指す者にとって、学校、教師、子どもたちを取り巻く状況や教育課題をしっかり把握して対応できる力をつけておく上において、とても大切です。
 したがって、「教育時事〕は教職教養の筆答試験という形で出題されるだけでなく、論作文や面接の質疑応答の形でも問われています。

 断片的な知識だけでなく、今の教育課題は何かを把握し、どのような取組がおこなわれているのか、その背景とねらい、施策等の理解が大切です。(ここが暗記になっていないかどうかを試験官は注目します)
 教育時事の範囲(ジャンル)の決まりは特になのですが、これまでの出題傾向や文教政策の流れなどを分析すると、採用試験の出題傾向は大きく5つの分野に分けることができるようです。

(1) 生徒指導(「生徒指導提要」「体罰に関する出題」「いじめや問題行動・不登校に関する出題jなど)
(2) 学習指導・教育改革(国の第三次教育振興基本計画とそれに基づき都道府県・政令指定都市等の作成する第三次教育振興プラン)
(3) 学習指導要領
「新学習指導要領の全面実施と学習評価の改善について」など。中教審の「諮問」「論点整理」や「審議まとめ」、そして「答申」「改訂」までの流れ)
(4)特別支援教育(「共生社会の形成に向けたインクルーシブ教育システム構築のための特別支援教育の推進(報告)」「障害者差別解消法」などの法規改正や新設法規、「学校教育法施行規則の一部を改正する省令の施行について(通知)」は高校のメディア利用の単位履修についての通知)
(5)キャリア教育(「今後の学校におけるキャリア教育・職業教育の在り方について(答申)」「キャリア・パスポート」など)です。文科省も文字だけではなく動画で配信するようになりましたね。

先生応援ページ2(研修用動画・資料等)https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/career/detail/1315412.htm


 そのほかにも☆教員の資質能力向上や☆服務☆学校安全の推進に関する計画などが例年出題されています。準備する事柄については文科省のサイトで関連する通知や報告書などを読み込むことができます。
 特に一次試験における「教職教養」や「集団面接」に占める「教育時事」の割合は、自治体によって様々ですが、出題されていない自治体は、ぼぼありません。


全国的な出題の傾向は、一次試験では関連資料としての、閣議決定や、中央教育審議会答申からの空欄の文字を埋める虫食い問題や正誤を問う問題が多く出題されています。また、近年の傾向としては、各自治体が行っている教育施策(いわゆるローカル出題)からの出題が多く、要注意です。また、二次試験でも「集団討論等」で実施されています。
【例】
・中央教育審議会答申「OOOO」
・平成・令和△△年度「口口□□調査」
・文部科学省「OOOO計画」
・文部科学省「△△△△方針」
・文部科学省「◇◇◇◇の手引き」
・OO省(府)「平成△△年度□□口口白書」

 上に示したように、「断片的な知識だけでなく、今の教育課題は何かを把握し、どのような取組がおこなわれているのか、その背景とねらい、施策等の理解」を大切に進めていくことが大切だと考えています。

 そのため、自分なりの「教育時事」メモを活用しながら、仲間と小グループでの討議をおこなうことが必要になります。
 最低限、今年の夏 採用試験に取り上げられたものはチェックしておく必要があります。

たとえば
教員の働き方改革
①課題は何か
ポジティブなとらえ方
これまでの学校教育における指導の蓄積は今後の社会(Soclty5.0)においても有効であり、これまで高い成果を上げてきた日本の学校教育を維持・向上させる取り組みとして持続可能な、学校における働き方改革が急務。
「子どものためであれば、どんな長時間勤務もよしとする」という働き方の中で、教師が疲弊するのならそれば「子どものため」にはならない。
「働き方改革の目的」
②解決の方法は
答申 「第4章 学校及び教師が担う業務の明確化・適正化」
「学校が担うべき業務」 「学校の業務だか必ずしも学校が担う必要のない業務」「教師の業務だが負担軽減が可能な業務」

だから、あなたの考え方は?あなたのライフステージにおける勤労意識と教職員としての使命感の関係は?

令和2年度問題行動調査
児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査
問題行動とは 定義暗記
不登校とは 定義暗記
90日以上欠席しているものは校種別にどれぐらいいて、自分の受験する校種の全体における割合は データ把握 
出席が10日以下の子の場合の対応  公的対応策の理解
出席が0日の子の対応  公的対応策の理解       

公式の解答例を文科省は提示しています。
不登校の8つの原因とその対応方法 -

あなたの受験する受験地のデータも 簡単に手に入りますね

だから、「あなたはどのようにして、問題行動や不登校を予防しますか、またそのような場面でどのような具体的な対応を行います

学習指導要領の改訂

なぜ、何がどのように変わったのか。だから受験する校種では「何をすることが必要になったのか」「そのために必要なスキルは何か」

だから「あなたは、大学時代に何をしてきたのか

第三期教育振興基本計画 → 各都道府県・各市町村が制定した「第三次教育振興プラン」各都道府県・政令指定都市等教育委員会ホームページ

都道県では、どのような対策を採り解決しようとしているのか。

だから「あなたはどのように対応することができると考えているのか」

 などなど、この11月には考えておくことがとても大切になります。SNSを利用して仲間とこうした問題を議論討議することこそ、これからの先生に必要なスキルになるはずです。

具体的な課題で考えてみてください

1 いじめ

2011年に起きた大津のいじめ事件以降、2013年(平成25)6月「いじめ防止対策推進法」の制定が行われたが、以後も各地で「人命に関わるいじめ事象」が起き課題となっている

課題
ある生徒から「A君とその仲間からいじめを受けている。絶えられないので、自殺も考えている」という相談を受けました。学校においてはこのような状況を把握していませんでした。担任としてあなたはどのような対応を行えばいいのでしょうか。

キーワード
□いじめの定義
□人的関係の把握方法・早期発見のための措置
□家庭の責務
□学校の義務
□重大事態への対応
□いじめに関する最新データ(受験予定府県市)

□いじめに関する過去5年の通知(国、受験予定府県市)

2 道徳

2015年(平成27年)3月に学校教育法と学習指導要領の一部が改正され、それまでの領域「道徳」が「特別の教科 道徳」となりました。全面実施は、小学校が2018年度、中学校が2019年度の実施です。高等学校は未定です。

討議課題
学習指導要領の「第1章 総則」における「道徳性を養う」という目標を、どのような道徳の授業を行うことで実現できると考えますか。具体例を上げ話し合ってください。

キーワード
□学習指導要領「総則」の記述
□担任としての指導案
□学習指導要領「第3章 特別の教科 道徳」(第2 内容 4つの柱)
□改定への経緯と教科書の扱い
□評価
□想定する学習活動
□学習指導要領(小・中)の一部改正 基本的な変更点の確認
.学習指導要領等の一部改正
◇学校教育法施行規則において,道徳の時間を「特別の教科道徳」として位置付け。学習指導要領において,学校教育全体としての道徳教育に関することは「第1章総則」に,「特別の教科道徳」に関することは「第3章特別の教科道徳』へと構造化。
◇学校教育全体としての道徳教育の目標は,児童生徒の道徳性を養うという趣旨を明確化。道徳科の目標は,育成すべき資質・能力を明確化。
◇内容について
・「自分自身」「人との関わり」「集団や社会との関わり」「生命や自然,崇高なものとの関わり」の視点により,構造化・体系化
・内容項目に応じたキーワード
・いじめの問題への対応を充実などの改善を行う。
◇指導方法の配慮事項として,問題解決的な学習体験的な学習など指導方法の工夫のほか,情報モラル環境科学技術と生命倫理等に関する事柄を追加。

3 学習指導
 学習指導に関して学習指導要領の位置づけは非常に重要です。各学校が教育課程を編成とする際の基準となり、学習指導の方向を示すものとなります。どの校種においても「第一章 総則」から出題が比較的多く見られます。

課題
 「第一章 総則」には①コンピュータや情報通信ネットワークなどの情報手段及び視聴覚機器等を活用できるようにするための学習活動の充実②情報モラル指導の2点が挙げられているが、あなたが教科指導を行う場合、どのようにICT器機を活用、授業を工夫するのか、また、今後の学校現場におけるICT活用の必要性について話し合いなさい。

キーワード
□令和3年度 全国学力・学習状況調査の結果(概要)https://www.nier.go.jp/21chousakekkahoukoku/21summary.pdf
□IEA 国際数学・理科教育動向調査 TIMSS2019
□ICT(Information and Communication Technology)からIoT(Internet of Things)、IoB(Internet of Behavior/Bodies)
□アクティブラーニング
□情報活用リテラシー 電子黒板タブレットスマホの教育活用
□情報デバイド□国際バカロレア(IB:International Baccalaureate)
□反転学習、mooc学習、STEM教育

「全国学力・学習状況調査」とは
「全国学力・学習状況調査」における受験予定地の児童生徒の実態把握
地域間格差の縮小 政令指定都市>都道府県
・教科 国 算・数 理 
・質問紙の状況から
・規範意識 生活習慣の変化

OECD「生徒の学習到達度調査」(PISA2018)とは
① 「数学的リテラシー」「読解力」「科学的リテラシー」の3分野
「数学的リテラシー」とは
「読解力」とは
「科学的リテラシー」とは

世界基準での指標の一つであるが教科は限られています。

3 特別支援教育

 特別支援教育とは、一人ひとりのこどものニーズを把握し、適切な教育支援を行うことです。2007年(平成19)年4月から「学校教育法」に位置づけされています。さらに2016年(平成27)年4月から障がい者差別解消法が制定され、周りの人々の多様なあり方を相互に認め合える意識が必要とされています。

 特に特別支援学校を希望する人は「特別支援学校の位置づけ、普通学校との関係性」や「特別支援を必要とする児童生徒への専門的な対応方法」などが必要で普通学校の通常学級の担任では「発達障がいを持つ児童への対応や二次障害としての不登校」「教育相談的アプローチやソーシャルスキルトレーニングについての知識理解」などが必要です。

 また、校内での「学校の支援体制(支援組織と関連機関)」なども教育実習時に意識しておくことが大切です。
 課題

2016年(平成27)年4月から障がい者差別解消法が制定され、インクルーシブ教育の必要性が高まっていますが、通常学級の担任として、学級ではどのような対応が必要だと思いますか。
キーワード
□特別支援教育の基本的な理念 □特別支援コーディネータ
□発達障害の定義と特徴2004年 発達障害者支援法「定義」
□共生社会□合理的配慮 
□学校での支援体制と関係機関との連携 □個別の教育支援計画□個別の指導計画
□ベースとなる理念としての「共生」「インクルーシブ」
□周りの子供の意識のあり方□発達障がいを持つ児童生徒への支援方法
□親の願いと就職(進路)

□最近の定義、通知

 特に特別支援学校を希望する人は「特別支援学校の位置づけ、普通学校との関係性」や「特別支援を必要とする児童生徒への専門的な対応方法」などが必要で普通学校の通常学級の担任では「発達障がいを持つ児童への対応や二次障害としての不登校」「教育相談的アプローチやソーシャルスキルトレーニングについての知識理解」などが必要です。

4 校内支援体制(チーム学校)
平成13年に13万8722人のピークを迎えた「不登校児童生徒数」は緩やかな減少傾向を示していましたが近年の調査で都道府県によっては増加の傾向が見られます。不登校の定義は、文科省の実施している「児童生徒の問題行動等生徒指導上の諸問題に関する調査に示されていますが、年度により変化していることに注意してください

討議課題
 あなたのクラスに心理的・情緒的・身体あるいは社会的要因により30日以上、登校したくともできない児童生徒がいる場合、学校はチームとしてどのような対応が必要だと考えますか。

キーワード
□不登校の要因
□フリースクール□成績評価
□適応指導教室・自立支援教室□通級指導教室
□保護者への働きかけ
「チーム 学校」

関連課題
学習動機をどのようにしてつけるか
実社会と学校との関連をどのように意識させるか
自己肯定感をどのようにしてつけるか
貧困と学習保障(保護家庭の増加)・不登校児童の増加・暴力件数の増加・外国人児童生徒の増加・特別支援を必要とする児童生徒の増加(通級児童生徒の増加)教員の仕事量の増加をどのようにして減らすか・授業時数の増加 保護者対応

5 生徒指導   

生徒指導とは2010(22年)3月に制定された「生徒指導提要」に「一人一人の人格を尊重し、個性の伸長を図りながら、社会的資質や行動力を高めることを目指して行われる教育活動」と定義されています。

討議課題

 あなたが学級担任として「生徒指導提要」に示されている「生徒指導」を「暴力事象を繰り返す生徒に行う場合」どのようなスキルがあなたには必要だと考えていますか。それぞれが必要だと考える指導スキルを提示した上で、どのように対応すればよいかを考えてください

キーワード
□ 生徒指導事象
□ 生徒指導対応 生徒指導の進め方
□ 生徒理解
□ 教育相談的アプローチ
□ 学級集団作り
□ 生徒指導体制
□ 家庭地域との連携
□ 生徒指導関連法規

6 保護者対応

よりよい教育を行うため、教師と保護者との適切な関係を構築することは欠かせません。モンスターペアレントへ事後対応という発想から事前によい関係を作ることが必要とされています。

討議課題
 保護者とのよい関係とはどのようなものですか。また、保護者とよい関係を築くために、今のあなたに何が必要かをそれぞれ出し合い、「保護者とのよい関係」とはどのようなものかを話し合ってください。

キーワード
□具体的な受容場面
□聞き上手になる方法
□信頼を得る方法
□電話対応
□家庭訪問
□教育の専門性
□チーム学校

7 学校安全
相次ぐ震災や指導を取り巻く環境の変化から、児童生徒が主体的に行動する態度の育成を重視する方向が示されている。

討議課題
 学校において必要な安全対策とはどのようなもの。また、保護者・地域と協力してとそれらを行うために、どのような取組が必要かをそれぞれ出し合い、「学校安全・危機管理」とはどのようなものかを話し合ってください。

キーワード
□危機管理
□防災計画
□防災マニュアル
□連絡・周知事項
□生存確認
□PDCA
□専門家との連携


8 働き方改革
中央教育審議会「新しい時代の教育に向けた持続可能な学校指導・学校運営体制の構築のための学校における働き方改革に関する総合的な法則について」2017年12月22日中間まとめ

討議課題
 教職はブラックだという論議があるが、教員が学校において適切な働き方とはどのようなものか、それぞれが考える人生設計も含め、どのような職場として学校があるべきかを話し合ってください。

キーワード
□ライフステージ
□教職ブラック論議
□カリキュラムマネージメント
□教員の資質
□外部人材の導入
□スクールロイヤー
□地域支援本部


9 不登校
中央教育審議会「新しい時代の教育に向けた持続可能な学校指導・学校運営体制の構築のための学校における働き方改革に関する総合的な法則について」2017年12月22日中間まとめ

討議課題
 不登校の原因は多岐に渡り、限定されるものではないが、不登校となる児童生徒への対応や保護者への働きかけについて学校における適切な取組とはどのようなものか、また。それぞれが担任となった場合どのような対策を採るのかについて話し合ってください。

キーワード
□チーム学校
□スクールカウンセラー
□カウンセリングマインド
□早期対応
□思春期対策
□特別支援を持つ児童への認識
□クラス作り

 とりあえず代表的なものを列挙しましたが、一人で答えを作るのではなく、仲間との討議を深めながら、一定自分の意見を固めていく作業が必要です。また、性急に答えを求めるのではなく、自分が実現できることは何か、仲間の意見で同意できることは何かを思索しながら、「考え続けている」ということが大事なのだと思います。ほかにも時代が生み出す「教育時事」はたくさんあるので見つけていってください。

教育法規の学習方法

 教育法規は法規独特の言い回しがあり拒否反応を示す人もいようですが、嫌がらずに向かうことが必要です。なぜなら教職教養において、非常に高い出題率となっているため、避けては通れないからです。また、暗記が強い人には有利な領域でもあり一次試験における得点源になりやすいカテゴリですね。ある意味で教育法規は教職教養の中でも非常に対策の立てやすい部類に入ると思います。

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教育法規


どの自治体も毎年、ほぼ同じ問題数で推移する問傾向があり過去問の分析が比較的有効だと言われています。教育課、教員の不祥事などが起こると「懲戒」が出る傾向が増えるなど教育課題がすぐに解決できないものほど出題される法令も決まってくるわけです。いるからである。法学部の学生に限らず教育法規は点を取ることができる分野ということになるわけです。

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教育法規俯瞰

 一次試験での出題の多い教育法規の問われ方としては、
    空欄補充
    下線部の正誤を問う
    法規名と内容をマッチさせる
    正誤条文・内容を選ぶ
    記述式などが挙げられます。

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問われ方

 出題される範囲は、各自治体で傾向があるため、受験予定地の過去問で分析しておくことが重要です。(何年かのサイクル、一般的には3年から5年ぐらいで傾向を変える自治体もありますから注意が必要です)全体で見ると、ほぼ130から150の条文で、しかもその一部の重要なところから出題されるといってもいいほどです。

