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NASCARの話をしようか -エキサイティングを"つくる"-

DAAAAAAYTOOOOONAAAAA!!!!!

...すみません。でも今日はこんな感じです。

お久しぶりです。じはんきです。ネクスト山賊探しがちょっとだけ長引く中で一本記事を出すことにしました。

最も「差のない」スポーツ種目

NASCARというスポーツをご存知でしょうか?NFL、MLBなどを有するアメスポの中でもさらにひときわスリリングな要素を持つ、アメリカでもっとも人気のあるモータースポーツです。ディズニーの「カーズ」(の1とクロスロード)はまさしくこれをモデルにしていますね。

モータースポーツといえばF1、WRC、SUPER GTと有名なシリーズはありますが...このNASCARを一言で表すとすれば「最も"差のない"スポーツ種目」。普通モータースポーツはマシンの開発状況やお金の使い方によって大きく差がつくこともしょっちゅうなのですが、このNASCARだけは違います。

フロリダ州デイトナのストックカーレースに起源を持つこのシリーズは、とにかくあれもこれもエキサイティング。だけど「作られた」ものじゃなくて、自然じゃないけどとても自然。そんなNASCARの面白さを今日は紹介しようと思います!

※今回は主に最高峰の「NASCAR カップシリーズ」(去年まではモンエナ、一時期はウィンストンやスプリントネクステルがスポンサーについてました)について触れています

魅力その1 「オーバル」が面白い!

4時間近くある動画ですが、ダイジェストじゃ絶対に魅力が伝わらないので公式のフルリプレイを。

年間数戦を除いて、基本的にNASCARはオーバルコースという、楕円形の真ん丸なコースで争われます。ぐるぐるするだけの単調なもの?いやいや、これが「壮大なドラマ」の下地になっていくのです。

NASCARって何?と聞かれたら、私は「全車300km/h以上出す差のあまりない車を操るドライバーたちが、ドラフティング("ほぼ"スリップストリームのことととらえて大丈夫です)をうまく使って差し合いながら人間ドラマを繰り広げるスポーツ」と答えています。

速さにほとんど差がないので、ドラフティングの駆け引きやワンミスが命取り誰が1位になるかは最後までわかりません。そしてこのハイレベルな接近戦は単調になり過ぎない程度に調整されています。レースがつまらなかったら観客の落としたごみ清掃のためにセーフティーカー入れたりとかしょっちゅうです。あの手この手で「うまく演出」されています。ちょっと競馬チック。

ドライバー視点だと、NASCARは運転技術が全て物を言うハイスピードなスポーツ。オーバルコースにはバンクがあり、そこにみんな新幹線みたいなスピードで突っ込んでいくので恐怖も迫力も段違い。だからこそエキサイティングなのです。でも少し前まではタンデム走行でチームオーダーが横行してたのは内緒。

魅力その2 「マシン」が面白い!

現在のNASCARは「ジェネレーション6」と呼ばれる規定になりましたが、基本的にはハイテク装備はほぼゼロ。エアロはあってもちょっとこまごま。そしてなんといってもNASCARで使われるマシンの最大の特徴は、レーシングカーの中でもめちゃめちゃ重い部類に入るほどの車重です。

こうしたマシンになっているのには訳があって...まず一つはコスト高騰をこれでもかというぐらいに嫌っていること。今でこそ炭素繊維が使われるようになって軽くなりましたがが、かつては安価なスチール製。だからこそあそこまで重くなったのは有名な話です。

そしてもう一つは「インチキも大嫌い」であるということ。例を挙げると、NASCARの紹介記事では絶対触れられる「"テンプレート"を使った車検」もそれですね。

今年NASCARに参戦しているメーカーはGMvsトヨタvsフォード、という三つ巴。そこ、ディアルガvsパルキアvsダークライみたいとか言わない。人気No.1モータースポーツなので、各メーカーとも売れ筋の車をどんどん投入して観客に訴えかけてきます。これぞアメリカ。

魅力その3 「ヒト」が面白い!

NASCARはモタスポではなく人間ドラマ、というのは何度か触れた話ですが...いわゆるF1のチームと違って「1vs1」の群像劇、と言った方がもっとつかみやすいかもしれません。

ドライバーの人気一つとっても、発祥の地であり地盤がある南部出身のドライバーはめっちゃ人気で、都会っ子にはブーイングなんてのもよくあります。あとよく触れられるのはスポンサーとの関係。よくアメスポは胸スポンサーなんか嫌いだぜ!みたいなのよくありますが、NASCARやIndycarだけは別です。生活に密着した企業はワンサカでてきますし、びっくりするのは「アメリカ軍」もスポンサーになってたりするのです。最近撤退相次いでるけどね。

こんな感じで密着しているので、勝利インタビューでスポンサーを立てる発言をしたりなど気配りも様々。チーム単位で、ではなくこれがドライバー単位で契約してるのだから驚きですね。

さらにはレース中の駆け引きひとつとっても仲のいいドライバーは協力し合ったり、それを狙っていくドライバーもいたり、人間関係の縮図なんかも見れて楽しかったりします。

まずはフルレースリプレイを見てみよう

ここまでいろいろ紹介してきましたが、「でも視聴方法とかとっつきづらいんでしょ?」なんて方もいると思います。NASCARは公式Youtubeチャンネルでフルレースリプレイの配信があるので、どこでもわりと手軽に見れちゃいます。もしご興味があればぜひ。

この記事でNASCARが好きになってくれたら嬉しいな。

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