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ワクワクできる目標で、変化に挑戦し続けたい

中小企業の変革を支える人たちのインタビュー

本企画では、70年続く中小企業の中で、(様々なしがらみを乗り越えて)企業の変革に挑戦し続ける人たちに焦点をあてて、どんな挑戦と失敗があったのか、またどのような成長をしているのかをリアルに伝えていきます。
中小企業で働く多くの人たちにとって、エールになれば幸いです。

第一弾は、人事総務で企業変革の中心人物の一人である、石毛裕里菜さんにインタビューをしました。

インタビュアー:米田

まず初めに、石毛さんのこれまでの会社での経験と、どんなことをしてきたのかを簡単に教えてください。

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2014年の4月入社で、今年で8年目です。新卒入社してからずっと総務人事の部門にいるんですけど、最初は何も分からない所から始まって、当初は色々なことを知れる刺激的な毎日でした。徐々に仕事や会社にも慣れていって、総務や庶務のことも色々と教えてもらって、徐々に人事も教わりながらの勉強する日々でしたね。
基本的にやっていたことは、社労士に依頼するために必要なものを社内で取りまとめたりするのと、あとは上司の補助でした。ルーティンワークになりますね。お客様の現場への配属経験はなく、8年間ずっと人事や総務の仕事をどれも補助的な感じでやっていました。

総務人事は自分で希望したんですか?

いえ、元々は製作で採用されたんです。私の他に4人同期がいて、管理部門に1人欠員が出ていたから、最初の現場研修で5人の中から探していたみたいです。で、私がしっくりきたみたいで。だからたまたまなんです。でも、伝えてなかったですけど実際は事務職が良かったんですよ。だからラッキーだった感じです。

ちょうど4年目を迎えて、やっと仕事を全部覚えて仕事をしやすくなったのに、僕が入社して来たんですね。当時入ってきた時はどういう印象でしたか?

印象はかなり大きかったですね。会社に一人、その当時の日本工業社の雰囲気とは全然違う人が入ってきたなあって思って興味津々でしたね。
今までは私の後輩にあたる人が入社すると会社に馴染んでいく感じだったんですけど、昌悟さんは馴染むっていうよりも今までのスタイルのままきていたので。逆にどうやって声かけたらいいんだろうこの人、ていう時もありました。でもこれからの会社の進化に向けて、昌悟さん自身も馴染もうと頑張ってらっしゃるな、ていう印象でした。

意外とポジティブだったのですね!

当時の会社の雰囲気や業務内容は、どうでしたか?

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今までの管理部門は指示されたことをやる日々でした。例えば給与の処理だったら、当時は外部委託で社労士に依頼していたので、その依頼するまでの取りまとめだったりのルーティン業務のやり方を教わっていました。そのスピード感が持てるようになったのは良いと思うんですけど、スキルを身につけることはないので。言われたことをやるだけで考えることはしてなかったです。今思えば、内容が分からないのに依頼していた感じですね。その点の良いところはミスがないところじゃないですかね。社労士とか、お金をかけてプロにお願いしているので安心をお金で買っている感じです。

つまり、仕事は回せるけど自分の成長を感じるには乏しい、て感じですか?

そうですね、成長については全然考えてなかったです。あんまり自分で目標の記憶がないんですよね…どうやってたのかな。書いても直されるので、自分の目標ではなかったです。だから、こういう目標を持ちたい、というのもあんまり考えられる感じではなかったんだと思います。

ある日突然、部門長が変わって、日々業務が大幅に変わっいたと思いますが、率直にどうでしたか?

正直、どう変わっていくのかなって楽しみになりましたね。今までは教わってきたことが一人で出来るようになって、それが早くできるようになって終了、という感じだったので。そういうのから一変するんだろうなと最初から楽しみに思っていました。
あとは会社を立ち上げてきた人ってどういう感じなんだろう、なんか面白そうだなって思っていました 。

ネガティブな反応はないんですね、意外でした。今までは社労士に任せていたことも、全部自分でやらないといけなくなりましたよね。どこの会社でも今までのやり方を突然変えられるのって不満が出るけど、そういう抵抗はなかったんですか?

そうですね。昔から飽き性でもあるので、変わるのは好きです。あとは、そもそもあまり責任感持ってやっていなかったのかもですね…。だから責任感はかなり、重くなりました。間違えちゃいけないし、間違えないように確認することも、勉強も必要だし、あれもこれもという感じで最初は大変でしたけど。

業務はどのように変わりましたか?自身への変化はありましたか?

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僕が入社して管理部門を担当するとなってから、最初の一年は劇的な変化で、本当にてんやわんやでしたよね。

給与計算と労務手続きを全部自分でやることになった、とかですよね。それはもう劇的に。今まで何も知らないで依頼をしてたので、いざ自分でやるとなるとルールとか何もわからないんですよ。給与計算も労務手続きも、とりあえずやり方をネットで調べましたね。内容とかリストは元からあったけど、それをどうやるかはわからなかったので、そもそもやり方を知るのにも時間がかかっていました。最初の1年は全部が初めてだったので、大変でしたね。

さっきの会社の変化に対してのポジティブなこともそうですけど、多分世の中でいうむちゃぶりだったとと思うんですよ。それをなんとか形にした姿勢がすごいなと思ったんですけど…その当時はどういう心持ちで乗り越えたんですか?