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学習方法

 内容の難易度も各自治体によって異なります。法令解釈に及ぶような出題は難易度が高く、自分が受験する自治体が、どの程度まで要求しているのかによって、学習方法、力の入れ方を変えることが大切になります。大学入試をセンター試験で受けた人はやや有利になりますが、自分にあった勉強法(暗記です)で学習することを心がけてください。

教育法規対策の要点
大切な法規と条文

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出題の多い条文1
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出題の多い条文2


1 教育の理念に関する法規(できれば全条文暗記が望ましい)
◎ 日本国憲法 13条・・個人の尊重、生命、自由、幸福追求の権利
        15条・・公務員の本質、26条・・教育を受ける権利
◎ 教育基本法   前文・・憲法の精神、 1条・・教育の目的
         2条・・教育の目標(5項目) 4条・・教育の機会均等
         5条・・義務教育   6条・・学校教育   9条・・教員  
10条・・家庭教育 

 2 学校教育に関する法律
◎学校教育法11条・・懲戒と体罰の禁止21条・・教育の目標(10項目)
          35条・・出席停止(性行不良・・・教委)
          72条・・特別支援教育
◎ 〃施行令  1条・・・学齢簿
◎ 〃施行規則 26条・・・懲戒
◎学校保健安全法6条・・学校環境基準、13条・・健康診断   19条・・出席停止(感染症・・校長)
3 教職員に関する法律
◎地方公務員法 30条~38条
  服務の宣誓、全体の奉仕者、身分上の義務、職務上の義務
◎教育公務員特例法
 17条・・兼職、他の事業  18条・・政治行為(国家公務員並み)
    21条・・研究と修養、22条・・研修の機会  23条・・初任者研修
◎教育職員免許法9条・・免許の効力(普通、特別、臨時・・範囲と期間)
4 教育行政等に関する法律
◎地方教育行政の組織及び運営に関する法律
  2条・・設置  3条・・・組織(委員数) 5条・・・任期
◎ 著作権法 33条・・教科用図書への掲載、35条・・教育機関での複製
5 教育課題に関する法規
◎いじめ防止対策推進法
  1条・・目的  2条・・定義  8条・・学校教職員の責務  15条・・学校における防止
◎児童虐待の防止等に関する法律
◎児童福祉法
◎発達障害者支援法

ポイント(求められる教職員像は何かを考える)
教育法規出題の理由・・出題の意図を理解する
教育の基本理念を理解している人(憲法や教育基本法)
 憲法と教育基本法に示された教育を受ける権利や義務教育および
全体の奉仕者である公務員などの理念を理解する。

学校教員として職務を遂行するための基本知識がある人       (学校教育法、〃施行規則)

 職務を全うするために必要な知識やルール、特に学校の目的、目標、教諭の職務、教科書、懲戒と体罰、学習指導要領の法的根拠、法定表
簿などの知識がある。
    
社会のコンプライアンス意識の高揚、危機管理への対応ができる人(地方公務員法)
 教育公務員として身分上、職務上の義務は必須、守秘義務、信用失墜行為の禁止、職務専念義務、法令遵守などを体得しておく。
最近の教育課題に対応できる人(いじめ防止対策推進法、虐待防止法)
 いじめ、体罰、虐待、発達障害支援など最近の教育課題に対応する力は重要

教育公務員の特性を理解している人(教育公務員特例法)
 教育公務員の責務の大きさ、研究と修養、教育職の兼務、政治活動の制限、初任者研、選考など理解する。

 都道府県の課題により出題頻度は変わるので過去三年ぐらいの過去問の分析が必要
(手元の教育六法が少し古いので条項の変更がある場合があります。それら最近の変更のあったものは出題される傾向があります。) 

・教育の基本理念 教育基本法 
 第1条から第17条まで全てから出題されます。基本法なので全条文を勉強する必要があります。ただ、特に頻度の高いのは、第1条(教育の目的)、第2条(教育の目標)です。第1条と第2条で日本の教育方針が示されることになり非常に重要な条文です。次に第4条と第5条があります。義務教育や教育を受ける権利について規定されています。さらに第9条がよく出されます。これは教員についての規定である。
・いじめ防止関連 いじめ防止対策推進法第2条など
 いじめ防止対策推進法は、2011年の大津市の事件をうけて、2013年に施行された法律です。近年のいじめ把握件数の増加に伴い採用試験の頻出法令の順位が上昇した法規です。この法律で重要なのは、第1条から第5条まですです。特に第2条の「いじめの定義」第3条の「基本理念」は重要である。また、この法律はいじめに対してのガイドラインとしての性質を持っており、防止、発見、対処の3段階について、教員が気をつけなければならない点について記載されている。
・教職員の身分と義務 地方公務員法、教育公務員特例法
 地方公務員法で重要なのは、「職員の服務義務」です。服務義務は第30条~第38条に規定されている。その中でも第30条~第35条は、超頻出です。「教員の不祥事」という新聞記事をよく目にする都道府県では必ず出題されます。よく問われるのは、秘密を守る義務、職務専念義務、上司の命令に従う義務、信用失墜行為の禁止であす。近年は個人情報に関する条文も要チェックです。
 教育公務員特例法は、地方公務員法の特別法です。地方公務員と教育公務員の違いが問われます。
・教員の研修 教育公務員特例法
「教員の資質」に関する話題が増えるようになり、教員採用試験では研修に関するものが必ずといってよいほど出題されるようになってきました。第21条、第22条がこれにあたります。研修指針の策定については追加されたものであり、今後出題が増えるかもしれません。
・教育を受ける権利 日本国憲法第26条
 最高規範である憲法の中で、教育についての規定は第26条であり出題も多い。第1項は教育受ける権利について、第2項は教育を受けさせる義務について規定しています。これについては、教育基本法でも改めて規定されており、文言について押さえておくことが大切です。
・公務員の基本理念 日本国憲法第15条
 公務員に関する憲法の条文は第15条で文言が問われます。憲法からの出題は限られた範囲から特に権利義務基本的人権からの出題が多かったのですが、出題数は減少傾向にあります。
・教員の職務 学校教育法 学校教育法施行規則
 学校教育法には学校教育に関する様々な規定があり、条文数も多いです。また、詳細な決め事を定めるため学校教育法施行規則があり、ここからの出題も多いのです。頻出条文を挙げるとすれば、学校教育法では第37条、学校教育法施行規則では第44条、第45条、第65条の2、第65条の3です。
◎児童生徒の保護 児童虐待の防止等に関する法律
最近事件報道が多いことから、話題の項目であす。まず、第2条の定義から学習してくことが大切です。
・学校保健 学校教育法第12条 学校保健安全法
 学校教育法では第12条、学校保健安全法では第1条、第4条、第5条、第6条、第7条、第8条が頻出である。問題形式として空欄補充で問われることが多い条文です。
◎懲戒と体罰 学校教育法第11条
 懲戒に関する規定であり、学校教育法の中でも最重要で最頻出の規定です。第11条にいう「文部科学大臣の定めるところ」とは、学校教育法施行規則にある懲戒規定のことです。
・公務員の性格 地方公務員法第30条、教育基本法第9条、憲法第15条
 文言を整理し、語句の共通性を把握しておくこと。
◎環境衛生・安全 学校保健安全法
コロナと関連する条文として注目が必要です。学校安全保健法では、保健に関する出題は多いのですが、安全に関するものはそれ程多くありません。大事なものは、第6条、第13条、第19条、第20条、第26条、第27条、第28条、第29条、第30条です。
◎教員免許状の種類、授与、効力 教育職員免許法
 重要なのは、第1条、第4条、第5条、第9条、第9条の2、第9条の3、第10条です。免許状の種類、普通免許状の種類や、免許状には期限があることを理解しておくこと。
◎子どもの権利 世界人権宣言 児童の権利に関する条約       
 子どもの権利と人権に関する国際規約からの出題はそれほど多くないため、最低限の勉強をしておくことが必要です。憲法や教育基本法で使われている文言がどのように使われているか注目すると勉強しやすいと思います。   世界人権宣言からは第1条、第2条、第26条に注目。児童の権利に関する条約からは第2条、第28条に注目することが必要です。
・学校の目的・目標 学校教育法第21条など
 教育基本法第1条、第2条を具体化したものが、学校教育法第21条です。他に第29条、第50条も押さえておくこと。
◎感染症による出席停止・臨時休業 学校保健安全法第19条、第20条
学校保健安全法による出席停止は頻出最重要条文です。学校教育法の出席停止と混同しないよう整理しておくこと。特に、出席停止の権限がどこにあるかは確実に理解しておくこと。また、学校保健安全法で規定されている出席停止と臨時休業の裁量権限の違いにも気を付けることが必要です。
・学校図書館 学校図書館法
学校図書館法は、第3条、第4条、第5条、第6条と限られた出題範囲であり、これだけを押さえれば十分と思われる。特に出題が多いのは、司書教諭についてであり、学校司書との違いも押さえておくこと。
・著作権 著作権法
 著作権法からは、教員の業務に関係する箇所からの出題です。第33条、第35条を理解しておくこと。
◎就学援助 学校教育法第19条
 子どもの貧困が問題になっていることから、この条文が出題されることが増えています。誰が援助義務を負うのか押さえておくこと。
・分限と懲戒 地方公務員法
分限と懲戒の違いを理解すること。第27条、第28条、第29条を押さえること。懲戒は、第30条以下の服務義務違反の場合に対象となります。

一般教養としての「教科」の準備

 はっきり言って,ほとんど大学入試程度の知識(むしろ高校の入試程度)の一般的知識で対応できます。ただ,自治体により先に述べた「近年起こった教育時事」との関連から出題する傾向があり例えば11月19日の「ほぼ皆既月食」が出題される場合は「月食」が起こる理由や「ほぼ皆既月食」が何年ぶりに起こったなどを5択程度から選ぶという感じです。高校時代に苦手教科があった方は教科書をもう一度見直しておく必要があります。一般教養全体で6割から8割程度とれるようになれば安心です。むしろ「教科」対策は専門教養としての対策を重視する必要があります。

小学校は「全科」とされていますが,当然自治体により出題の癖(どの教科を重視し,どの単元が出題されるかという傾向)があります。苦手な教科があったとしても大学入試程度問題は全教科で問われるわけですから準備が必要になりますし,学習指導要領などの準備も当然出てきます。

中高では単一教科の場合は細かな点まで対策を練る必要があり,社会科を例に挙げると,特に難関の高校(旧地歴,公民,地理とされていた社会科関係など)では高得点が必要になる傾向があり「山川出版の高校教科書の欄外の補足説明(ページ下部にあるもの)までの知識や説明力は筆記試験で必要」とまで言われています。

 指導する側になるわけですから当然といえば当然ですが,大学入試で世界史を取った,大学で日本史しかしていない,地理しかしていないといってもすべての領域から出題する自治体もあるわけですので準備は大変です。慌てて過去問を始め,そのことに気づいて,膨大な筆記試験の準備をやみくもにして二次試験で残念な思いをすることも多々見受けられます。

 スタートが早ければ早いほうがいいというのは,こうした「自分のゴールへの道筋」をきちんと作るための時間が結構かかるということです。どこでもいいし、持っている免許で受かりやすい自治体を選んで受かりたいという人が受かる可能性はほんの少しありますが、「準備もせず、楽をして受かること」は教採バブルがすでに崩壊している現在では考えられません。モチベーションの維持が大変ですが少しずつ道筋を自分でつけていく作業が必要です。

前年度にやっておくべき準備の再確認

私立学校の教員採用試験について

 私学の受験に関しては,きちんとした情報を手に入れることが比較的難しいと感じています。出身者に対してはメリットがあるとか,企業と同じようにコネクションがあれば有利だとの風聞なんかもありますが,あまり信用できません。ただ公立学校と違い,それぞれの学校単位で「独自の校風」があり「学校としての個性」があるという点を注目しておくことが必要です。設立団体のビジョンや学校運営の方向などは確実に抑えている必要があります。

私学
私学受験

私学教員採用試験

実施内容
 1 知識・理解力を問う筆記試験
    <一般教養> 高校程度の各教科知識・教養  
    時事、環境、科学技術ほか社会常識
    <教職教養> 教職専門科目関連
    教育法規、教育時事、生徒指導、人権教育、学校の特色問題など
    <専門教養> 各校種・教科に関する専門的知識、活用能力

 2「人物重視」に即した各種の試験

<面  接>

①個人面接 ②集団面接 
個人面接や集団面接では,担当者や校長だけではなく、経営母体の理事や人事担当者が面接官となることもあります。

②集団討論 
集団討論は、与えられた課題について,数名の受験者で討論し,その様子が観察されます。集団での協力度も評価対象です。

③模擬授業・場面指導
模擬授業や場面指導では,数分間の授業の様子や課題対応へのロールプレーイングの様子が観察されています。学習指導案を書かせるところもあります。課題は、事前に与えられ準備できる場合と,その場で与えられる場合とがあり,公立と比べて時間は長い。

<論 作 文>  

課題に対する受験者の教育観、指導観、熱意などを、一定の時間・文字数で表現する論理的作文であり、紙面面接と考えることができる。建学の精神等についての事前調査が必須である

<実  技>

実技教科,小学校(体育・音楽・図工),英語などですが、内容については、学校で異なるので、自分で調べ対応することが大切です。

指導実技に関しては特に「クラブ指導」や「英語」「ICT機器の活用」等最新の教育動向に沿った「資格や実績」を持っていると有利になります。
 

<スケジュール>

スケジュールは大きく分けて2回、公立の試験の前と後に募集が集中します。特に3月初めから動き始める学校もあり,受験希望をする場合は,早期からの対策が必要です。

 公立の試験より前に実施される私学の採用試験の特徴は①保護者にアピールできる実績や指導技術を持っている②国公立大学,有名私立大学卒業者に有利③高度な専門性などが求められるということです。

 公立の試験の後に募集される私学の採用試験は,①公立の試験で二次まで残っていた,又は私学しか希望してこなかった②保護者にアピールできる実績や指導技術を持っている③学校の校風を理解しているということが有利になると考えられています。

 採用に関しては①最初から「教諭」として採用する場合②最初は「常勤講師」として採用し3年程度の期間をおいて「教諭」にする③一定期間の「常勤講師」として期間が過ぎれば退職する④一定期間の「非常勤講師」として採用し期間中に再度試験を受けることで「非常勤講師」や「教諭」への再採用を行うなど採用方法に違いがあることを十分知っておくこと(募集要項や説明会での情報収集)がとても大切です。

 私学募集に関しては各都道府県の私学教員適性検査を受け各都道府県の私学協会に事前登録しておくことが大切だと思います。

確かに不条理なのかもしれません

 「講師」を非正規という考え方もありますが,募集の段階で雇用期間や待遇に対しての認識をしておかないくことが大切です。

 非正規雇用の前提で公立学校の採用試験終了後に募集を始める「派遣会社」もありますが,「受からなかったら」ということを考えず,まず,受かるための最大の努力が必要です。

 公立も私学も同じですが「正規採用するために選抜するための試験」があり,「選抜されたもの」と「そうでなかったもの」に違いが出るのは「当たり前」というのが「今の世の中」の考え方だという認識は必要です。

 仕事を始めてからの「同じ仕事をしているのに,賃金や採用期間に違いがある」と言い立てても「今の世の中」では「採用する側」の「採用するために必要な資金がない」という姿勢にあらがえる論理にはなっていないようです。そのためにも「受かること」は最低限必要なことで,その努力をしないで,いい結果だけを得ることは,公立であれ私学であれ難しいことだと思います。

 採用試験に受からないケースに多いのは「根っこのところで,ほかの仕事より楽だと思っているな」と試験官が感じることだという話を聞いたことがあります。

 「自分が教師に向いている」という根拠のない自信をアピールすることより「好きな仕事を得るためにこんな努力をした」という具体的エピソードを伝えられるかなんだと思うのですが、このあたりが理解できないと教師には向いていないのかもしれません。

 「絶対に教員になる!」という目的意識をもって、卒業に必要な単位の学び、教員免許取得に必要な単位の学び、教員採用試験に向けた学習など、計画性をもって取り組むとともに、部・サークル活動やボランティアなど、自身の大学生活を充実させることが大切だと思います。

 民間の就職活動と教職を迷っている人は、今できる学校インターンシップやボランティアの経験を通して実際に児童・生徒とかかわることで、自己の適性を見極められることもありますよね。

 採用試験の勉強は大学院の準備として生かすこともできます。難関教科の免許しか取得していない場合は、もう少し時間をかけ,基礎免許(何の教科でもいいので一種であること)をもとに教職大学院に進学し、実践力をつけるとともに、他教科での受験を考えることも、教員となる夢の実現に向けての努力の表れです(確かに,費用は掛かりますが,国公立の教職大学院の場合,助成金制度も充実し始めています。2月ごろに大学院での説明会があります。) 教職大学院での推薦が近年有利になっている傾向があり,どうしても「地元」と考える場合には参考にするといいですね。

