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「“熱意”にハロー!」ラブライブ!スーパースター!! 第1話感想

ないないづくしの新設校で、これからたくさんの思い出を作るであろう、まったく新しいスクールアイドルグループ「Liella!」。そのはじまりは、決して折れることのない熱意を持った人と、夢を取り戻すきっかけを掴んだ人、2人からでした。

じはんきです。
いよいよあたらしいラブライブ!のアニメ、「ラブライブ!スーパースター!!」が始まりましたね。
あまりに心燃え上がるお話に、がっしりと心掴まれました。今回はりえらちゃんのさいしょ、がどんなものだったかをじっくりと語る記事にできれば!

澁谷かのんちゃんって、どんな子?

人前で歌えない、という自らの「カセ」で音楽科の受験に失敗してしまった、今回の中心人物「澁谷かのん」ちゃん。

冒頭からハイペースでびっくりするような発言を飛ばす擦れたかのんちゃんに度肝を抜いた方も多いと思います。Daysなどで見せてくれた今までは猫をかぶっていたのか、なんて声も聞こえましたね。

でも、私は強く思っていることがあるんです。ふくろうのマンマルに見せたあの表情、そして可可ちゃんや恋ちゃんとのやり取りで見せたあの気持ち、そして何よりも助けてくれた猫とのやりとりが、何も飾っていないかのんちゃんの素顔なんだろうな、と。

誰よりも好きなことに対して熱く、真っ直ぐに、そして優しく向き合える。それが本来のかのんちゃんだと思っているのです。きっかけさえあれば…

そういえば、カフェでの一連のやり取りの中で、子どもの頃からの「カセ」だけども、中学時代に変わろうとした、なんてことも言ってましたね。夢破れたとしても何度もチャレンジしてあれだけ明るく、優しく振る舞えるかのんちゃんは、とてつもなく強いハートの持ち主だと思います。

彼女の夢は、まだ呪いには変わっていません。あの道を逆走したことで、彼女の道が変わり始めたのもまた確かです。それでも「ひと押し」がなければ、うまく一歩を踏み出せなかったと私は思います。それは何か。今までのラブライブ!でもよく話題に上がる「熱意」です。

ひとりひとりの熱を見る

最後まで一歩を踏み出せなかったかのんちゃんの、スクールアイドルになるための強烈なきっかけになったのは紛れもなく可可ちゃんの熱意だったと思います。

これ何人か触れてたんですが、可可ちゃんがかのんちゃんと一緒にスクールアイドルを始めたい理由が「素晴らしい声の持ち主だから一緒にやりたい」から、終盤で「かのんさんが歌えるようになることを応援したい、そしてそのことを諦めたくない(からやりたい)」に変わっているんですよね。

想いを紡ぐ人はみんなスクールアイドルです。
それが誰かのためでも、自分のためでもいい。彼女は秘めた想いを解放し、誰よりも素直になったかのんちゃんのことを優しく受け止めたんです。これが、彼女がスクールアイドルへの一歩を歩み始めた大事な瞬間だと私は考えています。

今回のお話を見ていると、ほんっとーにみんな「何か」の熱に対して素直な感情を見せてるんですよね。ポジティブなものでもネガティブなものでも。スクールアイドルに対して(今のところ)いい感情を抱いていない恋ちゃんですら、大事にしているものがあると覗かせる場面もあったりするのですから。

これがまーたおもしろくて、かのんちゃんの最後の発露が、どでかいものとして響いてくることになったりします。それはもちろん「他人をがっかりさせるし、自分にもがっかりする」こともそうなんですが、数多くの失敗した体験がそれをより恐ろしい影のようなものにしていると感じました。

彼女はたくさんの期待の中で、きっと生きてきたんだろうと思います。それゆえに、いざというときにトンネルの出口を自分だけで探してしまうようになった。応えなきゃいけない、叶えなきゃいけない。実はもう呪いになりかかっていたのかもしれませんよね。

かのんちゃんがもう一度ここで見つけたのは、きっと成功の体験なんかじゃなく、もっと大切な何かだったと思います。それこそが熱意だと思うのです。今はまだ「まだ名もないキモチ」ですが、その証拠に、ほら、真っ白な色の羽が飛び込んできましたったら。

「5人」で歌う理由

「未来予報ハレルヤ!」に対して、よく疑問が上がっていますよね。「なぜ対立しているはずの恋ちゃんや、初対面でこじれかかったすみれちゃんが、かのんちゃんたちと一緒に歌い、踊っているのか」と。

これに対して、私は「かのんちゃんのこれまでとこれから繋ぐ、彼女にとっての“きっかけ”の曲だから」と思っています。恋ちゃんとすみれちゃんとの接点が生まれたのは、紛れもなくあの場面です。これまでだけでなく、これからを見据える、物語のはじまりとして「5人」が出てきたんだろうと思います。

「スター」で「5」といえば「五芒星」が真っ先に上がりますよね。実は五芒星には「魔除け」の意味があります。これからどんなことがあっても、このきっかけだけは絶対に消えることはない。そんな想いがこもっているんだろうと。かのんちゃんにとっての「魔」は、間違いなく失敗体験そのものだと思います。そこからどう跳ね除けていくか、これからが楽しみです!

さて。今回気になったこととして「普通科と音楽科の待遇の違い」があります。これたぶん周りにも感じた方いるんでしょうけど、音楽科の待遇がめっちゃいい、と強調されていることがけっこーお話の中で。それは恐らく一度夢破れたかのんちゃん目線だからこそ、というのもあるのかもしれませんが、明らかな分断があるような気がするんですよね。元々が音楽学校だったとはいえ。

「未来予報ハレルヤ!」では、音楽科のメンバーも普通科のメンバーも一緒に歌い踊っています。そういえば「始まりは君の空」であったワードに「分かち合う」というものがありました。これが何か、この物語の主幹を解き明かすキーのような感じがします。いつかこの「魔」や垣根を越えて、結ヶ丘が一つになる日を夢見ています!

今回はここまで!

ということでおまけです。

かのんちゃんここすき大全集

ハッと気づくしぐさ。すき。

誰よりもケツイに満ち溢れた表情。やばい。

一瞬だけ見せる「あっ」という表情。いい。

ほんっとにかのんちゃんって表情豊かですよね。大好きです。

それでは、また。

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