もちろん新しい上司のサポートもあるし、最初は失敗しかしなかったんですけど、一方で自分でもできるじゃんていう感動の方が大きかったです。そう思う日々でした。
今までは慎重にやっていくスタイルで、安全を求めて社労士に依頼する、間違えちゃいけない、という雰囲気が定着していたので。最初は失敗もするんですけど、なんやかんや出来上がったりしたので、だめだけど間違えても良い、それでも良いんだなって感じでした。

そうなんだ、逞しいね。結果的には実現できたことで、会社のコストカットにはすごい貢献したよね。うちは色々と一般管理費がかかってたんですよね。極端ではなく、その費用が半分になったんですよ。

そうですよね、びっくりしました。本当に大丈夫かなって思うくらい。コストカットする前は自分でもそんなにお金をかけているということがわからなかったので、やばいとも思っていなかったんですよね。
部内の中で他に変わったのは、目標の立て方ですよね。新しく昌悟さんが上司になってから目標を立てる時に、こんなに大きい目標立てていいんだ!って。ありえない目標でも、やりたい目標を立てることによって、自分もワクワクしてくるし、そのためにやる行動力も起きてくるんだなって初めて体験した感じです。

でも、当時立てたものはほぼ実現しましたよね。次の目標も立てなきゃですね。働き方もすごい変えましたよね。何が石毛さんの中で一番変わりましたか?

今思えば全部紙でやっていて、アナログでしたね…。あの時のきっかけがなければ、今でも同じように紙で処理していたんだろうなと思います。ふと外を見てみると、今ではみんなペーパーレスが普通になってたりするから、やばかったなと思います。
実際に使うシステムだったりルーティーンが全部変わったので、自分の業務のやり方がここ数年で一番変わったと思います。知識の量もすごい変わって、考えることも多くなりました。知識はもう実践でつけましたね。

最近は助成金申請も増えましたよね。社労士からの情報がなくても自分で調べてきたりして、着々と変化しているのですごいなと思っています。​

会社の雰囲気はどう変わったと思いますか?

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本社無くすときはどうでした?不安はなかったですか?

それは不安だったのかな…物を半分にしないと入らないので、減らすのはすごく大変だったと思います。特に経営管理部の保存してる紙の資料は多かったので、スキャンして捨ててっていう作業はだいぶ時間がかかりました 。

本当に一番の貢献者だったとおもいます、2、30人でワンフロアを抱えて、人よりも物が多いオフィスだったもんね。

今思うとかなり物が多かったですね。当時あった物の大半が、今では必要にならないので、ようやく今わかった感じです。やたらとスペースがあって人と人との距離が広いので、かなり寂しさもありました。現場の人とも関われないし。なので今は関係性も変わりました。

あ、確かに。そこらへんの働きかけもここ数年で変わってきたのかな。うちの場合だと客先に常駐するので、なかなか人集まれる機会が少ないので、昔から色々と企画やりましたよね。

前は義務感で参加してるところもあったと思うんですけど、今では社員の人が実際に参加したいって思えるような企画を考えられるようになってきた、というのはあります。
その中でも一番うまくいっている企画は、現在も進行している社内ラジオですね。それぞれ職場が離れた人たち、社内のみんなが同じように参加できる、そこからコミュニケーションにつながる、というものになってきたと思うので、それはいい企画だなって思っています。

これ上手くいってるかも、ていう成果はどういう時に感じたんですか?

本社含めて五箇所の拠点があるんですけど、普段見えないところで仕事してる人のすごいところとか、活躍したところとか、別の勤務先の人のことも社内ラジオ一本でみんなも知ることができることですね。職場間のコミュニケーションにつながった、というのが分かった時に成果を感じました。

すごいですね。それはいろいろ挑戦してきたからこそ感じれる成果ですよね。他の会社を真似てみても、全くうまくいかないこともありましたね。そういう時って凹まないんですか?どう乗り越えているんですか?

そうですね〜!それは凹むこともあるけど、解決策の考え方も昌悟さんに教わることができたので、何がいけなかったんだろうと原因を考えられるようになりました。失敗してみないとわかんないことも多いですし、次につながると思っていているので、失敗はするもんなんですね。失敗してはいけないという考え方から、失敗したらどうすれば良いかと考えるようになりました。

なるほどね、精神的なところが強いですよね。会社についてもなにか変化を体感できる所はありますか?

一人一人が意見を言えなかったり、他部署同士との壁があったのが無くなってきたと思います。それぞれの趣味とかもいっぱい共有するようになって、今まで何年も付き合いがあったはずなのに、知らなかったことも知れるようになって、なんだか別会社になったイメージです。少ない人数だからこそお互いを見ることができるので、みんなお互いに変わったって思っているんじゃないですかね?少なくとも私は思います。

変えたいけど変えられない人に対して、石毛さんからのアドバイスって何かありますか?

うーん、たまたま私はきっかけを与えていただいた側なのでアドバイスできる立場でもないんですけど、何か変えたいところを、他者の真似でも良いから一個でも変えてみる。何でもいいから一個きっかけを作るのが良いと私は思っています。

人事労務として今後やりたいことは?

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以前掲げた目標も達成して、これから人事としてやりたいことは何かありますか?

経歴と年齢的な物もあって、プロレベルを目指して行かなきゃいけないなと思うんですけど、まだ周りからのアドバイスが必要だったり、失敗を繰り返してはいるので、何か特別な成果を出しているという実感がないです。
これからは、人事に関連したことで結果を出していきたいと思っています。
人事としては、新規の採用や関わるスタッフの人達が成長できる仕組みを作ることができたら、人事としての成果かなと思います。

良いですね、もう十分結果を残していると思うけど。それならまたワクワクする目標が必要ですね。進化はし続けないとですもんね。

そうですね。やっぱりワクワクしないとできないと思うので、終わりはないなと思いました。






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