 各大学には関連都道府県や教職大学院から教員採用選考試験や教職大学院推薦の手続きができる場合があります。4月初めに学内の推薦者選考実施要綱を作成,公表すると思うので,「情報のアンテナ」をしっかりと広げておくことが大事です。

 教員採用選考試験の大学推薦は必ずしも採用されるものではありませんが一次試験の一部免除など「有利」になることは確かです。先輩たちの実績やあなたのGPAに左右されることもありますが,受験希望地での推薦がある場合は「大学推薦」にも挑戦してみましょう。申請条件や期日は大学によりますのでそれぞれで確認してください。

 ただ一つ注意しなければならないのが,教員採用選考試験の場合「合格すれば」必ずその自治体に行くことが条件になっています。滑り止め程度の感覚で申請することは,大学や自治体に大きな迷惑をかけることもあるので,慎重に判断してください。

 都道府県の開催する教員養成講座の修了や養成講座参加による推薦は「大学推薦」よりさらに有利だといわれています。ただ,試験では面接試験重視となるので「教員育成講座を受けているのにその程度の認識しか育っていないのか」という部分での「厳しさがある」ことには注意する必要があります。大事なことは「推薦を受けた後,何をしたか,身に着けたか」なのです。

 まだ,来年度の教員採用選考試験要綱は発表されていませんが,「どこでもいいから,絶対公立の教師になりたい」という人は今年度の教員採用選考試験要綱の各都道府県HPでチェックをしておいてください。

 都道府県においては,「一般枠」の採用試験以外に「特別枠」という採用枠があります。社会人枠やスポーツ枠というのもありますが,これらの基準は「オリンピック上位入賞」「一流商社海外派遣社員」といレベルなので無視するとして,狙い目は「離島、へき地特別枠」です。

 例えば北海道なら,小中学校両方の免許があれば「特別枠」で一次試験のほとんどが免除という受験ができます。ただし10年間は「へき地」での勤務をするという条件です。こうした「意欲がある(覚悟を持っている)先生」「故郷に強い思いのある先生」希望者に有利な受験条件を与えているところがあります。厳しい生活もいとわないという覚悟があればほかにも島根県や東京都にも「離島枠」があるはず(毎年あるとは限りませんので自分で探す必要があります)です,当然観光気分での受験では突破できませんが。

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全国で採用試験は実施されています

12月 一次試験の概要がイメージできていますか

 志望する都道府県を決め、そのための学習スケジュールも一次試験の内容に合わせて作成でき、一次試験に向けて「自分のやるべきこと」が明確になっていれば、ひとまず安心ですね。面接対策なんかも気になる時期ですが、今年中は「教師になることの根っこの部分を深めること」「暗記しておかなくてはならない一次試験で必要なことの明確化」「教育時事における課題意識の深化」あたりをきちんとやっておいて、余裕があれば一般教養(教科)の弱点克服や教育法規,最近の中教審答申や文部科学省の通知(告知),学習指導要領あたりを眺めたり,受験予定地の新聞の教育関連記事を読んでおくなど,自分のペースで進めていくことが大切ですね。
 コロナで出来なかった帰省も今年は何とかできそうなので,ふるさと受験を希望する方は,最大の情報収集のチャンスとして「母校の恩師への挨拶まわり」や「プチボランティア」を行うことも可能になりますね。意欲や熱意も具現化されなかったら.ただの願望ですよね。あなたの願望だけでは一次試験すら難関になることを肝に銘じておくことが大切です。寒さに負けない体力づくりのためには,規則正しい生活と朝型の学習が大切だと思います。一次試験の受験時間(多くの場合が9時だと思いますが確認しておいてください)に,頭が回転しているようにするには,その3時間前には起床しておくことが大切なんてこと,聞いたことがありませんか?
 受験勉強のため深夜まで起きていたという経験は,「これから何十年も続くの先生としての生活(学校には遅くとも8時30分ごろまでに出勤するという生活)」にプラスにはならないと思うのです。「プロ意識」を身に着けるためには意外とこんなことから始めないといけないのかもしれませんね。時間の管理を自分ですることは「働き方改革」を求められている先生に必要なスキルでもあると思うのです。
 「受かったらすぐにそんなことはできる」という自信がある方もおられると思いますが,起床してから朝食その他で1時間,通勤に1時間(受験地によりますが)悪くすると起床から勤務地の学校到着まで3時間を考えておくのが普通ですね。
 先生って仕事毎日6時に起きるのは普通のことなのです。学生の時は6時まで起きていることもあるかもしれませんが,そうした生活を急に変更すれば採用後に体調不良になり5月ごろにダウンするということも想定されます。体調管理にも気を付けてください。

受験予定地の教育委員会HPの閲覧と教員採用試験志願書の見方

 一次の筆記(教職教養・一般教養)や専門教科といった「暗記科目」中心の対策が、そろそろいやになってくる頃ですね(笑)
 自分で気分転換の方法を見つけておくことも大事な準備です。
 根を詰めすぎて頭が飽和状態のまま、いくら努力しても何も見につかないということもありますよね。
 たまには「ボーとしたり」「プチ旅行したり」「本を読んだり」してリフレッシュするのも大切ですね。

 年末に帰省する人がいるので、その時にやれる準備について、少し書いておきます。

 今年度に実施された教員採用試験志願書(含むエントリーシート)は今年の年の3月ごろ配布されました。
 すでに教育雑誌などで概要などは知ることができますが「詳細」は知ることができません。
 一次試験で受験する志望地の「今年実施された採用試験の願書」「募集パンフレット」は必ず手に入れるようにすることが大切です。
(第一志望地が出身地以外の場合は手に入れるための準備が必要です。)

 何度も書くようですが一次の筆記が高得点や満点でも採用試験は「合格」を保証されるものではありません。
 人物本位ということの裏側にはバランスの取れた人材という意味も含めています。
 当然、受験へ取り組み方や一次二次(場所によっては三次もありますね)の論作や面接等の対策も計画的に行う必要があります。また、できなくては一次試験をクリアーできても二次の壁は結構高いのです。
   
そういう意味で3月、4月に配布される教員採用試験志願書(含むエントリーシート)は重要な意味を持っています。
 ここにどのような項目を挙げているかが一次の面接にもかかわる場合が多いのです。
 今年度のパンフレットと来年3月ごろ配布される(早い都道府県はすでに説明会で来年度のものを配布することもある)あなたたちが受験する年度のパンフレットを比較することにより、見えてくるものがあるはずです。

 各都道府県にはその年度の都道府県の教育の取組方針をまとめた「教育の重点」等という教職員指導用の冊子(都道府県により名称は違います)が全教職員に配布されます。
 その中で前年度との比較改正点に関しての理解を求められます。こうした資料は学校で働く講師の人には配られ、講師の人は有利なように思えますが多忙のために十分読み込めずに試験を受けるという負のスパイラルに落ち込んでいる講師の方もおられますが、指導員やボランティアでは意外と手に入れることが難しいのです。

  もし、来年4月時点で学校のボランティア等をおこなっているのなら、管理職の先生に頼んでみるのもいいかもしれません。
 二次の面接では、さらにそうした「今のあなたが受験する都道府県教育委員会の課題意識や問題意識」へ「考察」の深さが問われる場合があり、
各都道府県から募集要項が提示される教育実習が始まる5月までの時期に
他の教員希望の人たちの意見を聞き自分の考えを深めることが、とても大切になります。
 受験する場所により、一次の個人面接と二次の個人面接が2回もあることに戸惑うかもしれませんが、「一次は教師となるための意欲、熱意、準備」等がキーワードになりますが「二次は教師としての伸びしろ、個人の考察力、考え方」などが問われると考えておけばいいと思います。

 具体的な準備について、もう少し説明しておきます。
 ①第一希望地の今年度募集要項の確認とパンフレットの入手(できることなら第2第3希望地も)しましょう。
 得られた情報から「受験地の変更」もまだぎりぎり可能です。

 早い時期に募集要項やパンフレットを作成する都道府県は小学校の倍率が低い、または特定の校種教科の倍率が低い可能性があります。
 すでに来年度(平成5年採用)の募集要項が公開されている場合もあるかもしれません。こまめに受験予定地の教育委員会HPや教育センターのHPをチェックすることが大切です。

 自分の「校種」についての倍率(一昨年のもの)を確認、「校種」の倍率等については今年度夏の倍率を教育雑誌等で確認、小学校で「2倍」台、中学校・高校の教科では「3倍」台が「狙い目」です。二桁以上の倍率の場合、受験校種・教科の「再考」または「覚悟」が必要です。
 
 今年の採用試験の詳細なデータは例年、その年度内の2月に「文部科学省が詳細なデータを公開します」。教育雑誌はそのデータを基に分析を行うので2月の教育雑誌(特別号)を図書館で予約しておくといいですね。
公立学校教員採用選考試験の実施状況:文部科学省 (mext.go.jp)
(公立学校教員採用選考試験の実施状況)
 
②受験予定地の教育委員会のHPや教育センターのHPを閲覧しましょう。
 
 例えば
 県の教育長の挨拶や施策方針は受験予定者は必読です。
  例 岡山県教育委員会 鍵本教育長
 政令指定都市等を受験の場合は市町村教育委員会のHPもチェックしておく必要があります。
kyouikucyoumessage.pdf (city.okayama.jp)

    ただし、どの教育委員会でも職員の任期は3月又は9月に移動があるので移動時期に再度チェックが必要です。
 コロナ禍で、教育の情報化が進んでいる都道府県ではSNSの活用が行われています。
     岡山県総合教育センター【YouTubeチャンネルを開設しました】
岡山県総合教育センターYouTubeチャンネル - YouTube
 そしてここには、岡山県が目指す授業スタイル「岡山県スタンダード」の動画が公開されています。目指す授業スタイルは各自治体独自のものがある場合があり(京都市スタンダードは有名です)これらを2次試験の「模擬授業」で踏襲することを求める傾向があります。国公立系の教育大学では、それぞれの教育委員会とのつながりが強く、こうした自治体独自の授業スタイルの研究開発にも参加しているので熟知しているのですが、私学の大学の場合、こうした対策は受験者にゆだねられている場合が多くみられるようです。
 こうした不公平感を払しょくするためのSNSでの情報公開は先進的な取組だと思います。また、国の第3次教育振興計画をもとに各都道府県で作成されている教育計画についても調べるのにはSNSが有効です。
 各都道府県のローカル問題というものはこうした部分からの出題もあります。
 ③都道府県が配布するパンフレットを活用しましょう。
 各都道府県が開催する「教員採用試験受験者説明会」は、コロナのため開催状況が変更されることが多くその対策が必要です。
 種々の理由で参加できないことも想定されますが、時間があるのならできる限り参加することをお勧めします。
 
「教員採用試験受験者説明会」の会場では必ず教育委員会の作成したパンフレットと今年度又は次年度の教員採用試験受験要綱が配布されます。
 
 こうした指標について「それを実現できるものを持っている」「そのことについて深く考えて準備をしている」ことが大切です。  
 こうした都道府県の示す指標はパンフレットだけではなく募集要項にも必ず明記されています。覚えるではなく考える、自分の言葉で話せるようにすることが大切です。
 試験会場で「丸暗記」してきたことを「棒読み」で述べることに力を入れるより「たどたどしくとも自分だけの理由(根拠)をすなおにのべること」が大切です。
 これだけこの都道府県の教育施策を覚えているということも大切ですが、倍率の高い校種や教科では、それは 最低条件になります。
4月には願書等で「教員志望」「校種・教科志望」の理由を聞かれますが、「キーワードの羅列」だけで終わらないように注意してください。
受験説明会の様子も公開されていると思いますのでチェックしておくといいでしょう。
大阪府公立学校教員募集!!(H31.4.6 受験説明会「求める教員像」より)  YouTube

募集要綱の見方

 年号の表記については都道府県によって「令和3年に実施する令和4年採用試験」(今年の夏実施したもの)を「令和3年」「令和4年度」と二通りの表記をしています。

 今年の採用試験においては、コロナの対策で多くの変更がありましたが、要綱発表以降の変更は各教育委員会HPでの確認が必要ですが、今年度「要綱」と次年度要綱で大きく変わることはない(採用人数の増減や試験日の変更は可能性があります)と考え準備を始めましょう。
一応前年度通りの実施を想定します。
「求める教師像」や「基本施策」等は大きく変わることはないと思われますが、「学習指導要領」の完全実施に向けての「校種」(特に高等学校)の変更や増加があると考えられます。
 今年の試験予定日(1次2次)と会場の確認、受験時間の確認をします。
 コロナでの変更も想定して受験地の最終決定を行い対策スケジュールの見直しを行います。
 試験内容の確認、今年度分は「要綱」で、2月以降教育雑誌等で詳細を再確認(人数、時間、文字数、実技内容)

※補足説明にも注目
 受験地により、小学校の英語枠、地域枠など受かりやすい特別枠の情報があります。
 「特別選考枠」は、とても有利な条件の受験枠ですが条件が厳しくハードルは高いです。スポーツの場合「国内大会上位、国際大会参加」が条件です

受験要綱で特に大事なのが「加点制度」です。
    都道府県により制度の内容は違いますが、自分の強みとしてアピールできる内容になるので、各資格のスコアや紙ベースでもらったことのある公印が押された賞状、記録状、検定資格(高校以降)は再度確認しておきましょう。(教育委員会は文書主義なので「正式(大会)名称」「正式授与年月日」「正式授与者名」が必要です)
 個人面接時に行う1分間程度の自己アピールや都道府県の課題解消のスキルとしてのアピールに使うことができます。

蛇足ですが、受験地の見直しについて
   「まず、どこかの都道府県に受かって正規教員(教諭)になり、それから3年後に第一希望の教師になる」ほうが「何年も難関受験地の講師を行う」より有利で近道です。
   「何年か、社会を経験してから教員になる」という考え方は、中学校、高校希望者にとっては、もはや都市伝説だといわれています。

面接の基礎

  面接に苦手意識を持つ方もいるようですが、採用試験における面接の占める位置はとても大切です。
  いつの時代も「学校の先生」には、教育者としての使命感、・人間の成長発達についての深い理解・教育的愛情、教科等に関する専門的知識、広く豊かな教養、そして、これらを基盤とする実践的指導力等きわめて広くて深い知識や教養が求められてきました。

   近年の働き方改革等で「教育労働者的側面」も議論として挙げられることが増えてきましたが、「先生の資質として問われるもの」は「都道府県が教育課題として認識していることを解決できる可能性を持っているかどうかという点」だと思います。

   一般的に社会の教育への関心事を「教育時事」としてとらえることが多いのですが、情報ネットワークの進展など「変化する社会」の中で、いじめによる自殺など深刻な問題が頻発するようになっているという「学校」の現状をどのようにとらえ、考えているかということが大切です。

   少子化の中で保護者の教育に対するニーズも高くなっていると言う指摘もあります。格差が人の心をむしばむという指摘もあります。こうした変化の著しい今の時代にあって、より高い人格・識見が求められるようになってきているということを認識することがまず、必要です。

   そのような中で、教員採用選考は教員として必要な知識・技能を判断するための学力に関わる選考方法としての「筆記・実技試験」とともに、人物を判断する多様な資質・能力、教育への意欲や情熱、人間性への適切な見極めのための「面接試験」が行われています。

 「先生は知識だけではダメ。なによりも人間性だ」と、言われるようになって久しいのですが、そればどちらかだけを必要としているということではなく、「いつも新しい知識を得ようと努力し人間性としての向上心がある」先生が必要という、教育現場の求める必要性の問題なのです。

  それは、テレビやマスコミで伝えられる「先生」の教育課題に対する指導や対応が不適切、あるいはコミュニケーションの不足により、信頼関係を損ねる等の事例が少なからず発生していることや「ブラック」という「厳しい仕事、つらい仕事、報われない仕事」というイメージが広まりつつあるという現状もありますが、こような状況を受けても、自らの「夢や志」を実現しようとする「先生」を「学校が求めている」ということなのです。

  教員採用選考で、教師として専門的教養は当然のこととして「人物」重視が打ち出されてきたのは必然なのです。

  ですから生徒理解力、専門的教養、コミュニケーション能力、教育行政・教育改革の理解度等幅広い質問があり、都道府県の教育課題も大きく関係してくるのが面接試験です。

  コロナ禍において一次だけで判断した県もあるが面接試験は、教員採用試験を行うすべての自治体において実施されているようです。コロナの影響により個人、集団等の形態の変更か行われるであろうことは予測できますので、情報の収集確認が大切になっています。年々、面接による評価の重要度を増しており、合否の判定上、大きな比重を占めるようになってきています。

面接の基礎知識 


面接重視の背景

採用試験の方向性を示した資料

(項目をもとにして、自分の考えを持ち、自分の言葉で語り自分の文章として表記することが必要になります。)
ア、教育職員養成審議会「新たな時代に向けた教員養成の改善方策について(第1次答申)

