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出会いのハナシ。

彼女たちと、そしてスクールアイドルというものに出会ってからもう4年になる。閃光のように出会って、ゆっくりと同じ時を駆け抜けていく。そんな世界が、大好きだ。

きっかけは、たまたま訪れたサービスエリア。もともとそのサービスエリアの姿見が好きで、いつか訪れようと思っていた。そこの2階に英雄のように並べられている9人の姿を見て、興味を持った。日本のアニメーションというものをほとんど見なかった僕にとって、ちょっと衝撃的だった。なんであんなに、英雄のように飾られているんだろう。なんであんなに、愛されるように並び立っているのだろう。そう感じずにはいられなかった。

すぐ後に、地域で見れるテレビ局で再放送が始まった。最初に彼女たちに出会ったとき、あまりの「違い」に面食らってしまった。海外のカートゥーンは伝えたいことがまっすぐで、わかりやすい。でも「彼女たち」はそうじゃない。なぜ、なぜあんなにも「感情」を表に出していくのだろう。気になって仕方がなかった。

そうした時に出会ったのが「ラブライブログ」だった。

色とりどりに描かれる、たくさんの出会い。ありきたりな言葉を言ってしまえば、さまざまな解釈が広がり、そのどれもがすごかった。本当にすごかった。僕の中で明らかに見えている世界が変わった瞬間だった。あなたなら、この世界を見て何を感じるだろう。何を好きになっていくのだろう。今なら、そう思わずにはいられない。

時は流れ、秋。お友達からこんな言葉をかけられた。

「ライブ、行かないか?」

それが運命だった。

衝撃

彼女たちにとって、東京ドームというものは「約束の地」と言われ、「超えなければいかない壁」と言われ、そして「衝撃的な出来事」でもあった。敷かれたレールの上を走っているだけだという人もいた。そこに納得してしまう自分もいた。本当に初めてのライブがここでいいのか?何も知らない自分がここにいていいのか?あのバク転すら生で見たことない、本当にまったく何も知らない自分がここにやってきていいのか?不安な気持ちでいっぱいだった。

いざステージが始まると、そんな不安は全部吹き飛んでしまった。間違いなく、あのステージにはパワーがある。スクールアイドルというものは、間違いなくとんでもないパワーがある。信じられない。その場所にいるみんながみんなの夢をかなえていく。天地がひっくりかえるくらいびっくりしてしまった。あの「Awaken the power」の花火を使った演出。そしてみんなの「イエーーーーーーーーーーーーーーーーー!」という歓声。あのパワーは、あのパワーだけは今も一向に忘れられない。

終わった後、壮絶な満足感だけがそこにあった。大きな船が出てきたことでも、ドーム会場でオーケストラが出たことでもない。まぎれもなく彼女たちが彼女たちの物語を体現していったこと。ただそれだけで、満足だった。

「Over the Rainbow」で確信したこと

僕が一番最初に書いたラブライブログは、「はじまりのトキメキ」の感想文ではない。その前に、たった一つ昔のパソコンに残し続けている文章がある。それは「サンシャイン!!」の劇場版を自分なりの言葉で表そうとした、長い長い文章だ。

気が遠くなるほど、涙が出なくなるほど泣いた夜がある。正直あの夜から、自分の心はすでに壊れていると思う。感性のままに好きだと思ったものを、正当性を持った理由で否定されたら人はどうなるだろう?数字も、物語も、自分の中で信じられる言葉なんて、何一つなかった。だから自分で書き上げるしかなかった。それでも出てきた言葉はちっぽけだった。それがなお自分を苦しめていた。僕があの時虹を見ることができなかったのは、あの時夢をかなえていったみんなのことが、急に怖くなり始めたから。たったそれだけの理由で、あの虹を逃してしまった。

彼女たちのやってきたことは決して間違いではない。それを彼女たちは誰よりも確信している。そんな文章を書けるまで2年近くかかった。彼女たちが何を成し遂げ、何を感じ、何を求めてきたのかが認められないことが、一番怖かった。それでも、何をどう言われようと彼女たちのことをスキでいたい。その気持ちだけは今も変わっていない。

もう一度、前へ

彼女たちの魅力は、魅力なんて言葉で表せるものではない。ひとりひとりが、お互いを思い行動していくその素晴らしさ。ひとりひとりがお互いのことを想いすぎてつまづくこと。それすらも思い出になっていくこと。そして何よりも、「だれよりもまっすぐ」であること。

この物語を象徴するのは、間違いなく千歌ちゃんの人生そのものだ。突飛な行動もするけれども、それは何よりも「見つめたものにまっすぐ」であるがゆえ。だから彼女がとてつもなくいとおしい。人はどこまでまっすぐでいられるだろう。自分に対しても、他人に対しても、どこまで素直でいられるだろう。そんな気がしている。

もう一度彼女たちは、あの場所に戻ってくる。だからこそ、だからこそ今ここで自分自身の足跡を振り返ってみたい。

あんなことすらも、思い出になれたのだろうか?


「きっとなれてるよ。だって、みんながスキだから。


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