見出し画像

幼心を大人の理論で正当化、的な?

コロナ禍が起こってといいますか、その数年前位からいままでの価値観のズレってのを感じてる「大人」は多かったと思いますし、若い世代ほど年寄りの言い分や、正論に違和感を覚えていたのではないか?なんてのが顕著になってきた時代ですよね。

昨日も書きましたが成功と言う事での概念や、証明が今まで通りではないと言う事が男女とわずいわゆる大人の心を蝕んでいる、と言った状況でしょうか?

洋の東西問わず成功への意識は、幼い心が影響してる

日本じゃあ、三つ子の魂百までもなんて言う諺がありますが、幼い頃に得た性質や性格は大人になっても影響している、変わらないなんて意味ですね。

躾の基本みたいに言われていますが、性格や性質、思想や信条だけでなく趣味や好きなものに関してもそういう幼い時の影響は色濃く残ります。

ガンダム好きのおっさんが多いのもそうですし、大好きだった故に卒業しきれなかったアニメや特撮、まんがやゲームに熱中する大人だってそうです。
子どもの頃の好きは性格形成に役立っている訳ですから、オタクと言う風に言われて売りたい大人グッズの敵認定されていた80年代のオタクやマニア、趣味人は実はいま最先端のオリジナルと個性の人、かもしれませんね。

まあ、かく言う私もどu、マジンガーキチガイでしてね。
気がつけばカスタムしたバイクはマジンガーカラー、色々考えてやった過去のプレゼンのしょぼいPC性能で動くモノにはマジンガーやゲッター、子供時代の特撮やアニメのOPやEDの影響が色濃いなんてのを自覚する次第。
そんなのは実際には多くの人に共通の事でして、成功の概念なんかも場合によってはこういったフィクションからの影響も強かったりするのはあったりします。

実際、そういう幼心満開でやったモノは結構評判良かったりしましたし、成功の部類と思います。
ただ、成功の概念を育てる間に親や周囲の大人、環境の影響も受ける訳ですから、フィクション等の影響の他に現実の影響があり、そして現実は24時間影響し続けるので子供時代に受けた周囲の大人や親、センセイからの影響は非常にデカイと言えるのが現実です。

大人の影響。

子供時代にどれだけアニメやゲームに耽溺してようと、周囲の生活をしないといけない以上、大人の影響は否めない訳でして大人がどれだけ子供に対して良い影響を与えるかなんて事になります。

つまりは躾なんですが、周囲の大人が例えば成功に対し自分の中で確固たる信念を持っていなかったら子供には成功の形が見えません。
私が子供時代はまだ戦後20~30年位ですね。
第二次世界大戦が終わったのは1945年。
私は1967年生まれですから、戦後22年しか経っていない時代です。

学校の先生も周囲の大人も40歳前後の人達は戦前、戦中、戦後を体験している世代。
目まぐるしく変わる価値観の変遷に翻弄されたと言っても過言じゃない世代です。
20代はだいたい戦後世代ですが、戦後世代ほど戦前は悲惨だった、戦中は地獄なんて言う話をする様な時代でもあったかな、と。

しかも第二次世界大戦が終わって平和が続くと思いきや、朝鮮戦争、ベトナム戦争、と。
そりゃ価値観のちがいどころか正義のちがいもわからん!になるし子供に与える影響は以下にするか?と言うと、自分の正義や理念の押し付けに等しい感じになって行くのですよね。

つまり、大人は自分の中の事しか子供に伝える術がないと言う状況でどれだけ周囲をみて、また知識や情報を得てきたかで与える影響の良し悪し、子供の成長やモラルの獲得等を子供に行わせるかなんて事になります。

私の子供時代は学校の先生も、また時代が変化する時に付き合っていますからね。
余計に自分たちの正義や理念、正しい感覚を押し付けたくなった時代でもあるでしょうねえ。
依怙贔屓なんて言葉が結構流行ったのもこの時代。

後の時代はティーチャズペットです。

大人の欺瞞が壊れる時…

大人も別に、欺瞞に満ち溢れまくっている訳じゃあないですがある程度豊かになってくると、価値観を感じるモノが色々増えます。

60年代になれば、ヒッピー文化の他にロックンロールがやってきます。
ビートルズを聞くと不良になるとか言われてた時代なんだったりしますけど、ビートルズの歌詞を翻訳すりゃあ、別に不良になる意味はかかれてない。
寧ろ、相変わらず下層階級は厳しいぜ!な世界ですね。