教育職員養成審議会(第1次・第3次答申)


地球的規模に立って行動するための資質・能力 
〇 地球、国家、人間等に対する適切な理解 
例. 地球観、国家観、人間観、個人と地球や国家の関係についての適切な理解  社会集団における規範意識 
〇 豊かな人間性
例. 人間尊重・人権尊重の精神、男女平等の精神、思いやりの心、ボランティア精神
〇 国際社会で必要とされる基本的資質・能力
例.  考え方や立場の相違を受容し、多様な価値観を尊重する態度
国際社会に貢献する態度、自国や地域の歴史・文化などを理解し尊重する態度    
変化の時代を生きる社会人に求められる資質・能力 
〇 課題解決能力等に関わるもの
例. 個性、感性、想像力、応用力、論理的思考力、課題解決能力、継続的な自己教育力
〇 人間関係に関わるもの
例. 社会性、対人間関係能力、コミュニケーション能力、ネットワーキング能力
〇 社会の変化に対応するための知識及び技能
例. 自己表現能力(外国語のコミュニケーション能力を含む)メディアリテラシー、基礎的なコンピューター活用能力

教員の職務から必然的に求められる資質・能力 
〇 幼児・児童・生徒や教育の在り方に関する適切な理解
例.  幼児・児童・生徒観、教育観(国家における教育の役割についての理解を含む)
〇 教職に対する愛情、誇り、一体感
例. 教職に対する情熱・使命感・子どもに対する責任感や興味・関心
〇 教科指導、生徒指導等のための知識、技能及び態度
例. 教職の意義や教員の役割に関する正確な知識、子どもの個性や課題解決能力を生かす能力、子どもをおもいやり感情移入できること、カウンセリング・マインド、困難な事態をうまく処理できる能力、地域・家庭との円滑な関係を構築できる能力
教育職員養成審議会 「新たな時代に向けた教員養成の改善方策について( 第3次答申)」(第3次答申)
 〇 多面的な人物評価を積極的に行うこと
 〇求める教員像を明確化すること
具体的方策
〇 面接において、得意分野や重点履修分野について詳しく聴取するなど、小論文や面接等において自己アピールを求めたり、全員同一課題ではなく、複数の課題の中から得意なものを選択する実技試験を実施するなど、採用選考の方法を工夫することが望まれる。
〇 新規学卒者の採用選考については、試験方法の多様化、重点化を図る必要があり、学力試験については一定の水準に達しているかどうかを評価するために活用することとし、その水準に達した者については、大学の推薦、教 育実習・養護実習の評価、得意分野、ボランティア活動の実績等を選考のための資料として活用し、多様な人材の確保を図る仕組みを工夫することが必要である。

    こうしたキーワードに対しての「語句の説明や内容の把握」だけを問われるわけではありません。むしろこうした語句に関してのあなたの思いや考え方、大学生活や生き方を「具体的なエピソード」などを通して「面接官に伝えること」が面接です。

    このような教員の資質に関する文部科学省の方向に沿って、各都道府県はそれぞれの教育委員会において「都道府県等の教育委員会が必要とする教師像」を「求める教師像」として提示しています。一般的なものを示すと

教育委員会の求める教師像

  このようになりますが、これらを受験者であるあなたたちが「具体的に」「明確に」持っているか、持つ可能性があるかを確かめる作業が面接なのです。

 それぞれの受験する自治体が「求める教師像」は少しずつ違います。共通してあげられるものもありますが
〇 教科等に関する優れた専門性と指導力、広く豊かな教養など
〇 教育者としての使命感・責任感・情熱、子どもに対する深い愛情など
〇 豊かな人間性や社会人としての良識、保護者・地域からの信頼など

 大切なのは「受験予定地の教育委員会」が特に重視している項目です。
(1次2次共に面接試験がある場合、1次では共通事項、2次では重視事項を問うことがあります)
「受験予定地が明確でないと、共通事項のみを考えている=並の答え」とい対応になりますよね。

筆記と面接の得点配分例

 教員採用選考試験における面接の占める割合も各自治体教育委員会で違うことは以前にお話ししました。事前情報は、教育雑誌等で前年度のデータを見つけるか、基本的に公表しているので前年度の募集要項で確認しておくことが必要です。
 実は文部科学省では各都道府県等の面接の実施状況について報告を受け次の年度5月に公開してきたのですが、令和2年の公開(令和元年実施分)は7月でした。コロナ禍の影響か令和2年実施分の公開は未定だと思います。

令和2年度(令和元年度実施)公立学校教員採用選考試験の実施方法について

ここで公開されている資料の中には採用試験の参考になる資料が多く

令和2年度(令和元年度実施)
公立学校教員採用選考試験の実施方法のポイント

(参考資料1)
令和2年度公立学校教員採用選考試験の実施方法(第1~9表) (PDF:670KB)
(参考資料3)
教師の採用等の改善に係る取組事例~グッドプラクティスの共有のための事例集~(詳細版)

 などの資料は一読しておけば「受験希望地対策」の有力な資料になります。
 面接試験が何次に行われ、内容は何か、いつごろ実施されるのかなどが記載されています。教育雑誌等で今年度実施分(令和3年夏実施分)が公開されるのは例年2月ぐらいなので事前にチェックしたい方は是非参考にしてください。

面接の占める割合

 教員採用選考試験における面接の占める割合も各自治体教育委員会で違うことは以前にお話ししました。事前情報は、教育雑誌等で前年度のデータを見つけるか、基本的に公表しているので前年度の募集要項で確認しておくことが必要です。
・A自治体- 筆答100 専門200個人面接200
・B自治体- 筆答50  専門100~200 集団討論100
  個人面接1次50  2次100
・C自治体- 筆答 150 専門150  
  個人面接1次 300  2次300   模擬授業 150

⇒ 面接は専門教養と同等またはそれ以上の比重を占め、面接で高い評価を得ることが、合格に必須の要件となります。
 但し、「筆答試験ができなくても、面接がよければ補える」ということでは決してないです。(いわゆる「筆記試験の足きり」は自治体によりあると考えています)
 その逆「面接試験ができなくても、筆記がよければ補える」ということは各自治体により判断のわかれるところである。1次合格者の判定の場合や2次降格の判定の場合など状況により違うと考えています。

実施形態

 昨年度の募集要項をチェックすることで受験希望地の面接形態が記されおり、大幅な変更は特別な場合を除いて変更実施されることは少ないので、参考にすることができます。ただし、組み合わせて行う場合(個人面接や集団面接と場面指導など)は比較的多く、組み合わせて問われることが少なくないようです。したがって、要綱に示されていないものについても確認しておくことが必要です。

個人面接個人面接質問例 

個人面接
・ 一般的に、すべての自治体で実施される。ただし、1次試験2次試験(3次試験)すべてで実施する自治体や模擬授業・場面指導と組み合わせて実施することが多い
・ 面接員は2~3人。10~20分程度が一般的で、絶対評価である。
・ エントリーシートあるいは面接個票の記載内容に関する質問も多い。
・ 1次で実施する自治体では、『志願書』などから聞かれることがある。特に2次では適格者を見極めるため、深く問われるのが通例で、答えた内容に関連してさらに問われること(追質問)が多い。『エントリーシート』や『面接個票』等の記載内容に対して、深く突っ込んだ質問をされることが多い。
・ 近年、集団討論・模擬授業・場面指導の後に個人面接を設定したり、個人面接の中にロールプレイや英語の日常会話を設定したりするところもある。
・ 面接員は、教育委員会担当者、校長等の学校管理職のほか、民間人事担当者や保護者代表、弁護士、臨床心理士等を加える傾向にある。

A自治体では
 あ)特技や資格等 い)ボランティア活動、学校インターンシップ、教師塾での学び う)海外留学・国際交流の経験 え)めざす教師像 お)教員に向いていると思うところ か)教員をめざすに当たって努力していることB自治体では 
 あ)自己アピール い)当該自治体の志望理由 う)専攻の分野 え)指導できるクラブ名 お)特技 か)趣味・スポーツ き)現在の健康状態  く)クラブ活動、ボランティア活動等の経験 け)教育実習の経験 こ)長所・短所 さ)(小学校)英語力、水泳、ピアノ、得意不得意科目
など、自治体による違いがある。過去問の傾向も一定期間で変わることがあり傾向はつかみにくい。

よく質問される項目・質問内容  
面接質問例 とりあえず1次試験対策(2次でも個人面接があると想定した基本パーション)

1. 導入 雰囲気を和らげる質問
今日の会場にどのような方法できたか、所要時間は
直前にあった模擬授業の出来は(2次)
2. 志望動機
何故、教員を志望したのか、そのきっかけと理由
何故、○○校(校種)を希望したのか
何故、○○科の教員になりたいと思ったのか   
何故、本県を希望したのか(出身地以外の受験の場合ほぼ必ずある)
他県の受験はしているか、どちらも合格すればどうするか
(2次 試験官が採用したいと思ったときに出る質問)
教師の魅力、やりがいは
3. 教育施策
○○県の教育振興プラン(プラン名)で、課題となっていることは
○○県の教育振興プランに、共感できることは
○○県の教育振興プランの中で、あなたが具体的に取り組めることは
○○県の教師塾で得られたこと、努力が必要と感じたことは何か
4. 教育実習
教育実習で、得られたことはどのようなことか
教育実習で、最も困難に感じたことはどのようなことか
教育実習で、生徒とのかかわりの中で一番印象的な出来事は
5. 成功体験・失敗体験
今までで、ものすごく怒られた経験は
最も困難に感じたことは。そして、それをどう乗り越えたか
最も頑張ったことと、その経験を教師としてどう生かせるか
6. 教育観・教育理念
最近の児童・生徒について、どのように思っているか
学力とはどのようなもので、生徒にどのようにつけていくか
探求とはどのようなもので、生徒にどのようにつけていくか
今の児童・生徒に必要な力は何。どのような取組でその力をつけるか
理想の教師像は
どのような授業が「よい授業」だと思うか
児童・生徒の前で、一年間の学級目標を述べてください
初めての保護者会で、教育方針を
職員室で着任の挨拶を
全校生徒の前で着任の抱負を
「知・徳・体」、今の子どもに特に不足しているのはどれだと思うか、その理由も含めて
勉強が嫌いな生徒も巻き込んだ授業をするための工夫
わかりやすい授業とは
生徒からどのような先生と思われたいか 
小学校段階での英語教育の意義は 
あなたは英語でその教科の授業はできますか(英語以外の教科受験者に)  7. 教員としての適性・資質・能力
教員に向いていると思われる点は
指導がうまくいかなくて、生徒が言うことをきかない場合、どう対応するか魅力ある教員の資質とは
あなたが子供達に自信をもって教えられることは何か
部活動の意義は
経験のない部活動顧問を頼まれたらどうするか
クラブにおける外部講師の導入についてどのように考えるか
部活動中、体調が悪いので帰りたいという生徒に、どう対応するか
他の先生と意見が合わないとき、どうするか
最近のニュースで最も関心のあることは
8. 生徒指導
喫煙している生徒への指導
SNSの利用についての指導
朝、元気のない生徒にどのように声かけするか
登校時の自転車マナーについての指導
忘れ物の多い児童への指導
児童中に突然立ち上がって、他の生徒にちょっかいをかける生徒への指導
合理的配慮とは
怒ることと叱ることの違いは
9. 人権教育
最近制定されたの特別支援教育に関する法規で気になったことは
自立支援をどのように行うか
人権教育をどのように行うか
あなたにとっての人権とは
担任をしているクラス内でいじめが起こった際、どのように対応するか
学級崩壊の学級を担任することになった場合、どのように建て直しを図るか   10. 学校インターンシップ・ボランティア・留学
インターンシップで、一番感動したこと
ボランティア、いつから、どれくらい、どのような活動を
ボランティアで得たこと、苦労したこと
大学で高校時代に行っていたクラブ活動を続けずにボランティアを行った理由は
留学 動機、学んだこと、辛かったこと
11. 保護者・教育課題
学校でしかできない教育と、家庭でしか出来ない教育
児童虐待を行う保護者への対応
宿題が多すぎるという保護者の苦情への対応(小学校)
「靴隠しがある。いじめなので子どもは登校させない」という保護者への対応
食アレルギーを持つ児童の保護者との連携を具体的に
「なんで勉強するのかわからない」と言う児童・生徒に勉強の意義を説明
安全教育について、
学校におけるリスクマネージメントや危機管理について何がどのように必要キャリア教育について
学力調査について(本県の結果)
スマホの持ち込みについて
情報教育
貧困
教員の不祥事
ICT教育、情報リテラシーについて
ネットいじめ、セキュリティ教育について
同僚教員による体罰を見かけた場合の対応は
同僚や上司の触法行為を見かけた場合の対応
12. 個人について
友人は多い方か。友人からどのように見られているか
長所・短所は
長所をどのようにして、教師の仕事に生かすか。短所をどのように克服しようとしているか
趣味、資格、特技について
他の免許をどのように生かすか
ストレスがたまった時、どのように対処するか
このように個人情報を開示しなくてはならないことをどのように考えているか
13. 大学生活について
専攻、卒論
部活動・サークル活動
教員系大学に行かなかった理由
大学生活で最も力を入れて取り組んだ事
14. 自己PR
自分のセールスポイントは
これだけは絶対誰にも負けないところ
あなたを採用したら本県は、どのようなメリットがある
あなたを採用したら、児童。生徒の学力が向上するというアピールを
教師になって、すぐにやってみたい取組を具体的に
自分の特徴を生かした自己紹介を、初めて出会う児童・生徒の前で

【留意点】  
・個人面接の場合、個票に基づく質問、あるいは一つの応答に対して、それに関連した内容を掘り下げて質問される場合が多い  
質問のポイントを正確にうけとめる。話しすぎない
自分の言葉で語る (暗記した言葉は、面接官の心に響かない)
自身の体験を踏まえながら、自分の教育観・人生観を語る
教員(学級担任、教科担当者等)という立場で、具体的に語る
エントリーシートや面接個票を基に質問されることも多い

謙虚に学んでいこうとする姿勢と“元気に、明るく、さわやかに!
(語る内容とともに、表情や姿勢などトータルで評価される)”

集団面接

集団面接


・1次試験での実施が一般的。・面接員は3人程度。受験者4~8人程度。時間は20~30分が一般的。
・応答方法は、「順番に指名または挙手」があるが、挙手を取り入れる自治体が増加している。挙手の動作や姿勢、声の大きさなどにも注意が必要。メリハリのない挙手や「はい」は指名されないこともある。
・早押しクイズではないので、自分が自信を持って解凍できるようにする準備が必要。応答順により「つけたし」が必要になる場合も「的確に手短に、内容の重複は避ける」
・質問内容は個人面接と重複する場合もある

集団面接の質問例 


集団面接質問例

①   ○○県で教師をする魅力は何ですか。
②   印象に残っている教師、または目標にしている教師について述べて下さい。
③   教師力をつけるために、どのようなことに心がけますか。
④   大切だと思う教師の資質は、何ですか。
⑤   生徒を叱る時、どのようなことに気をつけますか。
⑥   1時間の授業で、大切にすることは何ですか。
⑦   同僚の教師と生徒指導の点で意見が食い違った時、あなたはどうしますか。
⑧   保護者の信頼を得るため、どうすればよいですか。
⑨   生徒との信頼関係を築くため、どのような取り組みをしますか。
⑩   地域の人から苦情がきた時、大切にしたい事を2点挙げて下さい。
⑪   スマートフォンやインターネットの活用などによる様々な犯罪に繋がる事件が発生していますが、情報機器の扱いについて、あなたはどのように指導しますか。
⑫   学級内のいじめに、どのように対応しますか。SNS等におけるネットいじめの早期発見はどうすればいいでしょうか
⑬   学校は組織で働くことが大切ですが、組織で働くために大切なことは何ですか。
⑭   新1年生の担任として、どういう学級目標を設定して学級運営しますか。
⑮   探求活動の充実が学習指導要領にも掲げられていますが、あなたの授業では、どのように実践しますか。
⑯   教育実習や学校インターンシップを経験して、心に残っていることは何ですか。

教職のレディネスとして問われる知識内容例
・ 塾の講師と公立学校の教員の違いは、何だと思いますか。
・ 教員の「服務上の義務」について、法的根拠ととともに説明して下さい。
・ 教員の研修の必要性について、法的根拠をもとにして述べて下さい。
・ 「個別の支援計画」と「個別の教育支援教育」の違いについて説明して下さい。
・ 児童虐待の定義について説明して下さい。
・ 児童虐待に関する教師の義務を法に基づいて説明して下さい。
・ いじめの定義について説明してください。
・「いじり」をどのようにとらえていますか。
・ 体罰にあたる行為を具体例を挙げて説明して下さい。
・   体罰を禁ずる法的根拠を述べて下さい。
・ 教員の不祥事に関してどのようにすれば防止できると考えていますか。

集団討論

集団討論

・6~10人程度で実施される。課題に対して、グループで協力して課題解決を模索していく討論の様子を面接員が観察し評価する。 

・課題が提示されたのち、多くの自治体では、自分の考えをまとめる時間が用意される。そのわずかな時間で、課題の意図を正確に把握し、課題解決に向けた自分の考えをまとめる。

・討論にはいる前に受験者全員が、1分以内で自分の考えを述べる場合がある。

・司会は立てる場合と、立てない場合、グループで有無を決める場合とがある。司会を立てる場合は、立候補が原則なので、特に自信がなければ司会をあえてする必要はない。(司会は討議の流れをつかみ、時間内にまとめるという方向で行う場合と自由討議から論点を見つけ、話し合いのまとめを求められる場合がある。論題がきちんと提示されている場合は、論題からそれた発言者をどのように批判的にならず気づかすことができるかもポイントとなる)

・討論の筋道を自分なりに考えながら意見を述べる。(話が進まなかったり、繰り返しの議論となった場合、話題や方向性を提案できることが大切)

・思いつきの意見ではなく、理由と根拠を示しながら、具体案を述べていく。「私は、こう考え、このようにする。例えば・・・」というように言えれば良い。

・個人的やりとりではなく、みんなで協力しながら建設的な意見を組み立て、より良い解決策を見つけていくという、教師の学年会議のようなスタンスで討論する。(個人質問はしない)

・教育者としての、落ち着き・使命感・子どもへの愛情・豊かな人間性・協調性が感じられるかどうかが 評価される。(他の受験者の発言にも耳を傾け、頷きなどによって共感的態度を示すことも大切)

・教師としての可能性や将来性が観察されている。

・最後にまとめの発言が求められる場合があるので、自分なりのまとめを考えておく。

集団討論テーマ例(テーマの設定については国全体の教育課題、いわゆる「教育時事」や都道府県の教育課題なとから作られることも多くなっている。ハウツーを回答するのではなく自分の具体的な教育ビジョンを提示すること)

集団討論のテーマ例

①「授業中に集中力が持続せず立ち歩く生徒に、どのように対応するか」
②「校則違反を繰り返す児童・生徒の指導について」
③「ネットいじめの早期発見と対処」
④「貧困児童への対応」
⑤「学ぶことの楽しみが実感できる授業の工夫」
⑥「自己肯定感を育む授業の工夫」
⑦「わかる授業と楽しい学校づくりが求められる背景と具体的な取り組みについて」
⑧「学力向上のための具体的な取り組みについて」
⑨「読書離れのなか、学校として取り組むべき事について」
⑩「豊かな人間性の育成が叫ばれている昨今、教師はどのようにして、子ども達のおもいやりの 心を育んでいくか」

※新しい学習指導要領でのキーワードや新設教科関連は押さえておくこと
高校「共生」と小「社会科」中「公民」や高校「歴史総合、地理総合」と小「社会科」中「歴史・地理」
当該校種での探求活動
小「教科としての英語」小中「特別の教科道徳」高「特別支援教育」「情報科」
 30分の集団討議での発言回数は参加者が6名程度なら持ち時間は5分と考え2分程度発言で2から3回で終える。回数が多いからよいというものではなく、討議の流れの中で「話し合いを円滑に行うための努力」をどのように行ったかが大切になる。講師経験者等が同じグループになる場合もあるが、長い持論を展開することはむしろグループ全員を不幸にすることもあるので注意が必要。

模擬授業

模擬授業


・ 当日その場で渡された教科・テーマ・教材で授業を行う場合と、事前にテーマが提示(1次試験合格通知時などに)される自治体がある。
・個人面接の中で、1分間程度実施する自治体もある。
・模擬授業を行う前に、30~60分程度で指導案を作成する場合もある。
・児童・生徒役がいる場合(面接員、あるいは他の受験生が担当)と、実際は児童・生徒役はいないが目の前に児童・生徒がいるものと仮定して行う場合がある。
・自治体によってホワイトボードや黒板の違いがあり、電子黒板の利用を指定する自治体もある
・1単位時間の計画を立てた上で、5~10分の模擬授業を行う。

・学習指導案(本時のみの略案で良い)を書いて、模擬授業のポイントをつかむこと。
単元(教材)名、対象学年、指導計画(何時間配当で、何時間目の授業)、本時の目標  何ができるようになればよいのか、どのような力がつけばよいのか。
本時の展開  ①学習活動(児童・生徒の活動)
                         ②指導上の留意点(学習活動を全員が達成するために、どのような指導の工夫や配慮をするのか指導法を書く)
                       ③評価達成内容と達成の有無をみる方法

・「乱雑な教室をきちんとさせるための学級活動の時間の指導」など、学級経営や生徒指導に係るテーマが課される自治体もある。

・評価観点は、教育専門家としての指導力を見る
①児童・生徒を想定した授業の場を考えているか。(教室を想定し、隅々まで幅広く目線を向ける)
②指導内容が本時のねらいにそって適切か。
(できるだけ早く目標達成の核心に迫る方が良い。指導内容に関わりのない枕言葉やネタフリは不要)
③児童・生徒に興味・関心をもたせる指導を考えているか。(集中して聞かせる話題や例を)
➃わかりやすく、親しみやすい話し方をしているか。(後ろまで聞こえるように、明瞭に話す)
⑤児童・生徒と受け答えができる発問を工夫しているか。(担当者の独り舞台にならないようにする)
⑥書き順や誤字に気を付け、計画的な板書になっているか。(丁寧さ、チョークの色、量、位置など)

 このように準備が難しいのが「模擬授業」の対策です。ひとりで練習することはほとんど無理なので、一次試験に合格後(一次でも実施される県もありますので注意)仲間と一緒に行うことをお勧めします。

 今の時代ですから、自分の練習風景をスマホにとっておいて自己採点するという方法もないとは言えませんが、数をこなせばうまくなるいうものではありません。

 それぞれの受験地により時間も決まっており、その時間内に「必要な事項」をすべて行うことが必要になります。「必要な事項」とは「学習指導における最低のスキル」例えば板書や児童生徒への気配り配慮、最も大切な「指示と発問」などなどです。

 教育実習などで求められる「一時間の授業内容」に必要なスキルを「〇分間の間」に「すべて示すこと」が求められます。

 よく思い違いをするのは「いい指導案」を作ることだという勘違いです。「指導案を練る時間」は一部の都道府県を別にして十分にあります。
 最近では「授業課題」も提示してくれるので「導入・展開・まとめ」といった「授業過程」づくりはそれほど難しくはないと思います。

 考えなければならないのは、「なぜ、講師の先生が何年も受からないのか」ということなのです。

 「各都道府県が求める授業過程の進め方」に合致しない「指導を行おうとしている」と試験官が判断すれば「不合格になる場合」もあるのです。

  〇〇スタンダートという「各都道府県が求める授業過程の進め方」を公表している都道府県は少なく、学校現場できちんとした研修は「合格後の初任者研修」などで行われます。そういう意味では「指導方法についての基礎基本」を実は身に着ける必要があります。

 これは大学での教職課程で学んでいるはずのことなのですが、「塾での経験等」が邪魔をする場合があります。
  
 簡単な例を一つ上げれば「板書における漢字の筆順」であり、小学校なら試験問題に出されている当該学年で用いられる当用漢字を使っているのかというあたりのことです。
 また、「指示や発問による時間の進行管理」や「準備や配慮が必要な児童生徒に対する気配り」などを10分程度の時間の中で「具体的に表現」しなくてはなりません。
 
 「発問に関しての児童生徒の解答の想定」も、「理解できている子どもの解答だけ」で授業を進める「一答一問スタイルの授業スタイル」しかできない「賢い子どもたちにしか授業ができない」と高評価を得られるはずがありません。
 こうしたことは「一人も落ちこぼれを作らない公立学校」では必要なスキルになります。個々の考察や努力を怠っている間は、講師の時代が長くなるのです。

 応用は「基礎基本ができたうえで成り立つもの」という基本思想がどの教育委員会にもあるわけです。このあたりの克服には努力が要ります。

「模擬授業面接」の実施方法   
※ 過去に実施された一例 令和2年度教員採用試験については募集要項等を自分で確認すること

自治体名  所要時間等   方法・テーマ例
K府     
8分(6分で合図あり)   
1次試験結果と共に、テーマが事前提示され、選択できる。5人1組で授業。面接官2人。授業者以外は生徒役。課題を提示し、さらに、その際の安全指導や、さらに関連した指導を求める。

K市
8分
まず指導案を80分で作成。面接官2人。
児童・生徒役の受験生12名程度 (児童役→教師役、教師役→児童役)
基本的な指導方法「〇〇市スタンダード」による構想指導が必須

 N県
10分
7分間の構想、生徒役なし
教科書見開き1ページのコピーを渡され、7分間構想、その後移動して10分の模擬授業、終わったら個人面接
テーマとともに「導入」「展開」「まとめ」の指定がある

S県
10分
複数枚(12枚)から1枚選ぶ。(1回引き直しができる)
小学校は教科も選択10分間の構想。児童・生徒はエアー

O府
入室してから4分半
2次試験結果連絡時に、テーマが事前提示され、選択できる。児童・生徒はエアー、ホワイトボード、事後個人面接。面接官3人

 H県
数分(幅あり)
面接開始5分前に教科書コピー配布、面接始まり、途中で模擬授業をしなさいと指示、構想時間はなし、テーマは広い範囲

 ※模擬授業終了後の個人面接での質問
〇導入部分で、どんな工夫をしましたか。
〇本時の授業のねらい(学習課題)は、何ですか。
〇本時における基礎・基本とは何ですか。
〇今の模擬授業、自分自身で、10満点で何点と思いますか。(大阪府)
〇不足したのは、どのような点ですか。(大阪府)
〇今後どのように展開する予定でしたか(複数県)

このような質問は「自分を正しく評価しているか」とい結構意地悪な質問なのだと思います。メタ認知できない先生は「それが気づくまで講師をやりながら、自分で学んでください」というスタンスですね。
ただ、こうした基礎基本が十分身についていないのに合格しても「クラス担任」としての現実がまっているので、合格する前に身に着けておく努力をしてください。

場面指導

 ・日常の活動の中で発生する具体的場面を、面接員が相手役(児童・生徒、保護者、同僚、地域の人)を演じる中、受験生が教師役を演じることで、対応力を見られる。相手役がいない場合もある。
・集団面接や個人面接のなかで行われることもある。
・評価の観点は、
◇指導力(指導内容を適切に把握し、対応できるか)
◇説得力(ポイントが明確であり、説得力のある表現がされているか)
◇人間性(明るく落ち着いた表情、愛情のある厳しさがあるか)

・対応場面の中で、愛情を感じさせながらも、指導の軸がぶれないことが大事。
不自然な演技は禁物。受験生の教養・人格は、表情や話し方等の中に反映される。

場面指導のテーマ例

①授業中、スマートフォンでメールを送信している生徒がいた場合、どのように指導しますか。
②中学2年生の不登校の女子生徒の親が、「わが子の不登校は、今のクラス内でのいじめが原因ではないか」と相談してきた時、担任としてどのように対応しますか。
③休み時間に児童がケンカをしていました。担任としてあなたは、どのように指導しますか。
④7月の時点で立ち歩きをして何回注意しても直らない児童に対してどう指導しますか。(小)
⑤自己PRも含めて,クラス担任を持てたという想定で,学級開きの挨拶をお願いします。学年は自分で決めてください。時間は2分程度で。(小)
⑥体育館の裏で7名の生徒が喫煙をしているのを発見しました。どのように指導しますか。

グループワーク

面接応答の心得

面接会場での応答場面での心構えを示しておきます。

面接で見極められるもの

(1) 面接で見極められるものは・・・
① 社会人としての人柄・良識
② 教育者としての人柄・良識
③ 教師としての指導力

いわゆる、意欲・使命感・責任感・協調性・表現力・論理性・課題把握力・課題解決能力などのことですね。

心得1

 ①キーワードを意識する
 文章で答えようと思うと、考えているうちに時間が過ぎてしまいます。キーワードがあれば、質問の意図に沿った話を即答でき、面接員の印象にも残ります。自分なりのキーワードを数多く用意しておくことが大切です。

②明るい笑顔でのぞむ
 明るい笑顔は、頭の回転を良くする特効薬です。回転が良くなれば、ポジティブなアイデアが出てくる。明るい笑顔は、単に「面接員対応術」ではないのです。

③結論を先に言う
 最大の効果は、そうするとで気持ちが落ち着くことなのです。落ち着けば「論理的」に話せます。聞き手に、わかりやすくなります。「思い出語り」は不要です「思いで自慢」もっと不要です。「聞き手は専門家なのだということを忘れずに」必要な説明を、コンパクトに伝えることが必要です。

 ➃ゆっくり話す
 語尾を明確に、母音も意識して話すこと。言いたいことが明確になります。早口になると加速度がついてあせりも出ます。相手は聞き取りにくくなるのです(模範とするのはNHKのアナウンサーの話す速度)。相手に聞き取りやすい言葉で伝える力は意外と大事な教師のスキルなのです。言い直しや繰り返しは、考えに危うさを感じさせることになるので極力避けることが必要です。「あー」「えー」「うーん」という前置きはとても聞き手の印象を悪くするということを知っておいてください。

心得2

 誘導を担当する役員の方や待合室で指示をする方まであなたを見ています。入室前から退室後のすべてが評価の対象となることを意識してください。
返事や質問等の時は意識できても受付、待ち時間、手洗い、廊下など、面接時以外にほっとして気が緩んだ時に「素」がでますよね。面接の有無に関わらず、常に丁寧な言動がとれるよう、自分を自分を高めておく普段からの努力が必要です。

服装・髪型

・ 基本的に、スーツが望ましい。
・ 清潔感が大事。カッターやブラウスの襟や袖が汚れていないか、皺になっていないか。
・ 髪の毛は、礼をしても顔にかからないようにする。括る。
・ 靴を磨いておくこと。高いヒールは避ける。
・ 暑い時期なので、クールビズ(ノー上着、ノーネクタイなど)でと言われることがあるが、基本的には上着を持っていくこと。(クーラーが聴きすぎる場所になる可能性もあるので脱いでも良い状況になれば、脱ぐことは可)
・なぜだかわからないのですが、リックサックでの入室はジーンズの着用同様にNGです。華美な装飾品マニュキュア・イヤリングも避ける方が無難です。合格すればそれほど制限されないのですが、保護者との対応を理由として男性のイヤリング装着などはNGとされる場合もあるので「穴埋め」の工夫が要りますね。
・マスク着用は必須

立ち振る舞い
着席
応答1
応答2
退室

〈入室まで〉
・ コートや帽子・スカーフなどは、入室するまでに外すのが訪問の礼儀。
・ 入室時のノックは、3回(聞こえるように明瞭に)。
・ 返事があってから入室し、ドアを閉める。
・ 背筋を伸ばして立つ。腕は自然に横に。(手を後ろで組まない)
・ 面接員の方(中央の人を基準に)を向いて、「失礼します」と言ってから礼をする。(重要 動作と挨拶は同時に行わない。)
・ 礼は、腰から体を折る(「首」だけで下げない)。礼の前も後も、必ず相手の顔(目)を見る。手は、男性は体の横に沿わせ、女性は前で交差して礼をするのが自然にみえる。
〈着席〉
・ 椅子の左横に立ち、「受験番号、名前」をはっきりと言う。
・「お座り下さい」と言われてから、「失礼いたします」もしくは「よろしくお願いいたします」と言って座る。(座り直さないで済むように座る)
・ 椅子の背にもたれないように、背筋を伸ばして座る。
・ 基本は膝を閉じて座る。足を開く場合は、軽く肩幅までにする。
・ 手は軽く握り(女性は重ねて)、膝の上におく。
〈応答〉
・ 面接員に正対する。(体全体を主たる質問をする面接員に向ける)
・ 面接員の耳のみならず、心にも届く話し方をする。
・ ゆっくり、はっきり、公的な言葉使いで話す。話せたかどうかが問題なのではなく、声と内容が相手に届き、「聴いて」もらえたかどうかが大事。
・ 問われたことに、簡潔に答える。聞かれてもいないことを、先回りして答える必要はない。
・ 即答することよりも、答えるべき内容をしっかり考えてから話す方が望ましい。特に、問われている内容を正しく把握すること。
・ 基本的に、伝える手段は「言葉」である。過剰な身振り手振りで、言葉を補うことは避ける。
・教師は言葉の適切な使い手であるという資質が見られる。
・ 答えられないことを尋ねられた場合、考えてもどうにもならない内容なら、素直に「わかりません」と言う方が、ごまかすよりも良い。ただし、「帰ったら、すぐに調べます」など、今後のありようを示しておくこと。一つや二つぐらい答えられなくても落ち込まない、引きずらない。
・ 端的に答えること。原則40秒~1分以内。
・ 集団面接や集団討論などの場合、他の受験者の話もしっかり聞くこと。(軽く頷きながら聞く)
・ 「これで終わります」と言われたら必ず立って、「ありがとうございました」と明るくさわやかに礼を言う。
〈退室〉
・ 速やかに「後片付けやいすの直し」をしてから退室する。
・ 出口まで堂々と歩く。(最後まで様子が見られている)
・ 出口で面接員の方を向き、「失礼いたしました」と明るく言ってから、退室する。
・ 退室してからも、気の抜けた態度をとったり、大声で喋ったりしない。