そこにPUNKが現れたりします。
セックス・ピストルズは、それこそプロレタリアートな感じですよね。
まじで貧困層のロックでした。

他にモッズだのなんだの。

既存の大人の価値観が信用できないというかアップデートされなかった訳ですよ。
そして同時に、成功の概念が欧米ではだいぶあやふや、曖昧になった時代でもあります。

70年代になってそれは加速していくし冷戦は悪化していくし。
自由主義世界では、金持ちになる事が成功の証になり、それを目指す事が大正義。
特に80年代になるとアメリカでは金儲けできればそれで良いと言うような成金嗜好が増えていくとかなんとか。

日本が一億総中流社会で嫁さんもらって子どもと孫に囲まれて死ぬ幸せ!みたいになっていた時期でもあります。
サザエさんがそういう時代。

でもアメリカの景気悪化なんかもあるし(まあ、冷戦だのなんだので)、80年代から90年代はバブル万歳で、やはり金!みたいになって来るのもあるにはあるんですよね。
金があれば、もしくはチャンスがあればどんな人でも成功できる時代って事ではバブル期は良い時代でもありまた悪化の時代でもあると言えます。

ホリエモンやソフトバンクの孫正義さんはそんな時代の寵児でしたね。

でも、それまでの普通の生活を豊かにとかいってた人までそれらがでてから株だの投資だのとなり、まて人がどうとか言ってたのはどうした!って若い世代が増えたのも事実。

バブル崩壊と同時に、若い世代や子供世代は大人の間抜けさ、欺瞞てのに愛想をつかしてきてしまう訳です。

成功の概念も弾けた

現在、多くの40代から上の世代はこの時に成功の概念も弾けたと思って良いでしょう。

成功する事が多くの人に称賛されること、多くの人に影響力を持つことって概念が成功の一つになってる世代でもある現時点で40代から上の世代。
もっと分けるなら40代から60代位までが恐らく、その世代。

厳密に分けていくと70代にもいるとも言われるでしょうし、下の世代にもと言うのはあると思いますが、コアジェネレーションと言うもんはこの辺になると思います。

ホリエモン逮捕なんてのも見ているし、ライブドアの盛衰も見てる。
人に影響を与える、金をえる、称賛を得る事の難しさを知った(つもり)の世大が成功の概念をさらに壊して行くのは、リーマンショックだのと言う不況への追い打ち。

同時に、自分達がどんなに努力しても称賛されない焦りは様々な所ででてきていて、切れやすい30代なんてのが出てきたり、20代の暴力がなんて言われてた世代が今、40代だの50代だのじゃないですか。

その辺を考えると、徐々に変わっていく価値観や成功の概念に追いつけない事が多い世代だったのじゃないかな、と言う感じですね。

バブルだのバブルが弾けてもなんとかなってるだのが有ったりして、もしもに備えていなかったもしくは変わっていく世界に対してアップデートできなかった。

価値観のアップデートを押し付ける人程、価値観が古い

価値観を変えろとか、考えを改めろとか成功する為にはいまの価値観や意識をアップデートしろみたいな意識高い系になってしまう人も多いですが、そういう価値観のアップデートって事を言う人ほど、実は自分の価値観や成功意識なんかが揺らいでいる証拠ですよね。

まあ、松本零士の男のロマンって訳ではないですけれど自分の信念を曲げてるようなもんではないか、と。

別に認識を改める分には良いし、価値観に何か変化があってもいいですが、時代に合わせて、現状に合わせてアップデートしろ的な事を言うのは違うと思います。

そこには、自分の価値観を使い時勢をみるのが本筋なんじゃないかな、と思いますしアップデートできる程度の価値観ってなんぞ?
と思ってしまいます。
意識を改めろとか変えろとかも言ってくる人がぽんぽん生まれたここ1~2年って感じですけれどもね。

そう簡単に変えられるような薄っぺらい生活や人生を送ってきたのかとw
そういうもんではなく価値観や成功の認定は自分の人生や経験、また目的や目標やソレを支える信条や信念なんかにかかってるんじゃないのかい!と言うね。

そういうのがない人ほど揺らいでいくというか。

もしかすると新型コロナウイルスの最大の影響は、信念や信条、価値観や道徳観等が薄い人ほど淘汰されていく世界を作ったって事でしょうかねえ?


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?