面接員の視点
面接員の視点2

 1. 総合的人物評価
 態度・言葉遣い、表情や応答の様子などを観察。教師としての適性を判断。子どもに愛情をもち、相手に好印象を与え、人間関係をうまく築けるかをチェック。
2. 教員としての意欲の確認
 志望動機、自己PR、面接の応答経過の観察により、熱意や意欲、将来性をチェック。
3. コミュニケーション能力の観察
 質問への理解力・判断力・表現能力等、教師にとって不可欠なコミュニケーション能力チェック。
4. ソーシャル・スキルの観察
 児童・生徒に対する個別や集団の指導性と共に、教師集団・保護者・地域社会など、社会や組織との関わり方において必要とされる協調性やセンスの観察。
5. 教養の程度・教職レディネスの観察
 筆答テストに加えて面接応答においても、受験者の知識・教養の正確な程度のチェック。さらに、教職への準備の程度を、面接の応答・教育課題への具体的な対策からチェック。

※「教師たるもの」を知っておきましょう
〇「怖くて怖い先生は身勝手な教師」
 「優しくて優しい先生は無責任な教師」
⇒「怖くても優しくなれる先生」・「優しくても怖くなれる先生」

〇「凡庸な教師はただしゃべる。良い教師は説明する。優れた教師は自らやってみせる。」そして、偉大な教師は、児童・生徒の心に火をつける。」

というような言葉が教育界ではいいふるされていますが、『あなたはあなたらしい良い教師になることを目指して努力してください』。

 評価の視点
評価の視点についても示しておきます。面接における「評価観点」の一例

誰かに評価してもらうときの視点です。自分で修正するときにも使えますよ。修正できなくても、「修正しようと努力したこと」を語ることはできますからね。応答の中で「論理的な矛盾」が起こればNGなので一つの質問に関手だけではなくいくつかの質問を関連して答えられるようにすることも大切です

<第一次集団面接>
態度   
・明るさ、快活さが伝わってくるか
・謙虚さがあるか
・気配りができるか     等
教育観
・教育に対する熱意があるか
・物事を見越し、本質をとらえる判断力があるか
・子どもへの愛情があるか
将来性
・よいものを吸収しようかとするカはあるか
・考え方に柔軟性はあるか
・現場で生かせるような特技はあるか等

<第二次 個人面接>
態度
・身だしなみは教師として適切か
・人柄・性格は信頼できるか
・姿勢は正しいか
・立ち振る舞いは落ち着いているか等
明るさ
活力
・明るさ・快活さが伝わってくるか
・情熱や気迫が伝わってくるか
・困難や逆境に立ち向かう粘り強さはあるか
 (圧迫面接にも理由があるのです)
・説得力・表現力はあるか等
・教育に対する意欲や使命感はあるか
教育観
・子どもに精一杯の愛情を注ぐことができるか
・物事を深く見通し、本質を捉える優れた判断力は
あるか等
奉仕・部活動
・奉仕活動や部活動に対する考え方はしっかりしているか
・実績はあるか等
その他
・子どもや保護者からみて、頼りがいがあり、かつ
謙虚に対応してくれる教師になれそうか等

令和2年度(令和元年度実施)公立学校教員採用選考試験の実施方法

評価の観点
評価の観点2
問われるもの

個人面接試験(一次試験対策)個人面接メモ

あくまでも自分の備忘録です。暗記メモではありません。暗記することより自分が語りたいキーワードを見つけるためのものとして利用してください。誰かに聞いてもらうか自分でスマホに映して「修正」することが大切です。

   1.「あなたが理想とする教師像は」(結論を先に、簡潔に)

結論

理由

 2. なぜ、○○の教員になることを志望しましたか。

    ① 小・中・高。特支でなければならない理由。

    ② 教科で行いたい、実践プラン。

 3. なぜ、○○(受験自治体)を志望したのですか。

    ① その志望地でないと教員ができないというぐらい強い理由。

    ② 志望自治体の教育政策(準備の程度で、熱意の確認)、共感する施策

 4. 自分のどこが○○学校(希望校種)の教員に向いていると思いますか。

 5. これまで出会った中で、尊敬できる先生とはどのような先生でしたか。

 6. これだけは他の人に負けないという、自己PRを1分間でして下さい。(技能・資格などを教職に生かせる、「○○ができる」という自分の強み・特徴を探す)

 7. あなたを採用すると、本県(本市)はどのようなメリットがあり

 8. あなたが実現したい「教師としての夢」又は「私の教職に対する志」について語ってください。

今から始めても間に合いますか

「今からスタートして間に合いますか」という質問をよく受けます。難関校種は「高等学校」難関教科は「社会」なので高校の「歴史や地理」中学の「社会」などを受けようとするなら、4回生からスタートすることは非常に厳しいということを伝えてきました。

「小学校」の免許を持っているなら4回生から始めても「可能性はある、努力と運しだいだ」と答えてきました。小学校受験に関しては、向き不向きも当然あるのですが、一定の条件やスキルがあって受験地にこだわらないなら4月にスタートしても可能性があります。

実質4月からスタートした合格者の物語をLINE風に作ってみました。

3月に最初のLINEが来ました。

先生お疲れ様です!〇〇専攻3回生の大阪府志望の〇〇です!
いま教職教養の問題集を新しく買おうと思っていて、時事通信社か東京アカデミーかで迷っています。どちらの方が良いかと、他に受かりやすいところ等があれば教えて頂きたいです。🙇‍

 返信
えー 今からスタートなのですね。
すぐに厚手の問題集からスタートするより

とりあえず試験の概要をつかみましょう

とりあえず「教職教養」「一般教養」「小学校全科」「小学校新学習要領」の4冊一週間でやり上げてください。そこから自分の弱点を見つけて、どこの参考書でもいいので「自分が使いやすいもの」をみつけて、弱点を埋める作業をしてください。

自分に合った参考書
自分に合った参考書


それからあなたの志望する大阪府では「SPI」の問題がよく出ているので、これも何か一つを選んでやり始めてください。一週間程度でやり上げる必要があります。

都道府県の傾向に合わせた対策

問題集はそれらを一応やってから選ぶといいですね、ただしそれまで「大阪府以外の都道府県で受けるのかどうか」をまず、きめてください。

過去問は最後に

それと図書館や大学の教職支援センターで「教育雑誌」や「最新の教科書」「学習指導用要領」「教育新聞の切り抜き冊子」のある場所を確認しておいてください。

教育雑誌
教科書


学習指導要領
学習指導要領の解説本


新聞の切り抜き冊子


とりあえず、準備はそれだけあればいいですが「教育雑誌」の2月特別号(1月発売)は自分の「受験予定地をきめる」のに大事です。あなたの言う「受かりやすいところ」を見つけるのに必要なデータがあるので要チェックです。
 それから、後期の成績がGPAにも関係しますので要卒単位や教職単位の取りこぼしがないようしておくことも大事です。推薦についても情報を集めておくといいですね。

先生お疲れ様です!〇〇専攻3回生の大阪府志望の〇〇です!
 推薦は、とりあえず支援センターからの情報があれば、すぐに出願に必要な条件を確認できるように準備しています。
 例えば僕の場合だと大阪府なので〇人という人数枠、そしてGPAの最低ラインがありました。
 なのでその条件を満たしているなら出願手続ができるそうです。ただ、学内選考に向けての面接の準備をしようと思いますが、学内選考に届かないかもしれません。
 学内選考に向けた出願に必要な自己PRシートは完成させてたのですが、すぐに学内での個人面接があるので不安です。
 先輩に聞くと学内推薦で聞かれたことは主になぜ小学校の先生になりたいだとか、なぜ大阪府が良いのかなど基本的なことだったそうです。

返信

 推薦をとれない場合は1次試験からですよね。
例年大阪府の1次教職教養は確かSPIの比率が高く後教育時事と教育法規が中心だったと思うのですが、そこ辺りの準備をすれば時事通信か東アカどちらでもいいと思います。
 特に筆記対策で大阪府の場合はSPIがよく出るので、今までならSPIの専門書を購入して数的処理など自分の苦手な部分の対策として数をこなす人が多かったですよ。得意ならそれほど準備は必要ないです。
 出版社は特に関係ないと思いますが、自分のやれそうなものを選ぶことが大事です。
 一次の筆記では過去問だけで受かった人もいます。ただあなたが何のカテゴリーが苦手なのか、今どこまで出来ているのかなども確認しておく必要があります。


先生お疲れ様です!〇〇専攻3回生の大阪府志望の〇〇です!
 いま実は豊能に推薦だすかすこし迷ってまして…

返信
 
なぜかな?

大阪府志望の〇〇です!
 第一希望はやっぱり大阪府なので…

返信
 
大阪府では、推薦をもらえないのですか?

大阪府志望の〇〇です!
 大阪府の募集要項の成績は
B以上が8割以上、A以上か5割以上なのですが、今の成績だとB以上が8割以上は越えてるんですが、A以上が4割5分程度になってしまって大阪府の推薦の枠はあまってるのですが、受けられそうではありません

返信
 
多分、規定に満たない場合は推薦をもらうことは無理ですね。大阪府の採用試験の日程について、今年は前に試験日を、持ってきてますので、もう採用が減少傾向を示すというサインです。
 大阪府を希望するなら一般で勝ち抜くしかないです。豊能が推薦とれるのならとっておいて、3年後に大阪府にもう一度受け直したらどうかな?
3年後の現職教員枠での受験なら受かる可能性は大きいですよ。
 SPIが苦手なら推薦で豊能、得意なら一般で大阪府一次から。
豊能も推薦希望がたくさん今年はいるかもしれませんので推薦が取れるかどうかはわかりませんが

先生お疲れ様です!〇〇専攻3回生の大阪府志望の〇〇です!
3年で移動の希望が出せるんですか!
たしかに一度正規で受かってしまえば、そのあとは楽だなとも思います。
正直SPIは苦手なんで1回目で大阪府はすこし厳しいかなとも思っています。

返信
  
異動ではなく、退職後に再試験の受験です。
  普通に採用された場合3年位は初任者として研修した採用した県が責任を持ってスキルアップさせます。
  その期間、講師をしているときちんとした基本的なことが、身に付けてないと見なされるし、講師だと継続雇用も不安定です。
   毎日の学習指導のスキルも身につけられないでまま授業をしながら採用試験の勉強をするのは無理です。どんな形でも正採用されたほうが得です。
 他府県受験による退職ですが、職場で必ずしも「受験すること」を申請する必要はないので、落ちてもすでに採用されているので仕事がなくなる心配が要りません。
 退職申請は他府県に受かってから申請すれば大丈夫です。普通は12月頃の申請なので三年目の終わりに受かっていたら申請すれば大丈夫です。以後何回でも受けられます(笑)

先生お疲れ様です!〇〇専攻3回生の大阪府志望の〇〇です!
やはり、講師をしながら勉強は厳しいですよね
採用されてから3年の期間はその自治体で働いて、一度退職というカタチになり、その自治体から別の自治体をうけるということですか?

返信

 初めての教員採用試験で失敗すると、最近は多くの教育委員会で「講師経験〇年間で一次試験免除」という特典があるようですが、早いうちに受かることを考えている人は「講師」それも常勤はしません。
 小学校であっても教師としての基本的なスキルや子どもとのかかわり方を最初に身に着けていないとすぐに「つらくなる」ことを知っているからです。
 国立の教職大学院をうけて大学院卒のキャリアをつけて推薦をとるか、「支援員」などの時間が短い学校関係の仕事をして4月から必死で試験勉強します。3月卒業して試験まで3ヶ月しかありませんから。

 それよりも、「どこでもいいから受かること」を考えることが大事だと思います。別の自治体を受けるのは3年立てばどの自治体でも認めてくれます(ただし特別枠で受験の場合は年数制限があります)から本来希望していた都道府県を受けて、「受かったら3年間で成長して実力を高めて本来希望していた都道府県のために再度受験して合格したら育ててくれた都道府県から退職の手続きをとる」ということです。

先生お疲れ様です!〇〇専攻3回生の大阪府志望の〇〇です!
 なるほど!!理解しました!!!
 色々お話をきいて
 まずは受かることを目標に
 豊能地区で推薦を出そうかなと思っています。

 もし大阪府と豊能地区の二次などの日程がずれていれば併願することは可能ですか?

返信
  はい、可能ですね。出願は無料ですので、多い目に出願しておき、一次試験当日の体調や大雨等の対策も含め対応したらいですよ。願書は沢山出さなくてはいけませんが、内容はほぼおなじでいけますから流用できます。写真だけは受験地によりサイズが、違うので注意です。

(熟慮ののち、大阪府を推薦が取れそうな「豊能地区」を第一希望、第二希望に大阪府、第三希望に鳥取県としました。根性試しに受験日の早くて大阪で1次を受けられる「高知県」も出願するといことを明確にしています)

そして4回生になった4月

先生お疲れ様です!〇〇専攻4回生の大阪府志望の〇〇です!
現在、豊能地区用の志望動機などを考えているのですが、ホームページには豊能の求める人物像しか書いていなくて、目指す子供像が詳しく書かれていません。大阪府教育振興基本計画に書いてある内容は大阪府内の、大阪市、堺市、豊能地区全てに当てはまるものでしょうか?

返信
 
基本的な方向は各市町村が国の「第三次教育振興計画」をもとにして作ります。豊能地区は、豊中市、池田市、箕面市、能勢町がそれぞれつくったものを見ておく必要があります。
 大阪市、堺市はそれぞれ独自の教育プランを作っています。それぞれ微妙に違うところがあるので大阪府のものが全てあてはまるとは言えません。
 豊能地区のなかでもそれぞれプランを持っているはずです。各市町のプランをホームページ(教育委員会や教育センター、今なら教育長の訓示が載っているはずです)からみておくことが必要です。

先生お疲れ様です!〇〇専攻4回生の豊能地区志望の〇〇です!
各市町のサイトから調べてみました!
かなり似たものになっていました

返信
  
似ている部分と微妙に違う部分がわかればいいと思います。微妙に違う部分が豊能地区が優先課題だと考えていることですから。
  推薦の申請書は自分で頑張って書いてください。書いたことが最終の面接でも聞かれることがありますから、自分の言葉で書くことが大切です

先生お疲れ様です!〇〇専攻4回生の豊能地区志望の〇〇です!
お世話になっています。
豊能地区の学内推薦は通りました!
これからも気を抜かずに頑張っていこうと思います。
先生には、これからも面接について等色々とお世話になると思います。よろしくお願いいたします🙇‍♀️ 
 いま出願用の願書を書いているのですが、1次試験の筆頭テストが免除にならなかった場合、一般受験をしますか?という項目があるのですが、僕の場合は大阪府をその日程で併願するので豊能は一般では受けないので、この項目は×でいいのでしょうか?
 あまり印象がよくない気もしていて…一般も受けるに◯をして出願だけしておいて、豊能をうけずに大阪府を受けるでもいいのでしょうか?
 豊能を一般で出願したら大阪府は出願できないなどがもしあれば怖いなと思っていて…

 それから、個人面接や模擬授業も気になっていて、一緒に勉強している仲間たちからは模擬授業もそうですが、やっぱり目が泳いだり声が小さくなったりしていると指摘されます。一次試験の個人面接は免除されないので、それに向けて改善していきたいのですが、中々難しいです。

 個人面接の内容も、まだこれでいいのかなと考えながら発言している状況なので、なにから対策しようか悩んでいます😢

返信
 
良かったね。まずは一歩前進ですね。次は模擬授業ですか、心配が尽きませんね(笑)。
 あなたの一生を決める大事な期間ですから、今までしたことのなかったぐらいの頑張りが必要なんだと思いますよ。
 学内推薦が取れたのは、はじめの一声、大きくかったから、かな(笑)それとも〇人枠の一つに入れたことは「持ってる」(笑)のかな。頑張って下さい。
 
 まず推薦については、今、あなたは学内の推薦者として大学が豊能地区教育委員会に候補者として、書類を送っている段階です。まだ「豊能地区教育委員会の推薦」を受けた段階ではありません。もしGPAや書類審査の結果、「豊能地区の推薦」を得ることができなかった時にどうするのかを聞いてます。
 同じ日に行われるであろう豊能の一般と大阪府の一般どちらを選びますか、ということです。あくまで予定を聞いてますが、あなたが心配するようにこの書類に豊能を一般でも受けることにしておいたほうが「豊能地区教育委員会の推薦」をもらうための印象はいいと思います。
 ただ、大阪府を出願することは、関係なくできます。出願するかどうか、その事を豊能に伝えるかどうかは、あなたの判断(笑)です。
 言うか言わないか、気持ちの問題です。あなたのメンタルが強ければ、答えは簡単だと思います。弱いなら、最初から推薦を受けなかった方が気持ち的に楽だったかもしれませんが、そんなことはいってられませんので、メンタル鍛えるしかないかな。

先生お疲れ様です!〇〇専攻4回生の豊能地区志望の〇〇です!
僕の場合本当に心配症なので😂色々考えてしまいました。
推薦をもらえなかった場合は、大阪府の一般を頑張ってうけようと思います。一般でも出願するにしてだしておきます🙇‍♀️

(5月になると教育実習を受ける仲間もいますが、幸いなことに3回生で済ますことができていたので5月に追い込みの勉強ができました。5月にしか教育実習を受けられないというのは、遅いスタートをしていた場合には思いハンデになります。できることなら9月以降の教育実習を希望したほうがいいのですが、学校現場を知らないということにもなるので悩むところです。)

先生お疲れ様です!〇〇専攻4回生の豊能地区志望の〇〇です!

なんとか次の追い込みしてます。頑張ってます。
まだ志望理由や自己PRも不安です。時間外に伺いたいのですが。

返信
時間があれば見るぐらいならできますよ🎵(それまでにあなたが支援センターなどの大学でのコミュニケーション能力次第で支援されるということに気づくことが必要です 笑 大きな大学ほど「働き方改革に取り組むこと」と「サービスの向上」の矛盾に直面していますから。)
この大学の支援センターは「歳の離れた先生」が多いのですが、そうした先生とコミュニケーションが取れるということは、試験とはあまり関係ないようですが、採用試験以後のあなたの役にたつことは間違いのないことです。

先生お疲れ様です!〇〇専攻4回生の豊能地区志望の〇〇です!

    練習で島根県の過去問を解いたのですが、小学校全科はほぼ全て指導要領から出ています。しかも、指導要領に沿った具体的指導法が教科に1つは絶対に出ています。指導要領を丸覚えするだけでは、具体的指導法が完璧に答えられるとは思いません。どのように勉強していけばいいのか困っています。     
    また、個人面接の練習がしたいのですがコロナでできませんどうしたらいいのでしょうか? お手数をおかけしますが、よろしくお願いいたします。

返信
 
まず、島根県対策ですが、小学校全科が指導要領からででいるなら、各教科のすべてを「完璧」にしなくても、その要点をしっかり「新学習指導要領の要点」のような参考書で頭に入れます。旧指導要領との違い(用語の変更、言い回しの変更)がある部分は要チェックですね。一次試験での「100点主義」(完璧を求めようとする姿勢)は危険です。小学校の場合はまんべんなく6割程度を達成していくことが大切です。 
 前文や総則は暗記ですが、各教科は変わった点を中心にまとめればいいですね。文言から具体的な授業をイメージできないと難しいですが、基本的な指導方法が、かわっているわけではなく、(大きく変わっているところ、たとえば学年が変わった、指導する内容、漢字などが増えたは要チェックですが、参考書に書いてありますよ)今回施行されている部分がわかっていれば大丈夫です。
 それに全科が占める割合はどれぐらいなのかな。それだけに力を入れるというより、模擬授業の一環として、考えていけばわかりやすいと思います。多くの都道府県の指導方法のスタンダードには、新しい指導要領にのっとった指導方法が示されているはずですね。
 コロナ対策としてはラインとZOOMの活用ですね。学校現場でも「オンライン学習」が進められますからスキルアップしておくことも必要です。

先生お疲れ様です!〇〇専攻4回生の豊能地区志望の〇〇です!
現在鳥取県の願書を作成しています。
新しい情報を耳にしました。
北九州市は一次の筆記試験が中止で二次からになっていますよね?
その中で、二次の実技の音楽もないってことですか?
第3希望ですが北九州市も出そうと考えています。

返信
その募集要項の変更には③の1で、そう表記してますね。人物重視、根性と熱意があれば受かる可能性が多いということです。精神的にも肉体的にもタフであることが、教師になっても求められるということだと思います。音楽ができなくても、僕はこれで子どもを引っ張って親の信頼をえることができるアピールが出来れば合格ですね。一次は専門(小学校全科)が免除で、教職教養はありますよ。第三志望には最適ですね。

先生お疲れ様です!〇〇専攻4回生の豊能地区志望の〇〇です!
僕は音楽がないとこじゃないと受けれないので 笑

返信

きちんと自己分析できていますね(笑)メタ認知、自己開示は先生に必要なスキルですね。

先生お疲れ様です!〇〇専攻4回生の豊能地区志望の〇〇です!
教員への志望動機を書いてみました。

私は、人と接すること、人に教えることが好きだと漠然と思っていました。そして小学3年生の時に担任と出会い、教師という職業を意識しました。12年間スポーツに取り組み、困難な事にも真摯に向き合い、乗り越える為に努力する経験を通し、「継続力」「粘り強さ」を培いました。私の通っていた高校には教師、教育に関するコースがあり、幼稚園、保育園での実習や小・中学生へのサッカー指導のボランティアを経験し、子どもたちと関わり、指導する中で、私の強みである「継続力」「粘り強さ」を特に年齢の低い子どもたちにより活かせると思いました。また、子どもの成長に、他の校種よりも長く直接関わり、頑張る姿を1番近くで見ることかできる点にも魅力を感じ、小学校の教師を職業にしたいと思ました。

自治体への志望動機は まだ考えている途中なので、また後日見ていただきたいです!

返信
あなたはどんな教師になたいの?
そう思った理由はなに?
教師になったら具体どんなことをしたいの?
教師ってどんな仕事だと思っているのかなどが、試験をする側は知りたいことですが、
あなたの志望動機には、それらの答えが見えません。

あなたのアピールではなく、試験官が納得できるものにもう少し考えて書かないと、追質問などで、答えに困るかも。です。
例えば3年の時どんな担任と出会い、
なぜ教師を意識したのか、
単にあなたに優しくしてくれた先生と出会っただけなのではないか?
と試験官は考えます。曖昧な動機です。もう少し考えて下さい。
あなたの強みを伝えることだけではなく相手が聞きたいこと、納得できる(共感や感動)する言葉がどこかに欲しいですね。
エピソードでもいいですがなぜそうあなたが感じたかをきちんと伝えることが大事です。がんばってください。あなたの言葉で語らないと付け焼刃の台本になってしまいます。
何度も自分で推敲することが力になります。
自分で考えないで、手間を惜しむようでは、試験に受かっても、いい先生にはなれないのが見えています。

先生お疲れ様です!〇〇専攻4回生の豊能地区志望の〇〇です!
もう少しそこを具体的に言えるように、もう一度考えてみます!

(後日送られてきた文章)

先生お疲れ様です!〇〇専攻4回生の豊能地区志望の〇〇です!
担任の先生のところに焦点にあてるとこういった感じにしました!

 私は、人と接すること、人に教えることが好きだと漠然と思っていました。そして小学3年生の時に担任と出会い、教師という職業を意識しました。
その担任の先生はいつでも笑顔で、子どもたちの新しいことへのチャレンジを前向きにサポートしてくれました。そして物事の結果だけではなく、努力して頑張った過程も大切にし、評価してくれる先生でした。
その指導がきっかけで、私は何事にも前向きに取り組むことができるようになり、自分から頑張ることの大切さを学びました。
これからは、私も子どもたちにそのようなきっかけをつくり、少しでも子どもたちの成長に繋がる指導をしていきたいです。

返信
すっきりしましたね、では、そのときの先生の一言はどんな言葉だったのですか、という定番の追質問があります。
面接では、当然なぜその自治体を選んだかを聞きます。地元でもですし、それ以外の場合はほぼ必ず聞きます。
そのときにありきたりの事だと追質問がありますね。自分なりの答えが必要ですね。

先生お疲れ様です!〇〇専攻4回生の豊能地区志望の〇〇です!
具体的にこんな言葉をかけられて、どう思ったまで言えるといいでしょうか?

返信
 
そうですよ、一言で子どもの人生を決めるのが先生だとあなたは言ってる訳ですから、忘れてたら話になりませんよね。
 当然試験官も納得する「一言」でないとフィクションだと思われますね。

先生お疲れ様です!〇〇専攻4回生の豊能地区志望の〇〇です!
面接では、教員の志望動機自体よりも、その自治体への志望動機の方が聞かれるでしょうか?

返信

その自治体の試験官次第です。必ずはありません。準備が遅かった分はこうした部分に表れます。あとは「運」です(笑)

先生お疲れ様です!〇〇専攻4回生の豊能地区志望の〇〇です! 
 わかりました。そこについても簡潔に伝えられるようにしておきます!
 それから、自治体への志望動機の場合は、その自治体の振興計画や取り組みの中のこんな部分に共感や魅力を感じということから話すのが良いでしょうか?

返信
 
あなたの教師としてやりたいことがその自治体の計画の中にあるからあなたはその自治体を受けるはずです。
 あなたが魅力を感じるか感じないかはあなたの「勝手」です。
 あなたでなくても自治体はやらなくてはならないのです。
だから、課題解決をやれると思う、思える受験者から採用者を選びます。
ひとつでも「具体的にやりたい意思と実力」を持った人材がほしいのです。 あなたは上から目線で他の自治体との比較を僕はできますということを伝えたいのかな?それだけの魅力と実力をあなたに試験官が感じられるかどうかのほうが大切ですね。まずその自治体のことをよく知った上で、自分にはこんな子どもを育てたいという考えがあって、それが自治体の教育観とあってる部分があるというイメージです
 順番が大事ですよ。まず、自分には、こんな子どもをそだてたいという意思と準備がある。それを具体的に実現できる教育施策や教育目標がこの自治体にはあり、ここで教師になりたいとおもったので、この自治体のことを知りたくなり、人や自然を知りたくて何回か訪れた。というリアルのストーリーが、県外者には必要です。

先生お疲れ様です!〇〇専攻4回生の豊能地区志望の〇〇です!
わかりました!ありがとうございます。とりあえず大阪府の一次なので
頑張ってきます!

(そして一次試験が始まった) 8月

先生お疲れ様です!〇〇専攻4回生の豊能地区志望の〇〇です!
こんばんは。夜分遅くに申し訳ありません。あしたは友達と水泳の練習に行ってきます!笑 28日が水泳の実技試験なので!
現在、豊能地区の二次の筆記が22日、模擬授業と面接が24日に入りました。併願していた大阪府の三次と大学推薦の豊能地区の日程が被っていたので、豊能地区をうけます。退路を断ちます(笑)
模擬授業のことなどで、お話をきかせてほしいと思い、連絡させて頂きました。急な連絡で申し訳ありません。


返信
はい、順調に進んでいるようですね。昼間は病院通いです(笑)ZOOMの招待お願いします。 
 水泳は速くではなく「きれいに大きくゆったりと」です。最初のけのびを丁寧にやるときれいに見えます。
豊能の場合の模擬試験については
教科に関してか学級経営かどちらかがでるので両方の準備が必要だったのですが、今年は一次合格の段階でどちらかしらせてくれましたよね。
 教科の場合①模擬試験は8分、導入から。そのなかで、板書をすることが必要ですから、字の大きさ、綺麗さ、誤字に注意して、「目あて」を必ず書くこと(チョークなら置いてある色は全部つかうこと)
 どの教科がでるのかはわかりませんが、多くでるのは国語か算数なので、その例を話しておきます。
 単元は始めての単元(全○時間の一時間目)を想定する。単元名は板書、日にちも書くこと。まず、机の上になにを置くのかを指示して確認(できているていで、座っている子をほめる)算数なら過去の学年で倣った関連する学習の確認(分数の割り算なら分数についての確認)国語でも同じで5年の物語文とか詩とか説明文とかを思い出させることをする、
 この時に児童役の受験生をあてて、エアーで大げさなリアクションでほめる。目あてを黒板に書く時には、話をしないで早く綺麗にかく。
8分なら「展開時のはじめ 目当てを板書するところ」までで大丈夫です。
むしろ大事なのは構想のときです。一時間の、流れを考えておくこと。
学級経営なら場面指導の練習をしておくこと。
いろいろな行事やイベントの前の日の指導や生徒指導が必要な出来事が起こったときに子どもたちにあなたがどんな語りかけをするのかを見ます。
面接講座の場面指導の資料をもう一度みなおして、対策を考えておくこと。子どもへの対応の場合は寄り添っているアピール、保護への対応の場合は共感からはじめて、課題を指摘したうえで共に見守ろうという姿勢のアピール、同僚や上司には「いたくない程度のポジティブスタンス」ですね。
何が聞きたいのか事前に連絡くれるとうれしいね。

頑張ってる君へ特別サービス『面接二次対策あるある』です(笑)

1.表情の明るさ・元気さ・爽やかさを最後まで維持すること。(たとえ、追加質問や補充質問で追い込まれても、表情を暗くしないこと。明るく、元気に、爽やかに、は鉄則中の鉄則です。)
2.声の大きさやスピードは適切なものを最後まで維持すること。(ある程度のメリハリは必要ですが、自信のないときに声が小さくなったり、口調が速くなるようではダメです。自分の声の大きさとスピードをきっちりとコントロールできなければいけません。)
3.主回答よりも追加回答の方によりインパクトがあるように語ること。(面接官は、主質問後のすぐの回答より、追加質問への回答に方に、興味関心を持ちます。受験者の多くは主回答は準備していきますから、面接官はあまり注目しません。追加質問への答えからが本番と心得ると良いでしょう。)
4.言語表現に裏打ちされた分かりやすさで話すこと。(具体的には、結論が先、一文は短く、インパクトフレーズを用いるの3つは必須です。ファーストセンテンスとインパクトフレーズにインパクトがなければ、語りは崩壊します。合格のためには、第1文とインパクトフレーズの2点は最重要です。)
5.伝えたいこと=自分をアピールできること=面接で語ること、の等式を成立させること。(面接での語りはアンケートではありません。面接官はあなたの趣味やボランティアが何かという事実そのものには興味はありません。あなたがそれをどのように語り、どんな想いを伝えようとするかに興味があります。
6.意味のない抽象語や聞き心地が良いだけの言葉を使わないこと。(自分がしっかりと定義できない言葉を使うと語りは失敗します。例えば、「子どもに寄り添う」などと言うと、「子どもに寄り添うとは、具体的にはどうすることですか。」という面接官からのイライラ追加質問を誘発します。)
7.回答時に言い訳をしたり、質問文を繰り返したりしないこと。(例えば、趣味がカラオケだという時に「あまり上手ではないのですが」などと言い訳をしてから始めないこと。また、「あなたが大学で一番熱中したことは?」という質問に「私が大学で一番に注したことは・・・」のように答えない。)
8.正しく答えるのではなく、上手く答えるのだという意識を常に持つこと。(何度もい言いますが、面接はアンケートではありません。嘘はいけませんが、事実をデータとして答える場所ではありません。何を話せば自分という人間をより理解してもらえるのか、高く評価してもらえるのかを考えて語ること)
9.話している自分がつまらないと思うことは語っても無駄だと知ること。(あなた自身がこんなこと話してもつまらないと思うのなら、そんなことは話しても意味はありません。また、家族や友人や恋人には絶対に言わないようなことを言ってもダメです。合格する語りは、誰にでも話せるようなものです。)
10.常に一言、インパクトフレーズでまとめられる語りを作り上げていくこと。(言いたいことが、インパクトのあるフレーズ一言で表現できないのは、考えがまとまっていない、あるいは、伝えたいことがない証拠です。インパクトフレーズでまとめられないような語りは語ってもほぼ無駄です。)
11.面接官の質問が何かを決めるのは過去問の傾向ではなく、あなたの直前の語り、あるいは、面接カード等に書いたあなたの言葉であると自覚すること。(面接官の質問の多くは、実は、あなたが聞かれるように誘導したものです。意識的にやれば、聞いてもらいたいことを質問させて有利に運べます。)
12.個人面接に関しては「先輩」や「友人」の助言は話半分に聞くこと。(個人面接で何が聞かれるかは、あなた次第なのです。あなたの雰囲気や経歴から質問は決まり、勝てる回答も決まってきます。個人面接だけは、先輩や友人の助言はあてになりません。あなたには当てはまりません。自分戦略が重要)

以上、個人面接で合格を勝ち取るための12の秘訣・方法を紹介しました。
必要なのは面接官のメンタリティを理解し、面接官はどんなときにどんな質問を繰り出してくるのかを予測すること。そして、どんな回答をすれば、彼らは共感し、感動するのかを予測し、その予測に基づいて表現を練ることです。
 この練習を集中的にすれば、2次試験の合格率を限りなく100%に近づけることができます。
 あと模擬授業も「誤字」はだめ当該学年の読める文字を板書で使う「教材準備の確認」「はっきりした指示と発問」「目標の提示」「前時及び前学年での学習の確認 」そして笑顔あたりを数分間の間にアピールすることが必要ですね。
 一問一答やひとつの正しい答えで次に進めていく授業進行という塾の先生では落ちますよ。

過去問で調べた 二次の個人面接(○が質問で、・が追質問)
○模擬授業10点満点で何点?・練習してきたと思うけど、周りからどんなアドバイスをもらった?
○豊能地区の志望動機
○自分は何年生の担任が向いてる?・その学年の学級開きの挨拶→場面指導○夏休み明け学校に行きたくない子どもと保護者への対応
○社会人として大事なことは?・それをどうやって身につけるか
○学ボラどんなことした?
○教育実習について(まだなら小学校での経験)・授業上手な先生の授業はどんなだったか?・授業下手な先生の授業は?
○いい残したこと(自己PR)30秒程度

 本音で話すことが、大事ですよ。変に解答を作るのではなく、「教育」に関して、「先生という仕事」に関して深く考えておいてください。あなたはスタートが遅かった分こうした根っこの部分を掘りさげる時間が少なかったことを意識してください。
 「問題意識、課題意識」あなたの、教師としての適性「人間性」を見るのが二次試験です。
 一般教養的な知識はあまり必要ありません。一般常識、社会常識は必要です。「子どものこと」「親のこと「同僚のこと」をどのように考えているかを問うのが二次試験です。この根っこが細いと二次は難しく、太いと簡単ですよ。

ぶれないで、思いきってやってください。きっといい結果が待ってます。

先生お疲れ様です!〇〇専攻4回生の豊能地区志望の〇〇です!

自分の思っていること、考えていること気持ちをぶつけたいと思います!
しっかり残りの時間で考え直してみます!!

そして運命の10月

先生お疲れ様です!〇〇専攻4回生の豊能地区志望の〇〇です!

大阪府豊能地区の採用試験合格してました😭
たくさん指導して頂き、本当にありがとうございました。

返信
よかったね、\(^-^)/万歳万歳です。でも、まだスタートしたわけじゃないよ。卒業単位、免許の単位は取り忘れないように(笑)今しかできないことがあるはずだから、遊びまくるのもいいけど、やることはやっておくといいよ。とにかく嬉しい報告ありがとう😉👍🎶

今日はクリスマスなのでハッピーエンドのミニストーリー作ってみました。

一次試験まで 後5ヶ月です

いつもの年なら、新年おめでとうでしょうが、大学生3年生の皆さんには、今年は「おめでとう」を勝ち取る年なのですよね。

今日までにできているはずのこと
コロナの影響もあり受験地の今年度の一次試験情報はすでに公開しているところもあるようですので受験予定地の教育委員会HPは「要チェック」です。1st 受験予定地(3~4都道府県)の決定と受験までの達成目標逆算スケジュールの作成は完了していますか
第一希望は「どうしても受けたいところ」                   第二希望は「受かりそうなところ」                   第三希望は「第一希望の練習台になる日程と試験内容」                    で決めることが、大事だと考えています。

もう迷いはないはずですよね
日程、受験地の難易度ランク、個人的な理由等を含めて決めることが大事です。校種や教科、希望地にもよるところが多いのですがあなたの気持ちと去年の公開されている倍率だけで受かるほど採用試験は甘くはない。と考えておいた方が無難です。

2nd 受験地の一次試験二次試験内容及び学習項目の焦点化、ローカル問題対策はできていますよね

 まず受験予定地(第一希望)の一次試験対策を重点に、教職教養、専門からスタートでしたよね。計画通り進んでいますか。一次の筆記(教職教養・一般教養)や専門教科といった「暗記科目」中心の対策が、そろそろいやになってくる頃ですね(笑)自分で気分転換の方法を見つけておくことも大事な準備です。根を詰めすぎて頭が飽和状態のまま、いくら努力しても何も見につかないということもありますよね。
 たまには「ボーとしたり」「プチ旅行したり」「本を読んだり」してリフレッシュするのも大切ですね。

3rd 仲間はできましたか?

 採用試験は団体戦、総力戦、情報戦でもあります。1人で乗り越えられるのは一次試験までです。仲間と切磋琢磨することで、二次試験は乗り越えることができます。孤立しての受験準備は難関受験地、受験校種ではよい結果を生まないことが多いようです。この辺りが企業就職活動とは少し違う点だと思います。人と関わる仕事をこれからするわけですから。

4th 自分の強み(アピールポイント)を持つことは大事です。部活、サークル、ボランティア、

獲得した青春の証としての戦績や活動の中で得た資格などの表彰状、認定書などの「正式名称」「授与者」「授与日時」などはきちんとメモをしておくことが必要です。アピールできることの準備はやりきっておきましょう。

5th 書くこと、話すこと、考えること

シャープペンシルや鉛筆で論文を書くということ、黒板にチョークで書くこと、ホワイトボードにマーカーで字を書くことに意外と多くの人が慣れていません。模擬試験では「板書」は必ず必要だし「論作」も手書きもまだ多いようですから準備が必要ですね。
また、あなたが生徒や児童にどのように「見られているか」という(他者からの認知、いわゆるメタ認知ですか)意識を持つことが大事なのです。

また、話し合う場面でも饒舌に雄弁に多くを語ることより、試験のためには自分の思いを簡潔に伝えることも必要です。

1次の筆答試験では覚えることが大切ですが2次の口頭試問では「常に考えていること」を問われます。すぐに身につかないことなので意識することが必要です。

知っておいてほしいこと① これからは個別でやること仲間とやることのメリハリが必要です。

 勉強計画等については先輩たちが熱く話したことを聞いたことがあると思うのですが、焦点化した勉強の進捗状態やこれからの面接に向けて準備することは間違いなく個別の対応が必要になりますから、筆記の進捗状況(模試で必ず確認)にもよりますが、自分の判断で筆記と面接の2wayでの対応を始めることが必要です。
 受ける自治体の難易度や一次試験の傾向によって、個人ごとの課題や補足しなければならない部分が違ってくるし、仲間と深めなければならない場面での個々の課題もそれぞれ違うので、注意が必要です。
 これからは個々のゴールが違うので一次までの学習スケジュールや仲間とやりたい課題の調整なんかも自分たちでやっていかないと、自分にとっても有効な対策になりません。
ある意味でやる気になった人はどんどん進んで行きますよ。依存体質だったり待っていると遅れますから、励ましあい、愚痴を撒き散らしながら(笑)前にすすみましょう。

知っておいてほしいこと② 地域による課題からの問題作成

 教員採用試験は「学校現場の先生や校長先生」が作るのではなく、各都道府県、政令指定都市等の「教育委員会」が作ります。
 面接試験官に「学校の管理職」がなることはありますが、多くは「指導主事」という「学校現場から離れた行政職になっている先生や行政職員」や「教育センターと呼ばれている研究研修施設の研究(指導)主事」という人たちが問題作成にかかわる場合が多いといわれています。
 現場の課題や行政の課題をこうした人たちが考え「都道府県レベルで見た視点」で解決してくれる先生を求めています。
 「学校レベルでの不満や課題」だけをあなたが知っていてもそれほど二次試験の対策とは言えません。授業がうまいとかうまくないとかは論外で、もともとうまくできるとは思っていません(あなたの知識量や専門性については筆記で判断できます)
 教育委員会の求める公立学校としての指導技術なのでうまくいかなくてもいいのですが、それがどのようなものだといことを認識しているかどうかが大切なのです。
 むしろ「伸びしろがあるか」どうかが、大切で、知ったかぶりで話すと地雷をふむから、塾の経験はマイナスだといわれているわけです。小さくまとまった「自分の知識だけを伝えようとする悪い癖」を持っているととらえられるからです。知識重視から学校現場が変わろうとしているとき、「わるい癖」が身に付いている人は、それに気づくまで、「講師」でもしてくださいって感じですね。

これからの最終スケジュールを作りましょう
(概要です。個別に詳細に完成しておくことが必要です)

 2月になると各都道府県、市町村教育委員会の「募集要項」が出始めます。受験予定地のチェックが必要です。特にコロナの影響もあり日程のチェックが大事です、試験内容も変更されている場合がありますから、注意しておくことが必要です。本気で公立学校の教員を目指す人は、いよいよ本番スタートですね。ここからは、ひとりひとりの課題は別になるということを意識してください。
 まず、2次(又は3次)合格というゴールを明確にして、それぞれの全ての受験予定地(最低3つ)の推薦、願書、筆記対策、面接対策のスケジュールや道筋を決めてしまうという作業が必要です。
 特に、1次に面接のある人は3月4月での仲間との面接練習は大事です。日程を確保できるようアルバイト、クラブ等の調整は早めにしておきましょう。
 面接練習は個人の教育実習や介護実習に影響されます。スケジュールができていなくて、むやみな過去問の筆記をメーンにした一次対策だけの受験勉強は時間を浪費するだけの場合があります。効率的ではない場合があるので、計画は、しっかり立てる必要があります (2月からは忙しいので、それまでに)

学校見学 今の希望校種の学校の授業を見たことがない人は見ておくことが大事です。特に9月に教育実習で現場を知ることができない人は、学生が参加できる教育大学などの研究発表会にzoomなどで参加するといいですよ(教育系大学では公開授業研究会が2月中に行われる場合が多いです。)

3月そろそろ企業就職の準備動もはじまりますね。もう就職か教職かで悩んでいる人はいないと思いますが、両方やってみようと考えている人は両立できそうな受験地情報を学内のキャリア支援センターで聞いておきましょう。
 企業就活と並行受験を考えていても4月からの就職活動が始まると間に合わなくて内定をもらってからとずるずるしている間に教員採用試験が終わったという話しをよく聞きます。
最低でも① 模試への参加②就活のSPI等が一次試験で有効な受験地かどうかの確認③  受験地の最終決定④  一次筆答での弱み(分野)の修正が必要です。両立した人は、計画性を持ち情報の獲得ができるという共通点があります。

仲間との面接準備 何度も書くようですがむ面接練習は一人ではできません。仲間がいないとシュミレーションしかできないのです。あと面接練習をするときは受験地の願書(昨年のものをコピーしておくこと。)をコピーしたものを使うといいですよ。エントリーシートや自己申告書など、いろいろありますが、それを使って質問し合うといいですね。
模擬授業練習の場合は教科書と指導略案が必要だし、集団面接や個人面接の練習時には自己アピールを1分間行ってから始めるといいですよ。
また、6月7月8月ごろにもに面接練習を行う必要があると思いますので時間調整等は事前にきちんとしておくといいですね。コロナで会えない時も予想してSNSの活用スキルは身に着けておきましょう。

4月一次対策は4月ごろの模試を一つの区切りとして、明らかになった筆記試験の弱みの修復とともに二次の面接に向け、論作や自分の考えや意見を深める作業を始めます。
 受験日の変更や募集人数などの具体的な情報が各府県の教育委員会ホームページで発表され始めています。
自分の受ける都道府県のホームページで要項と、第三次教育振興計画に基づく各県教育振興計画(振興プランまたは教育プラン)が出されているので確認して下さい。
 年度初めにはたくさんの情報が公開されます。各県の教育長の年頭あいさつや方針のチェックができたら、自分の強みや所持している資格についてまとめることから受験願書の準備をして願書の準備を行います。
 さらに学内で受験以外でも採用試験の説明会が開催されることがあれば一度は参加しておくといいですね。受験予定地の説明会については必ず参加しておくことが大切です。リアル会場の場合は必ず正装で参加してください。意欲的な質問を一つ考えて用意しておきましょう。
 学校現場は4月5月の年度初めに人手が欲しいので5月のクラスが落ち着いたころからの教育実習を希望します。ないしは9月からなのです。教育実習や介護実習を受ける人にとって4月は、もう採用試験のラストスパートです。4月中にしておくこととして
①    受験願書の完成・エントリーシートの準備、修正提出
②    自己PRの完成(1分程度200字~400字、自分のアピールポイント)
③  学内推薦情報の収集、学内推薦試験応募
などを仕上げておいく必要があります

学内推薦について 多くの大学では4月当初に推薦要項が出ています。それぞれ、条件や期限があるので、大学のアナウンスを確認して対応して下さい。募集人数地域は毎年変わる可能性があります。大学のアナウンス方法はいろいろあるので自分で確認することが必要になります。
 例えばメーリングリストで告知はありますが、自分で申請を期日までに行わないと推薦試験を受けることすらできません。という感じです。 多くの大学では学内推薦のアナウンスはしますが学内推薦の公平を期すため学内推薦に関しての事前サポート(推薦のための論作面接対策等)等の支援は行わないようです。全て個人の対応ですね。ゼミの先生が知っておられない場合もあるので関係部署を事前に見つけておくことが必要です。
 最近の傾向として教育系の大学においても小学校の推薦はあるのですが中学校や高校ではほんの一部の教科しかないという状況だと思います。大学推薦枠については厳しい条件もあり、4月当初に必ず確認して下さい。
 推薦枠は受かれば必ず行くことが条件です。第一希望に推薦がある人や、どこでも行くから小学校の先生になりたいという人は、挑戦して下さい。
 大阪神奈川など申し込み締め切りが早い地域もありますので推薦情報、条件を確認して下さい。
 単位履修など条件がクリアしているか不安な場合は3月末までに大学の関係部署(学校教育課等)において3月中に自分で確認して下さい。
 推薦が取れれば必ず受かるというものではありませんが有利になるのはまちがありません。準備しなければならないものがあります。推薦がとれなかったときの対策も必要です。(推薦は、第一希望地なので、推薦があればうけてみるとかどこもいいから先生になりたいので受けるとか、それぞれ明確な目的がないと受かってから困ります。
(推薦で合格して辞退は絶対できませんので。)

5月 多くの人は教育実習で受験準備ができない期間なのですが、教育実習をやりきることが大事ですから4月にやりきれることはやりきっておきます。教育実習が終わればすぐ一次試験です。
 一次試験で面接等がある人は、ここで筆記の最終準備と一次の面接対策、論作を仕上げましょう。
①    受験予定地学内説明会参加(zoom等で開催する場合もあります)
②    教育実習 (実習中の受験勉強はほぼ無理です)
③    実習が9月の人の場合は 第一希望地対策 専門対策 論作 自主ゼミ学習会が可能です。早いところは一次試験が始まる場合もあります。

6月第一希望地の筆記過去問仕上げ、個人面接内容の確認
健康管理 一次試験開始

7月一次試験(第一希望地他) 2次面接練習 (合否に関わらず始めることが肝要です) 

8月一次合否判定(中間点です) 2次試験開始  

9月2次試験・(3次試験)  最終合否判定

知っておいてほしいこと③大阪対策
大阪の場合は3次対策は少し対策が必要になります。大阪の推薦を受けたり、二次試験が終わってから時間があるので、3次の模擬授業で悩む人が出てきますので、アドバイスしますね。感じている戸惑いは、「教員採用試験用の模擬試験」対策ができていないことに起因していると思います。
 2次試験後に示されるテーマからどのような「授業」を作ろうとするかが、あなたの「実現したい授業像」に関連して「あなたの教員としての問題意識」を採用する側が知るひとつの指標です。
 評価される内容は指導内容ではなく、「教員として資質」や「授業者としての基本的なスキル」なのです。
 大阪では特に、「興味のひきだしかた」「生徒との距離感」「生徒への配慮」が重視されていると思います。「明るさ」「元気よさ」は基本スキルです。
 国語なら「漢字」「文字」「板書」「言語活動重視の方向」などが基本スキルになります。簡単にいえば、「塾であなたたちが受けてきた知識を伝える」というスタイルではない授業をイメージすることが必要です。特に小学校・中学校ではそうした傾向が見られました。
 要するに、心構えの軸をしっかり持ったうえで、自分のしたい授業をイメージして、あとは上記のようなスキルを重視すればいいのです。
 自分がやりたいと思う授業(語れる授業イメージ)があればいいのです。むしろ5分間ですからあなたの話術や声の大きさ表情といった基本スキルや学習ができない子が感じるであろう印象(ある意味でこれを意識できるかどうかが目玉です)が大切です。
 大阪の3次の模擬授業後の個人面接では、それぞれの「教育観」や「児童観」を問われています。行った授業を自分でどのように評価しているのかが問われます。
大阪が求める「子どもがいきいきとする授業をつくれそうな基本的な教員としてのスキルを持った学生」なのかどうかというイメージを4分半で表現しなくてはならないのです。(他府県の場合は7・8分あるのですが受験者が多い場合は短くなりますよね)
 専門教科のの試験が不安な人もいそうですが、小学校や中学校の場合、教科や採用人数にも影響されることはありますが、高得点を取らなければならないという場合は少ないようです。専門教科の筆記は平均より上だといいのです。どちらかといえば、大学推薦をうけ、一次免除ではじめて採用試験を受ける(笑)人のための基礎学力の確認みたいな感じです。
 たった4分半の模擬授業対策は仲間との練習でうまくなります、大切なのはそこに込めたあなたの「思い」なのです。                    


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